沖縄社員旅行2006【1】(2006/07/15)
今年も社員旅行の季節がやって来た。自分は4回目の参加となるが、今年は昨年に引き続き沖縄本島へ行く事になった。
これまで毎年違う場所に行っていたのに、今回は前回と同じ場所になったのはなぜかと言うと、社員旅行を開催するにあたって2つの暗黙のルールが存在したからだ。
その暗黙のルールのうち1つは社員旅行のために会社を休業日にすることはNGである、ということ。通常の週末だと1泊2日しかないので大した所に行けない。必然的に7月か9月の3連休がターゲットとなる(当時は山の日がなかった)。だが、そこですら2泊3日しかないので、その日数で行ける場所から選ばなければならない。
2泊3日で行ける場所ならどこでもいいという訳ではなく、社長をはじめとして社員旅行を主催する側の人たちが軒並みゴルフをするので、プレイしてみたくなるようなゴルフ場が近隣にあることがマストの条件となる。回を重ねるごとにそういう条件に合致したところがなくなってきてしまった。
そしてもう1つは、社員旅行は社員全員が参加することに意義がある、ということ。
当時は既存の札幌、大阪の各拠点のほか、前年に上海にも拠点を立ち上げていた。上海では現地採用された中国人スタッフがいるのだが、暗黙のルールに例外はないので、当然彼らにも参加してもらうことになる。彼らからしたら憧れの日本の地を踏んでみたいと思う訳で、今回はその要望を聞き入れて日本国内から探すことになった。
日本国内でゴルフ場があればどこでもいいという訳にはいかない。例えば行先が北海道にも有名なリゾートゴルフが楽しめる場所があるらしいのだが、それだと札幌拠点の社員から不満が出る。なので必然的に拠点のない南方を目指すことになる。
こうした諸々の制約の中で、また沖縄でいいんじゃね?という話になった、というわけだ。
すっかり島マニアになってしまった自分にとっては、よく知らない海外の地へ行くよりは、沖縄本島の方が万倍ありがたい。
昨年はカミさんが不参加だったのだが、当時のわだかまりが解消しつつあったことと、入籍も済ませて社員への周知も済んだことから今年は参加したい、とのことだ。
カミさんは沖縄本島へはまだ行ったことがないということなので、自分がガイド役になって散策したら楽んでくれるだろう。
昨年はこれを社員旅行と称してよいものか、というほど自由すぎる社員旅行だったが、今年は行き帰りの飛行機と宿泊先は会社手配となった。なんでも昨年の旅行で自分であれこれ手配するのが面倒だった、という不評の声が多く寄せられたためらしい。
とはいえ現地での食事会に参加する時間以外は自由行動となる所はこれまでどおりなので、今回も自由時間をフル活用してあちこちに足を伸ばしてみようと思う。
ホテルへ移動:
2006/07/15
那覇には11時に到着した。今回の宿泊先となるロイヤルホテル沖縄残波岬までの移動は各自で手配するシステムになっていた。
我々はもちろんレンタカーを手配。同じレンタカー会社で車を借りる予定の同僚2組と共に昼食を済ませてから車を借りて行動開始。
今日は夕方に食事会が開催されるので、それまでの間は自由時間。とりあえずまずはホテルへ行ってチェックインを済ませることに。
その道すがら、昨年も訪問したゾウの檻(礎部通信施設)に立ち寄った。
沖縄にとって基地が身近な存在であることがよく分かる場所として、カミさんにも見せておきたかったのだ。自分は昨年見ているので特に感想はない。
昨年は脇のグラウンドで子供たちが野球に興じていたが、今年は静かなものだった。
数分の滞在でその場を離れた。
通信施設の建物から国道へ向けて降りていく道から東シナ海の水平線が一望できた。いい場所だなあ。。。
それからホテルへ向かってチェックイン。
ホテルの部屋はオーシャンビューになっていて、広いベランダにはデッキチェアが設えられていた。流石リゾートホテル。
ここでのんびり寛いで、まったりと休暇を楽しむのもまた優雅でよさげだが、自分らは色々と見たいものがあるのでのんびりしていたら勿体ない。だからここで寛ぐ時間は多分ないはず。
荷物を置いたら早速その辺を散歩してみたくなった。当初は夕食会の時間までどこか近所を車でドライブしようかな、と考えていたのだが、いざ到着して一息ついたらもう集合時間まであまり時間が残っていなかった。なのでいつでも戻って来られるようホテルの近所を散歩しよう、という訳だ。
そんなノリで出発したのでアテはない。まぁ、沖縄の夏を舐めてたね。もう陽射しが強烈すぎて1時間も散策したらギブアップである。
結局、そそくさと部屋に戻ってエアコンの利いた部屋でダラダラ過ごした。
東南植物園のガーデンパーティ:
夕食会は東南植物園という所でやるそうだ。そこまでバスで移動。
園内は広く駐車場から会場まで園内を少し歩かなければならなかったが、歩道沿いには熱帯の花々が咲き乱れ、植物にあまり詳しくない自分でも楽しみながら散策することが出来た。
会場に到着すると既にテーブルが並べられてイベントの準備は整っていた。着席して暫くしたら開始の時間となり、まずは幹事が挨拶。それから社長が開会宣言。こういう場での社長の挨拶はダラダラと長いのが定番だが、ウチの社長はそういうのを面倒くさがる珍しいタイプの人間なので一言で終わった。
だったらこのイベントもなくていいんじゃね?とか言ってしまったら野暮なのだろうか。
美味しい料理と共に会が進行していく。
程なく始まった毎年恒例の新人挨拶。今回は上海の社員も参加しているが、彼らも例外なく壇上に呼ばれて挨拶をさせられた。
日本の新人は照れがあるのかデレデレしながら話す人が多かったが、上海の連中は違った。そもそも日本語が喋れないのに全く物怖じしていない。中国語で堂々と言いたいことを言って次の人にマイクを渡していた。
中国語が分かる社員が通訳してくれたので、こちらにも話している内容が伝わってきたのだが、若いのにしっかりもの考えているなぁ、と思った。
会場の片隅でそんな様子を一服しながら眺めていたら、唐突に自分とカミさんの名前を呼ばれた。え、聞いてないよ。
なぜ呼ばれたのかは何となくわかるが事前に打診されていない。そういうサプライズはいらないのですが。
何をしゃべらされるのか分からない不安のままとりあえずステージに向かった・・・と、後ろについてきたカミさんが、それまで抱っこしていた同僚の息子をそのまま連れてきている。何故連れてきた?
ステージに上がると案の定結婚の報告をしろと言われた。ですよね。
とりあえず入籍の報告となれそめ的な話をした。が、横にいるカミさんは子供を抱き抱えている。まるでデキ婚みたいじゃないか。
そのことが脳裏の片隅に引っかかり、しゃべりたいことの要点があまりまとまらなかったが、そつなく報告してそそくさと戻ってきた。
夕食会は縁もたけなわで進行し2時間ほどでお開き。
ホテルに戻ったあとは就寝までテレビを見つつのんびりと過ごした。後は帰りの便まで自由時間。明日はやんばるの方を目指してみようと思う。