沖縄離島探訪【4】(2006/11/20)

石垣島の夜(ぐるくん亭):


さてそんな訳で石垣空港に着陸し石垣島に初上陸を果たした。島旅37番目の島となった。

石垣島は沖縄本島から南西に400キロ余りの位置にあり、あらゆる面で八重山諸島の中心となっている島だ。所属する自治体は石垣市で石垣島一島で構成されている。なお周辺には多くの離島が散在しているがこれらは全て竹富町に属している。ただ、離島の集合体なのでどこに役場を置いても不便ということで町役場は石垣島に設置されている。

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空港から外に出ようとしたら丁度夕立に見舞われた。なかなかの土砂降りで外に出るに出られない。まぁ、夕立なのだからそのうち止むだろうと雨宿りしていたら15分ほどで上がったので宿に移動。

 

石垣島で手配したのはハイパーホテル石垣島というビジネスホテル(2024年現在はアパホテルに変わっている)。1泊朝食付きで1室6000円と格安。ネットの評判では新しくて綺麗と言うことだったので選んだホテルだ。

石垣市街の中心地にほど近い所にあり、明日西表島へ渡る際に乗船するフェリーターミナルにも至近という便利な場所に位置している。前評判どおり建物も新しく室内も清潔。ウチらの場合ホテルは寝るためだけの場所なのでこれで充分。

カミさんが出発前に西表島行くならトレッキングとかカヌーといった、自然を満喫するアクティビティをやってみたいと言っていた。
旅行前に購入したガイドブックを見るとそうしたツアーを催行している業者が数社掲載されていて、そのツアーの内容も書かれていたが、それによると西表島でのそうしたツアーは大きく2パターンに分かれるようだ。

ひとつが仲間川という川を船で遡ってマリュドゥの滝を見に行くもの、もうひとつがピナイサーラの滝を中心としてカヌーやトレッキングをやるもの。

仲間川の方が起伏が少なく散策しやすいのでツアーとしては人気があるようだが、ウチらはどうせ行くなら思いっきり秘境を堪能したいと考えた。そうなるとピナイサーラの滝を巡るツアーになるのだが、ガイドブックやネットに出ているツアーは自分らが島へ訪問する時間に余り合わず、どうしようかと思っているうちに時間切れになってしまい、結局申し込みをしないまま出発してきてしまった。

これで現地手配ができないとなったら西表島に行って何をするつもりなのか?と言う話になるのだが、空港で貰ったタウン誌をパラパラとめくっていたら自分らの行程に丁度良い内容のツアーをやっている業者が載っていた。

チェックイン後にその業者に連絡してみたところ無事予約することが出来た。これで明日、西表島の秘境を堪能することが出来る。といっても自分は今までそういうアクティビティには手を出したことがなかったのでどうなることか。ワクワクするような不安なような。。。

 

それから夕食を食べに出かけた。ホテルのフロントにおススメの店を聞いてみたら、近所のぐるくん亭という店を紹介してもらうことが出来たのでそこへ行ってみることに。

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店はフェリーターミナルに面した場所にあった。席についてメニューを眺めたら東京では聞いたことがない名前の料理が沢山書かれている。
そのどれを頼んでも今まで食べたことの無いものが出てくるのだと思うと全部食べてみたくなるが胃袋のキャパがそれを許さない。すべてが一期一会なので何を選ぶかカミさんと2人大いに迷った。。。

悩んだ末にいくつかの料理を注文。暫くして次々料理が運ばれてきた。

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最初に出てきたのがクブシミの炒め物。クブシミとは何か?と思ったらイカだった。身が肉厚で食べ応えがあったが、味付けがしっかりしていたせいかクブシミそのものの味がどういうものなのかまではよく分からなかった。

帰宅後で調べてみたら本土ではもっぱらコブシメと呼ばれるそうだ。丸々とした体つきが特徴のイカで割と高値で取引されているらしい。

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次に出てきたのがイカスミチャーハン。イカが連チャンしてしまった。流石にこれは知っている。ご当地ならではの料理ではないが今まで食べたことがなかったので注文してみた次第。

