[Delsol-18] いじりれき 2003/01

新春耐久車中泊ツアー:


昨年の年末に食あたりを起こしてしまい、年末年始のドライブは早々に諦めて、自宅で大人しくELメーターの加工取付けをしながら年越しを迎えたわけだが、いよいよ翌週から新しい職場での仕事が始まる。それまでは仕事が見つからないことが不安で、せっかくの長期休暇をエンジョイする気分にはなれなかったが、いざ新しい仕事が決まったら、残り僅かな自由時間が急に名残惜しくなってしまった。

体調的にもようやく元通りに戻ったので、残された数日間を悔いなく過ごしたいと思い、どうしようかと考えた末、ドライブに出かけることにした。なんだよ、結局行くのかよ。

それならすぐに出発しようと準備を進めていたら、午後から雪が降り始めた。天気予報をチェックしたら夜にかけて数cm程度積もる予報が出ていた。デルソルはノーマルタイヤだしチェーンも持っていないので、これでは出発できない。

結局その日は出発を断念したのだが、翌日も引き続き降雪が続いた。夕方くらいになってようやく止んだのだが、雪は大して積もらなかった。この分なら道路には全く積雪はないだろう。ということで1日遅れで自宅を出発。

 

向かった先は伊豆である。この後再び降り出したとしても伊豆の辺りまで雪雲がかかることはないだろうと考えたからだ。熱海から東伊豆の国道をひたすら南下していったが、案の定途中で雨が降り始めた。もしかしたら東京の辺りはまた雪が降っているかもしれない。今度のは強めの低気圧が雨を降らせているのか、雨は時折車に叩きつけるようにが強くなる。風も強く吹いていて、車通りのほとんどない海岸沿いの道路を走ることにそこはかとない不安を感じた。

進んでいくうちに伊豆半島の南端にある石廊崎の近辺までやってきた。時計はもうあと1時間ほどで夜明けを迎える時間を指している。南伊豆のエリアに入る頃にようやく風雨も収まって、辺りはしんと静まりかえっている。

ぼちぼち仮眠を取ろうと思うのだが、車を停めておけそうないい感じの場所がなかなか見つからなかった。結局、県道沿いの路肩の広くなっているところに車を寄せてそこで仮眠した。もちろんデルソルの車内での就寝なので、横になることはできない。なので仮眠だ。

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数時間ほど仮眠し、目が覚めたら光が車内に差し込んでいた。光の差す方向に視線を向けると、薄雲の隙間から太陽が昇っていた。

車を降りて体を伸ばす。ふと振り返ると太陽が妙に神々しく光っていた。思わず車からデジカメを取り出して撮影したのが上の写真だ。半分寝ぼけているので、構図などはでたらめだが、自分が感じた感動を少しでも共感いただければ幸いである。

 

その日は西伊豆のあたりを散策しながら北上し、その日ももう1泊してから帰ることにした。といっても宿に泊まる余裕はないので、再びの車中泊である。デルソルで。場所は土肥にある港近くのパーキングとした。

流石に寝返りも打てないような睡眠が快適であるわけはなく・・・翌朝には体のあちこちが凝り固まってしまった。昨日大人しく帰宅しておけばよかったと少し後悔。

それから少し散策して帰路に就き始めた時、修善寺を少し過ぎたところに温泉の看板を見かけた。日帰り温泉に入るくらいの贅沢は許されるだろう。ガチガチになった体をほぐして帰路の運転と、来週からの出社に備えたい。

看板の案内に従って進み、駐車場に車を停める。駐車場の背後には山の斜面が広がっているが、そこに要塞のような人工物が山の上の方まで続いているのが見えた。なんだこれは。後で調べたら大仁金山の炭鉱跡であったらしい。へぇ、珍しいものだったんだな。写真に撮っておけばよかった。

温泉は広くて湯加減のいい気持ちの良いお風呂だった。館内にはマッサージチェアの並ぶ休憩室などもあって、ゆっくりしようと思ったらいくらでもゆっくりできそうな感じだ。

その一角に仮眠室と書かれた部屋があった。温泉施設は宿泊施設じゃないので、広間で寝っ転がってうたた寝するくらいは黙認されているが、基本的には就寝はNGだ。それだけに積極的に仮眠する部屋を提供しているのがサウナっぽくてちょっと珍しい。ここ2日ほどろくに睡眠を取っていない自分にとってその施設がとても魅力的に見えた。

吸い寄せられるようにその中へ入ってみると、カーテンが閉じられたうす暗い部屋の中にはソファーのような椅子が並べられている。それは探し求めていたエルドラドであった。そのひとつに腰掛け、椅子を倒して数時間仮眠を取らせてもらった。

いい感じに休息も取れて調子も復活。来週から新生活、頑張るぞ。

あ、全然いじりれきになってない・・・w

Posted by gen_charly