[Spacia-19] いじりれき 2019/01
子供用ベッド制作(ラゲッジルーム編):
スペーシアに買い替える際、3人での車中泊は大変だから、そこは諦めて宿に泊まるとかレンタカーを借りるとかしようと話していたのだが、結局、今までどおりこの車で車中泊の旅行に出かけている。我々のお出かけは基本思いつきなので、毎回、宿を手配したり車を借りたりする手間を考えたら、どうにかやりくりしてマイカーで行ってしまった方が楽だと思ってしまうからである。
まぁ、実際まだチビが小さいこともあり、3人での車中泊もどうにかこなせてはいるのだが、さすがに3人が川の字で寝るとかなり狭苦しい。
大抵の場合チビを真ん中に寝かせるのだが、真ん中部分はアームレストの隙間があったり、シートの形状が盛り上がっていたりと、決して寝心地の良い場所ではなく、そこを定位置にするのはちょっとかわいそうな気もする。
まぁ、それでも大人しく寝てくれるならまだいいのだが、子供は寝相が悪い生き物なので、そもそも大人しく眠ってくれるわけがない。夜中じゅうあっちこっち動きまわるので、うっかり蹴っ飛ばさないか心配で大人も熟睡できない。これは何か対策を考えねばということで、親子3人が少しでも快眠できるような方法がないか検討してみることにした。
まず最初に考えたのは、シートの段差を埋めることだ。段差があるから寝心地が悪いし、体の位置が動いてしまう。寸法的には親子3人それなりに眠れるスペースがあるのだが、そんな風にして各々が寝心地の良い場所に移動してしまうと、結果寄り添うような寝方になってしまう。
なので、段差を埋めて極力平たい場所を作れば3人がのびのびと眠れるのではないだろうか。
寝台を平たくする方法として、一番安直なのはニトリなどでマットレスを購入して敷くのが手間がないが、これだけだと若干の凸凹感は残ってしまうので、もう一工夫必要だ。
次にシートの上に板を並べて敷く方法を考えた。これならバッチリ平面になるので、圧倒的に快適な空間を作ることができる。ただし、キャンピングカーのように敷きっぱなしというわけにはいかない。都度格納できるようにしておく必要がある。枠だけ作っておいて、そこにベニヤ板かなんかを敷き詰めれば、手っ取り早くフラットにできそうだが、今度はそのべニヤ板をどうやって運ぶかという問題にぶち当たる。
スペーシアのトランクルームは小さいので、ベニヤ板だけでトランクが埋まってしまう。ほかにも持っていく荷物もあるのでそれだと困る。
で、その案から発展させたのが、一部分の2段ベッド化だ。総二階構造にすれば床面積的には最大になるのだが、いずれにしてもどうやって板を運ぶのかという問題が解消しない。そのうえスペーシアは室内の天井高があまり高くないので、下段も上段も窮屈になってしまう気がする。
そこで、とりあえずロフトベッド風にチビが寝るところだけ上にあげてはどうか、というプランである。
チビの身長を考えると、単純にラゲッジルームに寝かせるだけでもいいような気もするが、それだと荷物の置き場が無くなってしまう。だからこの部分だけを2段ベッド化しようという話だ。親はフラットにした座席で、チビは2段ベッドでそれぞれ寝ることができるうえ、ラゲッジにも荷物が置ける。
ということで、基本的な構想は固まり、さらに詳細を煮詰めてみることにした。
いくらチビが小さいといってもラゲッジルームは狭すぎる。収まるかどうかでいえば収まるのだが、寝返りも打てないサイズでは寝心地も悪いだろうし、文句が出るはず。なので、天板の幅は60cmくらいは取りたいところだ。だが、これだけの寸法を確保すると、車両後端から後部座席にはみ出してしまう。乗車する人間は3人いるわけだから、移動中は4席中3席を座席として使えるようにしておく必要がある。つまり、出発前にベッドを展開しておくことができない。
となると、出発時はベッドを格納しておき、現地で展開するような方法を考えなければならない。そうなると上の方に書いたベッド部材の格納問題に戻ってしまう。これは悩ましい・・・。
あれこれプランが浮かんでは否定されてを繰り返して、最終的に、
①格納状態で出発し、現地で展開する
②できるだけ小さく邪魔にならないように収納する
③展開・格納ができるだけ素早く行えるようにする
の3点を基本設計方針とした。そんなことできるのだろうか。
まず、材料を検討。板を敷くというのは既定路線として決まっているが、土台はどうするか。基本的にはフレームを組むことになると思うが、当然フレームも収納可能なようにしておく必要がある。即ち、ばらせるように作る必要があるので、ネジ止めが必要なL字フレームは使えない。この点については、ネットで検索するとイレクターパイプというものがオススメされていた。これは鉄製のパイプなので強度があり、足場用の鉄管などと違ってカラーリングされているので、見栄えも悪くない。なおかつパイプを接続するコネクタが豊富なので、ある程度複雑な構造も対応可能。
このイレクターパイプとコネクタは接着剤で接着して構築するのだが、ここをあえて接着しないでおけば、都度つけ外しすることができる。ばらばらにして運べばかさばることはないだろう。
ベッド天板は普通にベニヤでよいだろう。この天板が一番かさばる。そこで、ラゲッジに格納できるサイズに細切れにしようと思う。設置時にはそれを並べて敷くようなイメージだ。
ちなみに、ロフトベッド案には大きな問題点が1つある。チビが成長すると、このスペースに収まらなくなる可能性があるのだ。今は余裕があっても、子供の成長は早いので下手したら2、3年で使えなくなる可能性がある。それはさすがに勿体ない。
そこで、トランスフォームすることで助手席側だけを2段ベッドにすることができるように設計に盛り込むことにした。我ながら欲張りである。
