沖縄離島探訪【25】(2006/11/24)
グラスボート:
船は行きとは違いグラスボードが迎えに来ていた。途中ウミガメを探しながら戻るそうだ。やめてー。。。
グラスボートは船底部分がガラス張りになっている船だ。ガラス張りなので海の中の様子が良く見える。が、ウミガメがいそうなエリアに近づくと当然ながらスピードを落とす。すると船は波に揺られてグラングランと揺れ始める。
その揺れは自分が一番苦手とする揺れなのだ。案の定あっという間に船酔いしてしまった。。。
それでも海中の方に目を向けると綺麗なアクアブルーの海にサンゴが点在しているのが見える。こんな所でウミガメが泳いでいるのが見られたらさぞかし絵になるだろうと思うとついつい目線が行ってしまう。だが下なんか見たら船酔いに追い打ちをかける結果になるのは火を見るより明らか。
ほどなくグロッキーと化した自分はベンチに腰掛けて遠くの方を見ながら呼吸を整えることに集中し、早く陸に戻ってくれと祈ることしかできなくなっていた。だが、そういう時に限ってウミガメがなかなか見つからない。船長も申し訳ないと思ったのかあちこち移動しながらしきりに探して回っているので一向に陸地に近づかない。カミさんはどうにか遭遇できることを楽しみにしているようだったが、こちとら余計なことするなー!である。。。
結局30分くらいかけてようやく港に戻って来た。ウミガメが見られたかどうかはもはや覚えていない。ようやく足が地に着いたというのに膝がガクガクする。
バーデハウス:
ホテルまで送り届けてもらって解散。部屋に戻って少し休憩しながら酔いを落ち着かせた。なんか今日は色々ある日だった。もうイベント盛りだくさんで後はゆっくり・・・という訳には行かない。今回の久米島ツアーに付属しているバーデハウスへの訪問が出来ていない。
と、その前に夕食の買い出しだ。当初はどこかで外食をするつもりだったのだが、オーハ島のおばあから貝を沢山頂いてしまったのでそれを片付けなければならない。だったらどこかのスーパーで食料を買い込んで部屋でのんびり頂くか、となった。車を出して少し走るとすぐにスーパーがあった。総菜コーナーをチェックするとお弁当に半額シールが貼られていたのでこれで決まりである。
めいめい食べたいものを購入してホテルに戻り、弁当を置いて今度はバーデハウスへ向かう。
バーデハウスはオー島(奥武島)にありイーフビーチから車で5分もかからない所にある。バーデハウスと言うのは海洋深層水を用いたプールで健康増進やリラクゼーションを行う施設だとパンフレットに書かれているが、正直どういう施設なのかよく分かっていない。広い風呂みたいなのがあってその一部がプールのようになっているものだろうか。
カミさんはこういうの好きそうだなと思って選んだのだが、自分はぶっちゃけあまり興味がなかった。広いお風呂で足が伸ばせればそれで充分である。
オー島へは橋が架かっているので一跨ぎで上陸。新たな島に上陸した感じはあまりないがとりあえず島旅カウントが43になった。
建物はいかにも公営施設っぽい、オシャレなんだけどあか抜けない雰囲気だった。受付を済ませて脱衣所で水着に着替えてからプールのエリアに進む。そこは屋内の大きな空間で真ん中に大きなプールがあり、所々にマッサージバスだったり温浴の施設だったりと言ったものが設置されていた。
とりあえず一通り試してみようということで一旦ばらけてそれぞれ興味を持った所を体験して回った。ジェットバス的なものは噴き出す水流によって体のコリがほぐされる感じがある。が、その辺の健康ランドにもあるものだから特別感はない。別の場所には液晶モニターが設置されているブースがある、これは何かの体の状態をチェックしてくれるようなものだろうか。画面を見ると開始のボタンがあってそれを押す。程なく映像が流れ始めた。暫く見ていたがそれはこのブースでのストレッチのやり方を解説するビデオだった。そこ看板でよくない?そんな液晶モニター付きのブースが点々とある。
見るだけかよとツッコミを入れつつ他の所も見て回ったが、まだストレッチなんかしなくても全然平気なのであまり面白くなかった。こういう所は中年以降になってから来た方が楽しめそうな気がした。暫くして合流してきたカミさんも同じような感想を述べていた。ぼちぼち風呂の方に行きますかと言ってスパエリアの方へ移動。
こちらはのんびりじんわり、あったまるー。ただしお湯は温泉ではなく海水を温めたものだった。切り傷にちょっと染みる。あくまで個人的な感想だがなんか思ったのと違ってあまり楽しめなかった。
(2024年註:残念ながらこの施設も2020年をもって閉館となってしまった。町は一時閉館と言っているが、今の所再開の話は聞こえてこない)
夕食:
満足感が得られないまま適当に切り上げてホテルに戻って来た。気が付けばもう21時を回っているので早く夕食を食べなければ。さっき買った弁当とオリオンビールで晩酌。アテはオーハ島のおばあから貰った貝。
貝であるのは見ればわかるのだが似たような貝を見たことがなくなんと言う名前の貝か分からない。名前は分からないが相変わらずコリコリとした食感とあふれ出すうまみがたまらない。ただやっぱり量が多くてあっという間に腹が膨れてしまった。ビニール袋いっぱいの量(恐らく300gくらい)は流石に多かった。
明日はホテルをチェックアウトするので冷蔵庫に仕舞っておくわけにいかず、もちろん持ち歩きなんかできないのでここで食べきるか処分するしかない。出来るだけ頑張って食べたが3分の1ほどは処分せざるを得なかった。おばあ、ゴメン。。。
ちなみに帰宅後にネットで調べてみたらマガキ貝、あるいはテラザと呼ばれる貝だそうだ。実は上のはての浜で見つけた貝の写真に写っている貝こそがこのマガキ貝だった。この貝は沖縄の海辺ではよく目にしていた。あれだったのか。貝そのものは潮だまりなどに転がっているので採集は容易だが、殻から身を取り出すのが大変なこともあってほとんど流通しておらず、地元でも結構高値で取引されているらしい。宿で処分したのが返す返すも惜しい。もう少し日持ちする物だったらなぁ。。。
食後はテレビを見ながらダラダラと過ごす。リゾートホテルは防音がしっかりしているので声を潜めなくてよいのが嬉しい。広めの部屋なのでベッドスペースとは別に寛げるスペースがあることもありがたい。今日1泊だけなので自宅の様にくつろげるほどではないが、旅の最後にそれっぽい優雅さを味わえるホテルに泊ることが出来てよかった。
寝る前に歯磨きをするために洗面所に行ったら、洗面器に浸して塩抜きをしていたはての浜の貝殻のいくつかからヤドカリが顔を出していた。あちゃー、連れて帰ってきてしまったか。さっき様子見た時にちょっとくらい顔を出しとけよな。ヤドカリが居た貝だけとりわけて明日海に返すことにした。