見事なまでに真っ黒である。イカスミって本当に黒いんだなぁと感心してしまった。わずかにワタの生臭さを感じたが、コクがあって見た目の尖り具合の割には普通においしかった。というかこの味はクセになりそうだ。

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で、その次が沖縄に来たらとりあえず押さえておきたいミミガーの炒め物

ミミガーとは豚の耳の事。ド定番なので説明は不要と思うが、コリコリした食感がいい酒のアテになりそうな料理だった。
量が少ないのは写真を撮るのを忘れたままうっかり食べ始めてしまったためだ。

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さぁお次は。。。見ただけでこれが何であるか分かったら相当な食通だと思う。

正解はカメ刺し。ピンときませんか?
カメとはウミガメのことである。それの刺身だ。これぞまさしくここでしか食べられないものだろう。メニューを見た瞬間注文することを決めた。

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刺身の部分に寄って撮ってみた。赤身が強めの肉はハマチあたりの刺身のようにも見えるし、クジラベーコンのような物にも見えなくもないが肉の質感は少なくとも魚のそれではない。今まで目にしたことがないテクスチャだと感じた。

そもそも爬虫類の肉なんて日常生活でまず口にすることがないのはもちろん、お目にかかることすらほとんどない。ましてウミガメである。昔ウミガメを食べたことがあると言う知り合いがいるので食べられる肉であることは承知しているが、それでも本当に食べちゃっていいのだろうか、という疑惑は解消されない。

 

その知り合いはカメ肉は臭くて食えたもんじゃないと言っていた。興味本位で注文してしまったがもしマズかったらどうしよう。食いしん坊万歳!で微妙な料理が出た時の「ん-、何とも言えない味ですねェ」というセリフを自分が口にする日がついに来るのか。

貴重なウミガメの命を頂いておいてそれを残すなんて許されない事のような気がするだけに余計にプレッシャーである。

まぁ、、、とりあえず食べてみよう。肉は半解凍状態で箸でつまんだらシャリっとした手ごたえを感じた。薬味はネギ、しょうが、紅葉おろしなど香りが強めのものが並んでいる。やはり臭み消しだろうか。適宜薬味を絡めて食べてみると・・・想像よりは臭みがない。歯ごたえは鶏肉に近い感じか。思ったよりは全然普通に食べられる肉だと思った。ただし強めの薬味と半解凍状態によって臭みが抑えられているせいかもしれない。

オススメとまでは言えないが出されたら安心して食べてみてほしいとは言える。

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最後に追加でオーダーしたのはグルクンのてんぷらのおにぎり。ぐるくん亭に来たのだからグルクンは食べておかないと、と言うことで頼んでみた。てんぷらにされたグルクンはしっかり火が通っていて骨ごとバリバリと食べられた。

なんか沖縄グルメと言って想像するソーキそばとか島豆腐といった料理とはかけ離れた所からのアプローチとなったが、こういったものが美味しく食べられるなんて沖縄グルメの世界は奥が深い。アタリの店でよかった。

 

食事を済ませて店を出たら夜も更けていい時間なっていた。メインストリートの店は多くが既にシャッターを下ろしている。そんな商店街を腹ごなしがてらあてどなくブラブラと歩いていたら、まだ開いている雑貨屋を見つけた。

どんなものを売っているのだろうかと店内をブラついたら、カミさんが帽子売り場で帽子を品定めし始めた。旅行中にかぶる帽子を忘れてしまったらしい。いいのがあったら買おうかなと言うので、一頻りあーでもないこーでもないと言いながら試着。
普段だとそう言いながら結局買わずに済ませることが多いカミさんだが、今回は気に入った帽子があったらしくひとつ購入することになった。

後はホテルに戻って旅行初日が終了。なんか忙しかったな。

Posted by gen_charly