[Inst-36] 怪しいおもちゃキーボード
鍵盤は過去にいくつか所有したが、ここ最近はめっきり鍵盤に触れることがなくなったので、自分が持っているものは随分前に手放してしまった。以来長いこと鍵盤は持っていなかったのだが、このところちょっとした音取りをしなければならなくなり、急遽鍵盤が必要になった。とはいえ、音取りをするだけだからフルサイズのキーボードである必要はない。多分一過性のもなのであまり投資もしたくない。
ということで、置いといても邪魔にならない、カシオトーンのミニ鍵あたりを中古で買おうと思い、リサイクルショップに行ったところ、中古の鍵盤に混じってこんなものが売られていた。

新品にも関わらず、お値段は破格の980円!ただし保証は一切なし。そりゃメイド・イン・チャイナだからな。もっともその値段なら保証などなくてもよい。それより、今回はコードの音取りをしたいので、和音が出てくれないと買う意味がない。というのも以前、カミさんが同じような値段で売られているキーボードを見つけて教えてくれたことがあったのだが、それが単音しか出せないというシロモノだったのだ。これもその類いである可能性がある。間違ってもそんなものに手を出してはいけない。
かといってパッケージには、その辺のスペックが何も書かれていないので、ダメもとで店員に尋ねてみたところ、その店員も仕様はよく分からないが、自分で音を出して確認みてくださいと言われた。箱から出してもらって音を出してみると、音色は全然波形をいじっていないFM音源のようなしょぼい音色だが、和音を鳴らすことはできた。ただし3和音まで。
それなら最低限の音取りはできそうだということで、購入してみたのだが。

自宅に持ち帰って開梱。メーカーは分からないが、MQ-6107という型番らしく、目立つところにその型番がプリントされている。遠目に見るとそれなりにちゃんとしていそうなデザインだが、筐体は微妙に反り返っていて、平らなところに置くとガタつく・・・。
その時点でもう嫌な予感しかしなかった。
ACアダプタは付属していなかった。別売りで手に入るのかどうか知らないけど、当面は電池で動かそう。とりあえず単三電池4本を電池ケースにセットし、スイッチを入れるが電源ランプ以外何も点灯しない。

よく見ると液晶表示部と思しきところにシールが貼られている。なるほど、保護用のシールね、ということでそれを剥がそうとしたら、全然剥がれる気配が無い。なぜ?と思いつつよく見てみると、液晶なんかなかった。ただのシールだよ。それがデザインなんだよ。分かったか。
いよいよ怪しい雰囲気を漂わせ始めたので、仕様をチェックしてみようと箱の説明書きを読んでみると・・・、

「アダプタージャック、マイクジャックはございますが、使用できません。」Why?
でもコネクタはジャック中央に金属のプラス端子も見える本格派だ。てっきり本物かと思ったらダミーなのかよこれ・・・手が込んでるなー。まぁ、今だけだからとりあえず電池でうごけばいいや。
で、とりあえず色々なボタンを触ってみる。使えるボタンとダミーのボタンがあるらしい。音色を変えるボタンと、デモソングを鳴らすボタンは機能した。
つーか、なんだこの違和感は。出てくる音がどうにも気持ちが悪い・・・。最初はその違和感が何だか分からなかったのだが、ふとチューナーをつなげてみると・・・、
半音近くずれてる!じゃねーか!!
アナログシンセならまだ分からんでもないが、何やったら電子楽器で音程をずらせるんだよ!?
ふと傍らにメモ紙が落ちていたので、それを手に取ると、

だまれ、メモ紙ふぜいが。
絶対音感を持っていない自分が店で見抜けなかったのが悪いとはいえ、そりゃあんまりだ・・・。
ということで、本日の安物買いの銭失いに気をつけろ!のコーナーでした。