沖縄社員旅行2007【3】(2007/07/15)

森川公園:


2007/07/15

昨晩のうちに台風の雲は沖縄から完全に離れたらしく朝から晴れ間が広がっていた。これで心置きなく散策できる。

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ホテルのバイキングで腹ごしらえをして本日の散策スタート。

 

今日は終日フリーである。他の社員は島内の著名な観光地巡りをしたり、そこの浜辺で遊んだり、酒蔵を訪ねたり、ゴルフに出かけたり、とまぁ普通の沖縄観光へと繰り出すわけだが、我々はB級スポット巡りである。

沖縄本島は離島と言えど多くの人が住んでいる。人が多ければその分B級なスポットも多いわけで島内には様々なB級スポットがある。その中で今回我々が向かうのは滑り台である。沖縄まで来てよりによって滑り台なんてどこにでもあるものを見に行くなんてこじらせるにもほどがある、と思われるかもしれないが、いやいや、その滑り台は他ではあまり見かけないレベルで変わったものらしいのだ。

情報源は自分が良く巡回しているデイリーポータルZというサイトの記事。その記事に書かれていた滑り台のインパクトが強烈で自分も一度見に行ってみたくなったのだ。まぁ、自分の懐から金が出ていない社員旅行だからこそできる暴挙ともいえるが。

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という事で、最初に訪れたのが宿泊先からほど近い所にある森川公園

園内はテニスコートや芝生広場などもあり、市民の憩いの場と言った風情。そうした日常感あふれる風景を見つつ案内板の指示に従い園内をその滑り台のある場所へと向かうと、なんかすごいものが見えてきた。

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これである。上に立つ自分の大きさと比較してほしい。落差は多分10mほどある。山の斜面を活かしてコンクリートで固めたダムの洪水吐のような滑り台だ。上に立つと展望台のような視界が開けていた。

元ネタの記事によると、この滑り台はかなりよく滑るらしく滑り方を間違えて負傷した、とまで書かれている。だがコンクリートで固められたその表面は一見する限りそれほど滑りやすそうなものには見えない。

でも滑ってみたらとんでもないのかもしれない。もし記事どおりの滑りやすさであるなら、下までいい感じに加速しながら一気に滑り落ちて気持ちがよさそうだ。一番下の部分には砂が敷かれているので勢いよくつっこんでも優しく受け止めてくれるだろう。

 

万が一があるとまずいので一応足首などを良く回してから上端部分に腰を降ろす。それから飛行機の緊急脱出の姿勢のようになって、いざるようにして体を前に出す。

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・・・が、予想に反して(予想どおり?)一向に体は滑って行かなかった。上の写真はカミさんが試した時の物だが、滑っている最中の写真ではない。その位置に完全に静止した状態でやらせポーズをしている。そんなことが余裕で出来るほど滑りは悪かった。

まぁそうなるだろうな、と言うのは滑る前から分かっていた。だって表面のコンクリートがザラザラしていて、いかにも摩擦係数高いです、という風合いなのだ。滑りを良くするのであれば表面を鏡面のように平滑にするか、水などを流してウォータースライダーのようにするか、角度を急にするかして摩擦係数を下げなければならない。この滑り台はそれらの条件を何ひとつクリアしていない。

写真をよく見ると分かるが、カミさんがいる所はちょっとした盛り上がりになっている。これがよく滑る滑り台であればここで軽く体が持ち上がって、モーグルのような滑り心地を味わうことが出来そうだがどうにもならない。どうも思想が先立ってしまって現実の設計に落とせていない気がする。

というかここでケガするなんて、ライターさんどんな滑り方をしたのだろうか?

 

件の記事では、被写体の表情によってその場所がいかにスリリングであるかが分かりやすく伝わる、という解説で締めくくられている。まぁ、そう言う趣旨の記事だったのかもしれない。上のやらせ写真でこの滑り台の恐怖感が伝わるなら、我々も実践できたと言うことである。

Posted by gen_charly