ということで書き上げた設計図がこちらである。多分真似しない方がいいと思うので大きい画像は掲載しない。イメージだけ掴んでいただければと思う。
で、上の図面が助手席側2段ベッドモード、下の図面がロフトベッドモードの設計図となっている。ポイントとしては、
1.2つのモードで使う部材を極力共通化する。
2.ベニヤ板は蝶番で2つ折りにする。畳んでラゲッジに収まるサイズにすることと、展開を容易にすることを両立。
3.格納と展開をできるだけ簡単にするため、ラゲッジ部分と座席にはみ出る部分を分割させる。ラゲッジ部分は出発時に組み上げておいて、現地では座席部分だけを組むようにする。
といった感じである。
まずは採寸。
カミさんとチビに協力してもらい、車内で横になってもらってサイズを算出。ベッドの高さは窓の高さ位にするのが丁度良いようだ。
苦労をしたのが足の長さの決定だった。床面がフラットになっておらず、場所によって異なる長さの足を作る必要があるのだが、そもそも完全にフラットな場所に車を停めることができなかったので、水準器を使うことができず、どの長さが正解なのか決めづらかった。あれこれ工夫した末どうにか長さは決められたが、それでも多分数mm程度の狂いは生じるだろう。一応パイプの足にアジャスター付きのモノを取付けることで回避する予定。
と、ここまで決まったところで材料を買い出しに行った。イレクターパイプはアイボリーと黒と緑の3色から選ぶことができる。最初は緑でそろえようと思ったのだが、近所のホームセンターで在庫切れのコネクタ類があったので、コネクタだけは黒になった。
ベニヤ板はホームセンターであらかじめカットしてもらい、あとは、蝶番とパイプカッターを入手。
で、工作開始。
あらかじめ採寸しておいた長さにパイプをカットしていく。
仮組をして様子を見る。やはり手元の微妙な狂いで数mm程度長さがずれてしまい、それが覿面にゆがみとして現れる・・・。まぁ、ガタつかなければいいか。
で、これを車に設置してみるとこんな感じになる。この後、転落防止のアオリを付ける予定。
トランク側から見るとこんな感じ。上の写真だとセンター部分に足が下ろされていないが、実際の設置時には装着する。
床面においてある板はフローリング材をカットしたものである。その板の上にベッドフレームの足がのっかっている。スペーシアのラゲッジルームは、両サイドのパネル下部が内側にはみ出しているので、床面の幅で位置を合わせると、幅が狭くなってベッドの天板が仕舞えなくなるのだ。なので、写真のような板を間に噛まして足が載せられるように工夫してみた。
ちなみにこの板は、リアシートを格納した時に、ラゲッジとシートバックの間にできる段差を埋める役割も持っている。助手席側2段ベッドモードにした時に下段で寝る人がフラットな床で眠れるようにするための工夫だ。ついでに、フローリングの下部分に、ちょっとした小物を突っ込んでおけるようにという配慮もある。
もっとも、2段ベッドモードは現時点では準備工事のみでよいので、この板は仮設置である。次年度で本設置を行う予定。
おまけで、助手席側2段ベッドモードにした時のイメージも掲載する。ただし、このフォーメーションはチビの寝相が良くなることが前提なので、ここでは仮組みだけ。
続いて天板の加工。写真には撮っていないが、ベニヤ板2枚を蝶番でつなぎ、その上にジョイントマットを貼り付けた。裏面にはズレ防止マットを貼り付け、また板のヘリの部分にはクッション材を貼り付けて、チビがぶつかっても大丈夫なようにしてある。
ということで、一応の完成を見たので設置式である。
まずリアゲート側から。最初はこのようにラゲッジ部分のフレームのみを組み立てた状態で出発する。板は下の方に格納しておき、実際にはこの上に旅行の荷物が載る想定である。
そして就寝時は、このような形に組み立てて床板を乗せたら完成となる。ご覧のとおり、ベッドが座席の上の方まで出っ張っている。この状態ではリアシートに人を乗せることができない。これをどうにか両立させることがもっとも苦心した部分である。
リアから見るとこんな感じになる。見た目はそこそこ思ったとおりの仕上がりとなった。これならチビの寝相が悪くても邪魔されずに熟睡できるだろう。
というわけで実際にお出かけの時に使ってみた。前述のとおりパイプとコネクタは、抜き差しができるように接着していない。つまり、持ち運びの時は買ってきたばかりのブロックのような状態になっている。
それだと、狭い車の中で組み立てる時にパーツ同士の紐づけが分からなくなるので、それぞれの部材にテプラでナンバリングしておいたのだが、それだけではやっぱりどう組み立ててよいか分かりづらかった。そこで組み立て手順書も作った。
だが、手順書を見ながら組み立てても、30分くらいかかってしまった。その間家族には外で待っててもらったのだが、チビが寝入ってしまい、カミさんにずっと抱っこさせたまま待たせることになってしまって大変な不評だった。
そして、いざチビを乗せて寝かしてみたのだが、普段ママのそばで寝ているので、寝始めてわずか10分ほどでママを探して夜泣きしてしまった。結局その日は今までどおり3人川の字で寝た。なんてこった・・・。
部材一式で2万円くらいかかっているので、どうにか今後も活用していきたいのだが、家族3人が移動中に座席に座れるようにしつつ、就寝時には素早く展開できるような仕組みを考えなくてはならない。頭の痛い問題である・・・。
ちなみに、タイトルのとおり、助手席2段ベッドモードについてはまだ構成に検討の余地があるので着手していない。それはいずれ完成したらまたアップしたいと思う。