[DigiItem-22] PROTON CyberCube CCP-200

(Spec : [CPU]MMX Pentium 200MHz / [HDD]1.6GB / [MEM]16MB)

1999年購入:


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父に譲ったBIBLO NCだが、CD-ROMが付いていないので父が自分で買ったソフトなどをインストールすることが出来なかった。自分が外付けのCD-ROMドライブを持っていたので、父からゲームをインストールしたいという連絡を貰った時に実家に帰ってインストールして対応していたのだが、父にとって買ってすぐに使えないと言うのが不満だったらしく、ある日、PCを買うから適当なのを見繕って買ってきてくれないかと相談があった。希望は出来るだけ安いのでとのこと。

 

その相談を受けて最初はゲームやるだけなんだから中古のPC-9801でも買って渡せばいいかなとも思ったのだが、流石に世間はWindowsが主流の時代になっていて、今更9801なんか買ったところでガラクタが増えるだけのような気もした。とはいえメーカー製のDOS/Vパソコンは流石に高い。いっそ自作も考えたが、実家のPC環境はあまり広くないのでコンパクトなケースに物を詰め込むと高くなってしまう。

 

あれこれ考えながら秋葉原をうろついていた時、とあるショップでこれが売られていた。PROTON(プロトン)と言うのはショップメーカーのブランドである。要はショップで見繕ったパーツで作られた自作PCだ。自作PCと比べると保証などが充実するため金額がやや高価になる反面、一般的なメーカー製PCよりは安いという立ち位置で販売されており、このPCの価格は確か6万円台だった。値段的にも手ごろだしサイズもコンパクトなのでこれなら丁度よさそうだと言うことで購入することにした。

一旦自宅に持ち帰りOSをセットアップしたあと、父が遊ぼうとしているゲームソフトなどをインストール。ところが、数日目に電源が壊れた。まじか。店に連絡すると保証で修理対応をしてくれるということでメーカーに送り付けたのだが、修理が終わって戻ってくるまでに1か月くらいかかった。

 

戻ってきてから改めてOSを入れて、ゲームをインストールしてようやく引き渡せる状態になったので父に連絡を入れたら、いつの間にかPC熱が冷めてしまったらしくもういらないと言われてしまった。えー、お金。。。

いらないと言われても、ウチはもうApacheがあるからいらないんだよなぁ。

そんな訳でこれといった用途が見つけられず、暫く部屋の片隅でホコリをかぶらせる羽目になった。

 

ある日知人からオーバードライブプロセッサをタダで貰ったので、このPCを使って動作検証をやってみることにした。それでそれなりのスペックになるならサブPCにでもしようかと思ったのだが、セットアップ中にうっかりCD-ROMのリボンケーブルを切ってしまい、OSのインストールが出来なくなってしまった。そもそも動作検証をするためのセットアップだったので、そのうち直そうと思ったまま放置状態となってしまった。

そしたら父から連絡。あのPC今どうしてる?という。どうしてる、って。。。

 

父のPC熱が再燃したらしく、できればまた使いたいと言っている。気まぐれだなと思うが、自分もお金を回収したいので早い所引き渡してしまいたい。だが、現状のままでは渡すことができない。どうしようかと思っていたところに知り合いからケースとマザーボードの出物があるという連絡を受けた。何たる渡りに船。それをもらい受けてこのPCのHDDなどを移植してそれを父に渡すことになった。

結果、内蔵パーツをむしり取られて骸のような姿になってしまった。なんだか哀れなPCであった。

Posted by gen_charly