ほぼ日本一周ツアー【2】(2000/09/18)

そして福岡へ:


2000/09/18

この日は平日。S君は早々に仕事に出かけて行った。自分が乗る飛行機は14時台なので、それまでゆっくりしてって良いよ、と言ってもらえたのだが、S君のいない家でご家族に油を売っててもしょうがないので、荷物発送の手配だけして、9時だったか10時だったかそのくらいにS君の家を出発した。

ここまでは自分にとっての趣味の時間。ここからは旅の始まりである。旅をするのにハードケースに収まった楽器は邪魔でしかないので、札幌で買った土産物と一緒に宅配便で発送することにしたのだが、何故かスポーツバッグ内の余計な荷物を一緒に送ってしまおう、ということに考えに及ばなかった。なので鞄が殊の外重たい・・・。

これが後々の行程で、大いに自分を悩ませる存在になるとはこの時は思いもよらず。

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飛行機の時間までまだ時間があるので、札幌の市電などを撮影して時間をつぶしてから空港へ向かった。そして福岡行きの便に搭乗。今回は難なく搭乗することができた。さすがに羽田の二の舞だけは勘弁。

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札幌から福岡といったらその距離は相当なものになるが、移動時間は2時間半くらいだったと記憶している。電車や車で行ったら2日間以上かかる行程を2時間半で行けてしまうなんて、飛行機はやっぱりすごい。

外の景色を見ているつもりだったが、ここ数日の寝不足のせいで離陸したらほどなくウトウトとしてしまい、気が付いたら福岡空港だった。なんかあまりにあっという間だったので、空港に降り立つまで本当に福岡に着いたのだろうか、もしかして間違えて福島あたりに着いてしまったのではなかろうか、なんてことを考えたがちゃんと福岡空港だった。

今回の旅のアウトライン:


ということで福岡に到着。自分にとっての初の九州上陸である。そしてこれで主要4島全てに足跡を残すことができた。

さて福岡に着いたわけだが、実はこの後の旅程を何も決めていない。フラフラとその場の思い付きで、行ってみたいところに立ち寄りながらゆるゆると東京へ戻ろうと、そんな腹積もりである。

ただし西日本を旅するにあたり、ぜひとも行ってみたいと思っている場所が2ヶ所あった。そこへの訪問は今回の旅行のマストとしたい。

その2ヶ所とは、1つ目が山口県にあるJR小野田線本山支線を走るクモハ42を見に行くこと。クモハ42はいわゆる旧型国電と呼ばれている車両のひとつで、当時日本で唯一生き残っている旧型国電だった。山口はさすがに遠いのでなかなか訪れる機会に恵まれなかったが、今回はそのまたとないチャンスである。今回を逃したら、その姿を見ることができないまま引退してしまいそうな気がしたので、これはマストで見ておきたかった。

2つ目は瀬戸内海に浮かぶ豊島に上陸すること。瀬戸内海に豊島は3つある。一番有名なのはだいぶ昔に産廃処理の問題で有名になった豊島(てしま)だと思うが、自分が行きたいのはそちらではなく、愛媛県は芸予諸島にある弓削島の、さらに沖合いに浮かぶ豊島(とよしま)の方である。

この島は地元民かよほどの離島マニアでもなければまず知らない島だと思う。なぜそんな島に行ってみたいのかというと、るるぶの「瀬戸内の島々」というガイドブックに掲載されていて、定住人口が2名と書かれていたからだった。かつては数十人単位の人が暮らしていたようなのだが、島を離れる人が後を絶たず、過疎化が進んでその状態となっているらしい。

島には主を失ったかつての住居なども残っているらしく、ガイドブックを読んだ時からその寂しげな印象を持つ島を、一度この目で見てみたいと思っていた。そんな過疎の島だが、意外にも弓削島から1日2便の定期船があり、アクセスは悪くない。しかも島には宿泊可能なコミュニティセンターもあるということなので、島で1日を過ごすこともできる。そんなひと気のない島で過ごす夜はどのようなものか、とても興味がある。

島に残るわずかな定住者も、今後いつ島を離れることになるか分からない。もしそうなったらさすがに定期船もなくなってしまうだろう。そうなったら訪問の難易度が大幅に上がってしまうので、そうなる前に足跡を残しておきたいと考えたのだ。

豊島コミュニティセンターへ連絡:


まぁ、とにもかくにもまずは今日の寝床を確保しなければ。福岡空港から地下鉄で博多駅に出て、駅の観光案内所で安く泊まるビジネスホテルを手配。どこのなんというホテルだったかはもう失念した。

晩御飯はコンビニ飯。それこそ博多ラーメンでもモツ煮でも、博多の旨いものはいくらでも有るのだが、北海道旅行の時にも書いたとおり、酒を飲めないがために雰囲気のありそうな店に入る勇気がないのだ。これが自分のスタンダード、さびしくなんかないやい。

食事を済ませて部屋でくつろぎつつ、東京へ戻るまでの大雑把なスケジュールを立てた。その結果、豊島へ行くのは明後日の昼くらいになる見込みとなった。島に渡ってコミュニティセンターが満室だったりしたら目も当てられないので、今のうちに宿泊の予約を入れておくことにした。

ガイドに書かれていた電話番号へコールするが、電話口の向こうはなかなか受話器を取ってくれない。不在かなと思った頃、ようやく先方が電話を取った。そして怪訝そうな声で、はい?と一言。いや名乗ってよ・・・。島へ行くので1日宿泊させてほしいと申し出ると、宿泊の予約は前日にならないと受け付けていないから、悪いけど明日かけてくれないかなと返された。あれ、そういうもんですか。

ちょっと予想外の回答に戸惑ってしまったが、まぁ予約受付できないというのなら仕方がない。また明日かけ直すことにしよう。

とりあえず明日は、福岡近郊の鉄道を撮影しつつ広島方面へ抜けてみようと思う。鉄道に乗って遠い地を旅するのは久しぶりである。関東では味わえないような旅情を味わうことができたら最高である。

鉄道で旅をするので、今回は撮り鉄趣味を解禁することにした。まぁ既に昨日札幌で路面電車の写真を撮りに行ったりしているが。

中学生の頃までは人目もはばからず趣味全開の青春を過ごしていたが、高校に入る頃にはそういうことをしていることに気恥ずかしさを感じるようになり、以来撮り鉄趣味は封印していた。だが、思春期を過ぎたらその辺が再び気にならなくなってきた。まぁ、さすがに都会の駅でカメラを構える勇気は未だにないが、地方だったら大丈夫だ。何より滅多に訪れることができない場所で、写真も撮らずに帰ったらきっと後々後悔するはず。

そんなわけで、今回の旅行ではあちこちで鉄道趣味を満喫することにしている。鉄分多めの記事になるがご了承のほど。

Posted by gen_charly