[DigiItem-04] RICOH マイビジネス SP-250
(Spec : [CPU]8086 8MHz / [HDD]なし / [MEM]不明)
1993年ごろ入手(多分):
このPCは父親の職場で使われていたものだ。やがて職場での役目を終えて自分の元にお下がりでやってきた。
リコーってパソコン作ってたの?ってレベルのマイナーマシンであるが、発売当時は吉永小百合をCMに起用するほど力を入れていたそうだ。
写真を漁っていたら職場で使われていたころの写真が1枚出てきた。
ネガ起こしなので傷が凄いが割ときれいにマシンが写っている。が、なぜ本体は後ろ向きなのか。。。まぁ、とにかくこんなパソコンである。正面写真は上記リンク先を参照されたし。
当時、自分用のPCとしてPC-9801USが既に手元にあったのでこんな使い古し不要と言えば不要だった。手元にあれば何かしら使い道が思いつくかもしれないと思って貰い受けたのだが、ソフトはマイツールというビジネスソフトとMS-DOSとおまけの戦国ゲーム(だったかな?)のFDしかない。当時の自分のPCはもっぱらホビーユースだったのでやっぱり使い道がなかった。
マイナーな機種だけにゲームなどの開発もあまり活発ではなかったようで、当時この機種で動くゲームソフトというのはまず聞いたことがなかった。そんな訳なので手元に渡って来てからもほとんど電源を入れることすらなかった。
ただしこのPCは我が家のPCの中でひとつだけ得難いアドバンテージがあった。それはインパクトプリンタがついていたことである。インパクトプリンタだから画像印刷など望むべくもないが、9801の方はプリンタを購入しておらず印刷が出来なかったのでこのプリンタをうまく活用できないかと考えた。もちろんこのプリンタを9801に繋ぐことはできないしSP-250にはワープロソフトが付いていない。
ただMS-DOSは付いていた。そこで9801の一太郎で書いていた文書をtxtで保存してこのPCで読み込ませて印刷させてみた。
キーキーとインパクトプリンタ特有の高周波な音を響かせ印刷が始まった。うまくいった・・・ように見えたのだが何故か20ページくらい印刷するとプリンタが止まってしまう。エラーなどが出ているわけでもなくなぜ止まるのかが分からない。バッファが枯渇しているのだろうか?
原因が分からないので取説を読んでみたところ、連続印刷すると温度が上がるのでクールダウンするために一時停止しますと書いてあった。
そっか、そんなにすぐに熱持っちゃうんだ。。。軟弱な注意書きだがそこはどうにか踏みとどまった。だが次の一文でひっくり返った。
「クールダウンのために最大30分程度停止しますが、その後印刷を続行します。」
30分て。
とても牧歌的な時代のお話である。