[AtrayWagon-07] いじりれき 2002/01-1

年忘れ耐寒加工ツアー & FMアンテナ交換:


色々あった2001年も年の瀬を迎えた。職場も年末年始休暇に入り、大晦日にI氏を誘って千葉県の犬吠埼に初日の出を見に行くことにしたのだが、その途中でオートバックスに立ち寄った。店内であれこれ物色していたらI氏が革シート売り場で、これにも貼ってあるやつなんだけどアトレーにも貼ったらカッコよくなるんじゃないかな。。。と話しかけてきた。

I氏がまじまじと眺めているものは革の風合いのシートで、裏面に接着剤が付いているのでそのまま剥がして貼るだけでお手軽に本革の風合いにすることが出来るシートだそうだ。それがどのような仕上がりになるものかあまりイメージが湧いていなかったが、I氏が言うのなら良い感じのドレスアップになるかなと思い、オススメされるまま2セットほど購入した。

それから、夕方過ぎに銚子の地球が丸く見える丘展望台の駐車場に到着。ここで雑談しながら初日の出を迎える計画だ。おそらく朝方まで延々と無駄話をして、眠い目で初日の出を拝んだらそのまま仮眠、という流れになると思う。

I氏は話すことがいちいち面白くて蘊蓄に富んでいるので、長時間一緒にいても飽きない。今回もそんな無駄話をしながらテレビなどを見て過ごしていた。

 

20時ごろ、I氏が唐突に、アレ今からやっちゃおうかと言った。アレですか・・・?
一瞬考えてすぐ例の革シートのことだと分かった。いやいや、流石にここで作業するわけにはいかないでしょう。別にそんなに急がなくても家に戻ってからやれば良いじゃないんですか。そもそもここには大した明かりもないし、室内灯を点けながら作業するわけにもいかない。もちろん懐中電灯の類いも持ち合わせていない。そんな場所でどうやってやるというのですか。

I氏はどうやらアイテムを手に入れたらすぐに使ってみたくなるタチらしい。車を街灯の近くに移動して多少の明かりを確保した後、リアシートに投げておいたシートを取り出し、今度は運転席ドアの内張りを剥がし始めた。運転席ドアのプラスチック部分に貼るつもりだそうだ。

I氏によればこの程度の明かりがあれば十分作業できるそうだ。作業する人ができるというのなら自分が口を差し挟む余地はないし、むしろその手際を見てみたい気もする。ということでまずは静観することに。

 

内張りを外す際にはクリップが抜ける時にバチンという少し大きな音が鳴る。周囲には車中で年越しを迎えようとしている人の車が10台ほど停まっていて、みな静かに行く年を偲んでいる。そこに突然そんな音が鳴り出したので、それらの車の中にいた人から何事か?という視線を向けられた。初日の出を見ようと思って来ているはずの人の中に、突然車のパーツを分解し始めた人が現れたわけである。暗い場所なので相手の表情までは分からないが、恐らく、あいつら何やってるんだ?とか、夜中に騒ぐなよ、などと言いたげな表情をしているのではないかと思った。そうだよな。やっぱりこんな夜遅くにこんな場所でやることじゃないよな・・・。

自分はそういう視線が気になってしょうがないのだが、I氏はそういうことをまったく気にしないタイプ。内張りを外し終えたらリアシート側に移動して、革シートの加工を始めた。ハサミを使ってシートを適当な大きさにカットしていき、しわにならないように慎重に貼り付ける。その仕事の丁寧さはいつ見ても感心する。

 

ちなみ現在、窓ガラスを開けた状態で作業をしている。窓ガラスを開けないと内張りが外せないからだ。もちろんエンジンは停止している。とりあえずジャンバーは防寒具として着込んではいるが、とにかく寒い。I氏もハサミを持つ手がかじかむのではないかと思うのだが、集中しているからか何の弱音も吐かずに淡々と作業を進めていた。

運転席側が貼り終わったら今度は助手席側。2時間くらいかけて、間もなく年越しというタイミングで完成した。

内張りを元どおりに直したら、流石のI氏も疲れてしまったらしく、そのままシートを倒して転がってしまった。大晦日にこんなことをしながら過ごすなんて全く思いもしなかった。。。

 

翌日。残念ながら曇りがちの空のせいで初日の出を見ることは出来なかった。見られなかったので程なく出発し、昨晩の作業の出来栄えチェックを兼ねて麓の漁港に移動した。

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革を貼った場所はこちら。いかがだろうか、元々グレー一色だった飾り気ない内張りが、幾分引き締まった印象になったような気がしないだろうか。だろうか、と言われても困るか。

I氏の丁寧な仕事ぶりにより、純正状態であるかのような違和感のない仕上がりとなった。これをあの環境でやったのだからまさに弘法筆を選ばずだ。
カップホルダーが元の色のままなのでちょっと浮いてしまっているが、ここはそのうち何か考えたいと思う。

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昨晩の作業で革がいくらか余っていたので、ついでにリアのピラー部分にも貼って貰った。革張りのような風合いはそこだけ見ている分にはカッコ良いのだが、上下がグレーの元の色なのでフロントと同様に若干浮いた感じになってしまうのが残念っちゃ残念だ。だが、ここはこれ以上どうすることも出来なさそう(下のパネルに貼り始めたらキリがなくなってしまう)なので、ここはこれで完成ということに。

 


【おまけ】

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アトレーのラジオアンテナは運転席側の屋根についている。ラジオを聴くときに手で引き伸ばして使うやつだ。このタイプは使うたびにいちいち伸ばしたり縮めたりしなければならないので面倒だなと思っていたら、貼り付けタイプのものが売られていたので入手して取り付けてみた。

写真のとおり、フロントウィンドウの隅のブラックアウトしている部分に貼り付けてみた。一応これも伸縮式なのだが、目いっぱい伸ばしてもはみ出す量がこのくらいなので伸ばしたままにしておける。それでいて洗車機に入れる時などは手軽にしまえるので、ずぼらな自分にはうってつけのアイテムだと思う。ラジオの受信感度は純正品と全く変わらなかった。

Posted by gen_charly