奄美大島上陸【10】(2007/09/21)

嘉入の滝:


ぼちぼち戻りのフェリーの時間が近づいてきたので瀬相港へ戻ることに。実久にまだ行けていないが諸鈍から結構距離があり、今から訪問したらフェリーの最終便に間に合わなくなってしまうので訪問は諦めざるを得なかった。

行きにかかった時間を考慮して諸鈍を出発。だが戻り道はダンプと全くすれ違わないまますんなりと瀬相港に着いてしまい、逆に30分ほど時間ができてしまった。港の周囲にはこれといった見どころがないが、かといって実久まで行くほどの余裕もない。どうしようかな、とカーナビで地図を見てみたら、ここから少し進んだ所に嘉入(かにゅう)の滝というのがあるらしい。

戦跡散策の疲れとここまでのグネグネ道でカミさんは助手席でがっつり舟をこいでいる。嘉入の滝までの道のりもグネグネ道だったが、カミさんが爆睡中なのをいいことにちょっと攻めた走りを楽しんだ。車が借り物だし軽自動車なので、いうほど手荒な運転でもないが。

20070921_128_174024

コレが加計呂麻島で唯一の滝と言われている嘉入の滝だ。高さは15mくらいだろうか。南の島にある滝はナメ滝が多い印象だが、この滝はしっかり一条の線になって流下している。数日前まで降っていた雨のせいか、水量も豊富で離島の滝とは思えない見ごたえだった。

 

古仁屋 嶽乃湯:


出港時間が迫っていたのでやや急ぎ足で瀬相港まで戻りフェリーに乗船。再び30分ほどで古仁屋に戻って来た。おお、街だ。
港前にある広場の一角には土俵があった。もう日が暮れているのに地元の小学生たちが稽古に励んでいたのが印象深い。奄美は相撲が活発なのだろうか。

とりあえず夕食である。加計呂麻島で菓子パン1つ食べたきりなので只今猛烈に飢えている。夕食はガイドブックで見つけた丸屋レストランという店で食べることにした。ただ、このあたりの記憶がちょっと曖昧になっていて、丸屋レストランで何を食べたのかもう思い出せない。

食後、店の人にこの辺に風呂屋があるか尋ねてみた。風呂を済ませることができたら宿に戻ってもそのまま眠れるので手間がない。
店の人によると、すぐ裏に嶽乃湯という銭湯があると教えてくれた。お礼を言って嶽乃湯に行ってみた。

20070921_132_000008

携帯で撮影したので暗い写真で恐縮だがこちらが嶽乃湯。古き良き銭湯といった雰囲気で中には湯船が2つ。
片方の湯船ではさっき港の土俵で稽古していた少年がバシャバシャと泳いでいた。都会のスーパー銭湯でこれをやられたら物凄くイラっとするが、他に客もなかったせいか微笑ましく眺めてしまった。

嶽乃湯という名前も何となく相撲を連想させる。考えすぎか。

 

ヤドリ浜で車中泊:


風呂に入っている間、カミさんのスノーケリングが中途半端に終わったことが気になった。今日はカミさんが楽しめる散策がほとんどできていない。どうせならもう少しちゃんと潜らせてあげたい気がする。というわけで車に戻ってガイドブックをめくってみたら、ここから少し南下したところにヤドリ浜という雰囲気のよさげな砂浜があるらしいことが分かった。

カミさんにそれを伝えると行ってみたいと目を輝かせた。ただ、今から名瀬に戻ってまた明日ここまで走ってくるのは流石に時間が勿体ない気がする。そこで思い切って車中泊を決行することにした。名瀬の宿は1日空き家になってしまうが致し方なし。

明日、出来るだけ早い時間から海を楽しもうと思い、ヤドリ浜の近くへ移動。

20070921_133_000009

道すがらで見つけたコンビニで朝食を仕込んだ。エブリワンというコンビニは初めて見た。日本はやっぱり広いな、と思う。
この店の特徴は店内にパン屋が併設されている事。店内で焼いているらしくタイミングが合えば焼き立てパンを食べることができるらしいが流石にこの時間でそれはなかった。

 

その後ヤドリ浜の最寄りまでやってきた。だが浜辺の入口にホテルがデーンと立ちふさがってて、駐車場と言えるところはそのホテルの駐車場しかなかった。

流石にそこで車中泊なんかしていたら店員が飛んできて追い出されるか、金払って中に泊れ、なんてことになりそうである。
ほかの場所を探して暫く行ったり来たりしたが結局見つけられず。集落内の道が少し広がっている場所があったのでそこを停泊地に定めた。

借りているレンタカーがMRワゴンなので、頭から足までまっすぐ伸ばして眠ることはできないが、フロントシートを倒してリアシートと繋げるところまではできたので、その状態でそのままゴロ寝。

 

エンジンを切るとほどなく車内が蒸し暑くなってくる。エンジンをかけっぱなしだとなんか落ち着いて眠れない。
それでも暫くするうちにウトウトしてきたら今度は土砂降りの雨が振り出して、天井をバチバチ叩く雨音に起こされた。こんな雨では窓も開けることが出来ず、何とも寝苦しい夜を過ごすハメになった。

こんなことなら名瀬に戻った方が良かったかな。。。

Posted by gen_charly