奄美大島上陸【12】(2007/09/22)

油井岳展望台:


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再び頂上まで上がってきたら、予想どおり雲が晴れて遠くのほうまで見晴らすことができた。
写真は阿木名集落の方向を写したもの。阿木名集落は古仁屋から山ひとつ隔てた名瀬寄りにある集落だ。

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大島海峡。左から奥にかけて延びる陸地が加計呂麻島である。

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同じ配置で少し違うアングルから。奥の方が北になる。

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古仁屋市街。こうしてみるとかなり密集していて大きな市街地を形成していることが分かる。丁度請・与路の各島へ行くフェリーが出発していくのが見えた。

ふと携帯を見ると圏外になっていた。これだとカミさんからの連絡が受けられないので、さっと写真を撮影してすぐに病院へ戻った。だがカミさんの姿は見当たらなかった。まだ中にいるようだ。

それならということで待っている時間にこのブログの記事を更新してみることにした。
912SHはインターネットへの接続が出来るようになった。といっても3Gなので速度は全然出ないしリッチなサイトに繋ぐとすぐエラーになってしまうような程度のものだが。

当時はこのブログを開設した直後で今のようにあれこれ詰め込んで書くことは考えていなかった。契約したgooのブログはインターネット越しに更新することが出来たので、簡単に2、3行書いてアップするだけなら携帯からでもできるだろうと思い、使い方を覚えるためにチャレンジしてみた次第。だがやはりテンキーでポチポチ入力していると全く捗らなかった。

 

それでも1時間ばかり格闘してようやく入力し終えた。だがカミさんが一向に戻ってこない。流石に遅いなと思い始めたころようやく戻って来た。医者も患者も老人ばかりでとにかく進みが悪かったそうだ。

なんか医者の爺さんはロクに診療をしてくれなかったらしい。簡単に刺された患部を見て、何かに刺されたねぇなんてのんきなことを言っていて、何に刺されたのか聞いても分からないと答える始末。
一応アレルギーを抑えるための注射を打たれて、後は塗り薬と飲み薬で様子を見て化膿したり悪化するようならまた医者に見て貰ってくれ、とのことらしい。いい加減だなぁ。。。

注射のおかげか痒みは一旦落ち着いたらしいので、先に進みながら様子を見ることに。

 

市集落:


では改めて出発、と思ったらガソリンがなくなりかかっていることに気が付いた。この先途中の町にはガソリンスタンドがなさそうなので、ここで給油しておいた方がよさそうだ。だがこうした離島の街はガソリン単価が得てして高い。東京と比べて高いのは当然だが、恐らく名瀬辺りよりも高い筈。いつも困るのだが田舎のガソリンスタンドは単価が掲示されていない店が多い。なので値段を見比べて店を決めるということができない。まぁそもそも1カ所しかないこともあるのでその時は比較もへったくれもないのだが。

だからそんな時は給油量はちょっとだけにしておくのが鉄則。名瀬の市街まで戻れれば安く入れられる筈なのでここでは10リットルだけ給油しておいた。給油を済ませてレシートを確認したらこの店はリッター158円だった。東京あたりで大体135円くらいだから23円も高い。。。

まぁ最後は満タン返ししないとならないので、名瀬のスタンドの値段も高かったらこんな小細工全く意味をなさないのだが。。。

 

とにかく給油も済んだので出発。国道58号線を北上ながら沿道の見どころをチェックしながら進んでみようと思う。
まずは住用まで進んで一昨日お世話になったアイランドサービスの事務所の前の交差点を右に曲がる。

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そのまま走っていくと(いち)という集落に着く。集落が囲んでいる湾の真中にデンと浮かんでいるのがトビラ島と呼ばれる島だ。
この島はかつて喜界島と市集落の中間に浮かんでいて、それぞれの集落が自分の島だと主張するので、それぞれの集落の女神同士で力比べすることになり、結果島がこちら側に流れてきて市集落の物になった、という伝説があるらしい。

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きれいな円錐状の小島で、確かに女神が力比べしたら動くんじゃないかと思わせるようなサイズ感だ。
ガイドに出ていたので見てみようと思ってやってきたが、きれいな島だなという感想以外の感想は出てこなかった。

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集落への道の途中にあるのがこの木。石抱きガジュマルと呼ばれているらしい。その名のとおり岩山の上にがっしりと根を張っている。こんな土が殆どないような場所でもこれだけの大木に育つのだから大したものだ。

道もあえてここを避けて作っているような感じだ。

 

奄美アイランドの京都市電:


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さて、更に戻っていくと奄美アイランドという施設がある。面白そうなら見て行こうと思って敷地外からちらっと覗いてみたら、視界の片隅になんか路面電車の様な車両が見えた。

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ちょこっとお邪魔して近寄ってみたら京都市電の狭軌1型の9号だった。この車両は日本で初の電気鉄道となった京都電気鉄道が導入した車両で、製造年等のはっきりとした資料がないらしいが、明治時代に作られた日本で最初期の電車である。同じ物が愛知の明治村の中で動態保存されている。

そんな希少な車両がなぜこんなところに保管されているのか。奄美大島に鉄道があったことはないので単純に保存のための引き取りだと思われるが、意外にもよく手入れされた状態で維持されている。

肝心の施設の方はなんかちょっとピンと来なくて結局入場しなかった。とはいえ見学しておいてそのまま立ち去るのも気が引けたので、傍らの自販機で缶ジュースを1缶購入した。

Posted by gen_charly