[Inst-45] Bossa OBJ-6Eのネック調整

最近は控え選手に回ることが増えてきたBossaの6弦ベースだが、控えになりつつあるのはネックがねじれるように反り始めて、1弦の弦高が高くなってしまったためだ。

2弦~6弦はネック調整とブリッジのサドル高さ調整によって、自分にとって弾きやすい弦高をキープできているのだが、1弦のあたりだけ順反りが治らず、ネックのロットで調整しようとすると6弦側の弦高が下がりすぎてしまう。サドルもすでに一番低い位置になって、もうこれ以上下げることができないない。また、その1弦側は全てのポジションで弦高が高くなっているわけではなく、9フレットあたりから徐々に弦高が上がり始めるような感じになってしまっている。

2フィンガーで弾くときはまだそこまで違和感がないのだが、スラップでプリングするとどうにも弾きづらい。ネックが不均等に反った状態なので、もはや自力でメンテナンスできる範囲を超えてしまっている。こうなってはもうリペアに出すしかないと思うのだが、直せるかどうかわからないし、直せたとしても結構な費用が掛かりそうだ。

そんなわけで、最近引っ張り出すことがめっきり減ってしまって、控え選手となりつつあるというわけだ。

そんな話をバンドのギターに話したところ、だったらネックの根元に何か挟んだら?というアドバイスをもらった。なるほど、その手があったか。

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ということで早速チャレンジ開始。このベースはボルトオンでボディに結合しているので、まずはこのネジを外してネックを分解する。もちろん弦は事前に外しておく。

で、分離したボディとネックの結合部分に何かを挟んで高さを稼ごうというのが今回の作業の趣旨である。ではそこに何を挟むのが良いか。厚すぎても薄すぎてもいけない。どれが丁度良いかとあれこれ思案した結果、使わなくなった店のポイントカードに白羽の矢が立った。最近はどこもスマホのアプリになってしまったので、あまり見かけることもなくなったが、以前はクレジットカードのようなプラスチックのポイントカードを良くもらっていた。そんなレガシーなアイテムだが、もうその店に行くことはないし、行くことがあってもどうせアプリに切り替えろと言われるので、ここで第二の人生を歩んでもらいたいと思う。

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ネックを持ち上げたい場所だけに挟み込めるよう適度な大きさにカット。写真に写っているくらいの大きさにしてみた。位置がずれないように両面テープを貼り付ける。多分、強い圧力に晒される場所なので、貼らなくても勝手に動くことはないと思うが、まぁ、老婆心というやつだ。

貼る位置はもちろん1弦の方である。貼り終えたら後は再びボルトを締めて完成。ボルトをあまりきつく締めすぎるとネジ山が滑って舐めたりするのでやりすぎない程度に。とはいえ締め付けが甘いとだんだん緩んでくる。その辺のさじ加減はまぁ感覚に頼る。一応、数日したら増し締めしておくとよりベスト。

弦はもう古くなっていたので、ついでに新しいものに交換。

で、ネックとサドルの微調整をして完成。・・・すまん、隙間時間に勢いで加工したので、完成後の写真を撮り忘れた。まぁ、見た目はなんら変化なしである。

見た目は変化ないが、弾いてみたらずいぶんと弾きやすくなった。カードを挟んだことによるいびつな反りが出ることもなく、丁度いい塩梅にまとまってくれた。これでまたメインの座に返り咲くだろうか。

ただ、最近は大抵G弦で事足りてしまう曲ばかり弾いているので、C弦そのものがあまり使わなくなっているんだよなぁ。。。

Posted by gen_charly