鹿児島へ【9】(2006/08/15)
道後温泉:
さて、しまなみ海道も通り終えてとうとう四国に上陸。
四国に上陸したあと今治から鳴門までの間にどこに立ち寄るかはまだ決めていなかった。少し前に車内で一頻り相談した結果、まずは道後温泉に行ってみたいとなった。
方向的には一旦反対方向へと進むことになるが、道後温泉は誰を連れて来ても外さない定番スポットなのでまぁいいか。
道後温泉には14時ぐらいに到着。道後温泉から少し離れた道後公園近くの駐車場に車を置いたので温泉までブラブラと歩く。
ほんの10分ほどの道のりだが、ここまでほとんど体を動かさず鈍りまくっていた我々にとっては程よい運動となった。
途中、伊予鉄道の道後温泉駅の脇を通りかかった際に坊ちゃん列車が丁度やってきたので、ちょっとだけ隊列を離れて撮影。。。と思ったら脇でお義父さんも撮影にいそしんでいた。
この汽車は写真映えするいい素材になりそうだ。
2度目の道後温泉。前回戸惑いながらも無事に入浴を果たしたので今回は利用方法もバッチリ把握している。
今回も休憩は選ばなかった。時間的な理由もあるがそう言う所にコストをかけて風情を楽しむという文化がカミさんにないので致し方なし。
でもまぁこの温泉はお風呂に浸かるだけでも十分満足できる。いつ来てもいい湯である。流石日本三古湯のひとつだけはある。
ここのお風呂は湯温が高めなので流石のカミさんたちも早々に上がってきた。30分ほどで再び集合となりこの後の予定について再び話し合った。結果讃岐うどんが食べたいとなった。
自分も讃岐うどんをは食ることには賛成だがここから香川県までは結構離れている。あまり詳しくはないのでどこのなんという店がお薦めかという情報を持ち合わせていない。それに名店と呼ばれるような店はどこも結構早い時間に閉店してしまう印象がある。なので今から移動してもあり付けない可能性がある。
カミさんや両親にもヒアリングしてみるが、誰も具体的かつ有益な情報は持ち合わせていなかったので、とりあえず一旦高松を目指して探して見つからなかったら誰かに聞こうと緩く決めて出発となった。
高松のまずい讃岐うどん:
高松駅を目的地に設定して走り続けること3時間、19時ごろにようやく到着。とりあえず自らの足でブラブラと駅前を歩いてお店がないかチェックしてみたら1軒だけ開いている店を見つけた。
店の名前は既に失念してしまったが、その店は立ち食いそば屋風の店構えで、実際列車に乗る前に軽く腹ごしらえするような人が食べに来ている印象だ。自分的にはこういう店に入って当たった試しがないので入店を躊躇したが、雰囲気があるから案外アタリかもという周囲の意見に押されて入店。まぁ他を探すのも面倒だったのでここでいいかと思ったからと言うのもある。
自分は肉うどんを、カミさんは冷やしうどんをそれぞれ注文。
肉うどんはまぁ可もなく不可もなく、と言う味だった。立ち食いうどんならこれで充分だが讃岐うどんを食べに来たのだという視点で評価すると流石に及第点はあげられない。
カミさんの注文した冷やしうどんは更にひどかった。麺はゆですぎて伊勢うどんのようになっているし、洗いが足りないのか水がどんどん濁っていく。これにはカミさんが相当な不満を漏らしていた。カミさんの食い物に対する執着心は相当なもので今もって讃岐うどんの話題になると必ずこの時の悔しさを朗々と語り始めるほどこのうどんのまずさには閉口したらしい。
結果的に不満足な讃岐うどんとなってしまったが、まぁ胃袋には収まったので腹は膨れた。イマイチしまりが悪い感じだが、まぁそれも旅の醍醐味。そう思わないと思い出として消化できないw
淡路島のガソリンスタンド:
さて、ここからはひたすら帰宅である。前述のとおりこの後は淡路島を経由して本州に再上陸する。高速で鳴門の辺りまで進んでさあ、これから淡路島に上陸と言うタイミングで給油ランプが点灯した。
確か淡路島の高速道路上で給油が出来るSAは島の北端にある淡路島SAだけだった筈。流石にここからそこまではガソリンが持たなさそうだったのでやむを得ず島を渡ったところで高速をいったん降りた。
それからガソリンスタンド探しの旅が始まった訳だが、当時はスマホなんてなかったのでネット情報を簡単に調べることも出来ないし、そう言う情報もまだそれほど充実はしていなかった。なので自らの足でもって探すしかない。
ガソリンスタンドは街中を探し回るよりも街道沿いを流した方が早く見つかるだろうと思い、島の東側の国道を進んで見ることにしたのだが、走り始めて最初の頃に何軒か見つけた店はリッターあたりの値段が地元と比べて10円以上高かったのでちょっと見送っていた。数軒目に見つけたガソリンスタンドの単価表示が地元と同じくらいだったので、これ幸いとそこに入って満タンにしたらお会計をしてびっくり。外に掲示している単価が税抜きだったのだ。お会計はしっかり税込みでその単価は他の店と大差なかった。完全に騙された。
まぁ考えてみたらこういう所で自分の所だけ大幅に安くなんてやり方をしていたら生き残ることが出来ない。大抵は横並びになる筈。ヨソより高くなかったのはせめてもの救い。これも勉強。
六甲山展望台:
ここまで走ってきた国道はいい感じに流れていたので明石海峡大橋の手前までそのまま進んだ後、再び高速に乗り明石海峡大橋を渡る。だが、路上に掲示されていた渋滞情報によると、この先でお盆の帰省渋滞が発生しているらしく数十キロ単位の渋滞と表示されていた。
流石にそんなところに巻き込まれたら抜けるまでが拷問になってしまうので神戸であっさり高速を降りた。少しでも空いている経路がないかカーナビであれこれ検索したら、六甲山の裏側を通る道はさほど混んでいないことに気が付いた。そのままその道を進んでいけば渋滞区間が終わる辺りに出られるようだったので迷うことなくその道へと進んだ。
今思えば六甲山の山越えをしてまで遠回りするルートが果たして本当に適切なルートだったのかは微妙な気がするが、ノロノロ運転をするくらいなら遠回りでもずっと走っている方がよっぽど気楽である。どうせ六甲越えをするのだからと、途中山頂展望台に立ち寄って小休止。
六甲山頂から見下ろす神戸の街並みは天の川のようだった。
その後茨木ICから再び高速に入ったがそこから先の渋滞はなく至って快調。お義父さんから何度かそろそろ運転変わろうかと申し出てもらったが、これまで割とお義父さんに運転を任せている時間が長かった気がするのと、わざわざここで運転を代わらずとも家まで帰れそうだったのとで自宅まで運転しきって明け方に自宅に到着。無事解散となった。
あとがき:
鹿児島という自分にとって未知の世界に初めてマイカーで足を踏み入れた訳だが、まぁ、ひたすら遠かった。遠かったが現地では割とのんびりと過ごせたし、見る景色はすべてが新鮮だしで遠征を満喫することが出来た。
今後の親戚付き合いは、そういうのに慣れていない自分にとってどのようなものになるのか未知数ではあるが、まぁうまいことやっていきたいと思う。何より鹿児島と言う自分にとって全く縁のなかった地に縁が出来たことがうれしい。
これを機にたまには鹿児島に行ってあちこち観光なんかもしたいと思うが、はたして。
(おわり)