沖縄社員旅行【3】(2005/09/17)
海中道路・平安座島・宮城島・伊計島:
そして気が付けばあっという間に夜明け。まだ薄暗いが寝ぼけ眼をこすりながら何とか起床して、準備をして出発。
最初に向かうのは沖縄きっての隠れビーチとして有名という伊計(いけい)島の大泊ビーチと言う所。
伊計島は沖縄本島の東海岸に隣接した場所にあり、うるま市から海中道路といくつかの島を経由して渡ることが出来る。
海中道路を渡るとまず最初に上陸するのが平安座(へんざ)島。島旅27番目の島となった。
平安座島には石油備蓄基地があり土地が均されているせいか、離島と言うよりはどこぞの埋立地かなんかを走っているような感じだった。
時間的な面も含めこれと言って見所もなさそうだったのでそのまま素通り。海中道路とは反対側のごくごく狭い海峡を渡る橋で宮城(みやぎ)島に上陸。これが連番で28番目。こちらはあまり開発の手が入っておらず、一転して集落と畑と藪が順番に繰り返すような風景だった。
そして宮城島も真っすぐ突き抜けてもう一つ橋を渡るとようやく伊計島に上陸。これが29番目。こんなにポンポンとカウントが増えていくのはしまなみ海道以来か。
この島はもっぱら延々と畑の中を通り抜けていく感じだった。目的地となる大泊ビーチは伊計島の北西岸にある。大泊ビーチまでの道が分からず少し迷ったが、なんとか見つけ出して無事に到着した。
道路が順調だったので思ったよりもだいぶ早く着いてしまった。というかまだ夜が明けてない。今ビーチに行ってもしょうがないのでもう少し日が昇るまで駐車場で仮眠することに。あともう1時間くらい後の起床でもよかったか。。。
運転席でウトウトしていたら窓を叩く音が聞こえた。いつの間にかYちゃんが起きて外に出ていたらしい。もう日が昇ったから起きろと言うことだ。
それでビーチに降りてみたのだが、大泊ビーチは北西に面した海岸なのでまだ背後の山の影が長く伸びて薄暗かった。
いわゆる白砂のビーチのという感じではなくちょっと想像していた物と違った。もっと太陽が上の方まで登って来ればまた違った印象なのかもしれないが。
ビーチに来て何をするのかと思ったら何もしなかった。Yちゃんのリクエストで訪れた場所だが、特にやりたいことがあった訳ではなく見られれば満足と言うことらしい。あれ、もしかして自分と趣向が似てる?w
ということでここはビーチを眺めるだけで終わってしまったが、まぁ、このあとの予定も詰まっているので先を急がなければ。。。それってリゾートなのか?
駐車場に戻ると、いつのまにか駐車場前の店の店主が自分の車の脇に立っていて、戻ってきた自分らに向かってこの駐車場はお金かかるよと言ってきた。
すぐ車を出ししますと返事したら特に請求される感じでもなかったのでそのまま出発。
今回の旅の参考資料となっているガイドブックに伊計島と宮城島を結ぶ伊計大橋の欄干にシーサーが立っている、と書かれていたので戻りがけに橋の袂で車を降りてみた。
シーサーは家の屋根の上などに置く魔除けなのだが、橋の欄干と言うことはこの島が厄災に見舞われないよう守りを固めているのだろう。
島の山影が未だに橋に長く影を作っていて暗い写真になってしまったのが残念である。
浜比嘉島のシルミチュー:
そのあと平安座島まで戻り、ここから車で渡れるもう一つの島である浜比嘉(はまひが)島へと向かった。上の写真は浜比嘉島へと渡る浜比嘉大橋。島旅30番目の島は浜比嘉島となった。
浜比嘉島へ上陸した目的は島カウントを増やすため、というのはもちろんだがガイドの地図に「鍾乳洞」とだけ書かれた場所があるのを見つけて気になったからだった。名前も分からない鍾乳洞。わざわざ書いているのに解説ページもない。いったいどんな場所なのだろうか。
その鍾乳洞は島の南端付近にあるらしく、そこまで車で走っていくとやがて道が行き止まりになった。その先に遊歩道のようなものが延びていたので更に歩いていくと鳥居が見えてきた。
その鳥居の傍らの解説板にここがシルミチューと呼ばれる聖域であると書かれていた。シルミチューは琉球開びゃく祖神でありこの先にある洞窟がその住まいであったと伝えられているとのこと。鳥居があることからも分かるとおり、ここはいわゆる拝所(うがんじょ)と呼ばれる場所だ。拝所といえば島の信仰の中心で祭祀を行う施設である。部外者の立ち入りを拒むところもあると聞いたことがあったので立ち入ってよいものか逡巡した。
特にご自由にお入りくださいとも書かれていないし、ガイドの類にも掲載されていないような場所なので、万一立ち入って中にいる人から咎められたら折角の沖縄旅が盛り下がってしまう。階段を登ってその上にあるものを見てこようという気になれなかったので、結局写真の鳥居の所で引き返してしまった。
帰宅後にこの洞窟のことをネットで調べてみたところ、その洞窟までなら自由に見学できたらしい。洞窟の入口に拝所があるのだが、その先の洞内は通常閉鎖されていて開放している日以外は立入不可だそうだ。
この日が開放されている日だったかもしれず、折角だから見ておけばよかったと後悔した。