四国初日の出【1】(2007/12/31)
自分は以前から年末年始になると初日の出を見に行く旅に出ている。恒例化したのは2000年頃からだったと思う。当時はソロか友達と一緒に伊豆とか房総くんだりまでドライブして初日の出を見て帰って来るだけ、というようなささやかなものだった。
それからカミさんとお付き合いするようになって、2004年の年越しには南紀方面へ遠出をした。この旅は自分の旅スタイルに新たな地平を切り拓くものとなった。
それまで遠出と言えばもっぱら鉄道旅だった。自分が鉄道好きだったからというのもあるが、車の運転が未熟だったので知らない場所を走ることに不安があったからでもある。東北方面は岩手に田舎があってなんとなく雰囲気は知っていたし、基本的に長閑な場所なのであまり不安はないのだが、西の方へと進むと名古屋、大阪と行った都会があって、そうした所をスムーズに走行する自信がなかった。
だが、カミさんの手前そんな臆病な自分を見せる訳にも行かない。2004年にドライブした南紀は少し強がって選んだ目的地だった。だがいざ走ってみるとその光景は初めて目にするものばかりで、そんな道を自らがハンドルを握ってドライブすることに言いようのない興奮を感じていた。
友人同士でドライブに出かけると、基本的に興味のベクトルがおんなじような方向を向いているので、立ち寄る観光地も割と成り行き任せで決まっていったのだが、カミさんは自分とは異なる趣向も持っていて、自分では選ばないような場所に行くことが増えた。そういう場所に自分が立っているくすぐったさがない訳ではなかったが、それはそれで自分の世界観が広がっていくような面白さがあった。そうして一皮むけた自分がもっと遠くまで足を延ばしてみたいと考えるのは自然の摂理である。そんな訳で今まで見たことのない場所に車で行ってみたいと思う気持ちがどんどん強くなっていった。
2005年と2006年はプライベートなイベントが立て続けだったので出るに出られず、年末年始は家で大人しくしていたのだが、2007年はそれらがようやくひと段落して、今年は行きたいねという話になった。ただ残念なことに今年はカレンダーの並びがあまり良くない。年末年始休暇はカレンダーどおり12月31日~1月3日である。この日程でどこまで飛距離が稼げるだろうか。
冬場の車中泊の旅であるので基本的に寒い場所には行けない。まぁ冬なんだから寒いのがデフォルトではあるのだが、流石に雪の降るような場所で車中泊する訳にはいかない。雪が降らず気温もそこそこの所にするのが吉である。というわけでそんな場所がないか地図とにらめっこしているうちに高知に行ってみたくなった。高知なら太平洋側だし雪の心配はないだろう。
ところが、天気予報をチェックしたら年末年始は関東地方以外全国的に大荒れの天気になるらしい。大荒れって、、、
しかも南の国だとばかり思っていた高知の辺りですら雪の予報が出ている有様。まぁ、降ると言ってもがっつり積もるようなものではないと思うのでそこまで不安がらなくてもよいと思うが。。。
旅することはできなくもなさそうだが少なくとも初日の出は無理か。かといって銚子に行ってもしょうがないし。。。もう自分の中で四国を車で走りたい欲がMAXなのだw
で、買ったよスタットレス。
徳島へ:
2007/12/30~12/31
年末の帰省ラッシュを避けるため30日の仕事が終わってからすぐに自宅を出発した。
カレンダーの並びがあまり良くないせいか道は空いていた。もう殆どの物流企業が仕事納めを済ませているらしく、東名高速名物のトラックのカーチェイスに悩まされることもなかった。
途中足柄、日本坂、浜名湖のSAで休憩をは挟みつつひたすら西進。名古屋を過ぎたら疲れてきたので多賀SAで仮眠。
多賀SAと言えばレストイン多賀という宿泊施設を併設している。この施設は昭和59年に開業しており、自分が子供の頃に父と大阪に出かけた時に貰ったガイドに掲載されているのを見て、高速道路で泊れるなんて面白そうだと思ったことを覚えている。
以来、一度泊まってみたいと思っているのだがなかなかその機会は訪れない。
仮眠から目覚めたら7時過ぎだった。少し寝坊。吹田の辺りはいつも混雑するのでその前に通過しようと思っていたのだが。。。
ただ出発してみるとこちらも思ったよりは混雑しておらず、すんなりと渋滞想定区間を通過することが出来た。
それから明石海峡大橋を渡って淡路島に上陸。ガソリンが底をついたので淡路SAで給油を兼ねて休憩。
SAの敷地から今しがた渡って来た明石海峡大橋が一望できた。見れば見るほど立派な橋だ。
このSAには観覧車がある。上の方から見えるであろう絶景を想像すると乗ってみたくなる所だが、今日はあまりのんびりしている時間がないので眺めるだけ。
給油を済ませて再び出発、淡路島内はずっと風との戦いだった。丁度風の通り道になっているらしくずっと横風に煽られっぱなしだ。あちこちに設置されている吹き流しはそのどれもが真横を向いている。吹き流しの代わりにこいのぼりを飾ったらいいのにと思った。
気を抜くと突風にハンドルを取られるので慎重に運転。鳴門海峡大橋を渡ったら四国は徳島県に上陸である。
中華そば いのたに:
ここから高知へは内陸方向へ向かった方が早いのだが、今回はそのまま南下して室戸岬を経由しつつ高知を目指すことにした。それはいいのだがぼちぼち腹が減ってきた。まずは徳島市内で腹ごしらえだ。
徳島の名物は何だろうか。調べてみたら徳島ラーメンというものがあるらしい。カミさんも少し前に何かのグルメ番組で見たことがあるそうで、ぜひ食べてみたいというので遅い昼食というか早い夕食というか、は徳島ラーメンを頂くことにした。
ガイドをめくるといのたにという店がお薦めだそうだ。ただ今日は大みそかなので店が開いていないかもしれない。念のため電話してみたら営業中ではあるそうだがぼちぼち麺が終了するから来るなら早めにどうぞ、とのことだった。じゃあ行ってみるかとナビに設定。
ナビのガイダンスは的確で無事店に到着することが出来た。まだ暖簾が出ているので麺は残っているようだ。人気店だけに数人の待ち行列があったが、それに並んでいるとほどなく自分らの番がやって来た。
注文は食券を買うスタイル。中華そばというのが基本メニューとなりそれの量やトッピングの有無を選ぶような方式だった。
自分は肉入り大盛りに玉子乗せ、カミさんはそれの中盛りを注文した。
席について程なく出された水のグラスの上にれんげが乗っていた。丼の方に入れないのが珍しい。
というかレンゲをテーブルに触れないように出す方法としてこんなやり方があるのか。アウトドアの時などに活用できそうだ。というか既に結構色々な場面で活用させてもらっている。軽いライフハックである。
徳島ラーメンとはこういう感じの食べ物だ。
具としてチャーシューではなく甘辛く煮た豚肉が使われている。スープは見た目よりはずいぶんとあっさりしていて、それだけ食べているとちょっと物足りない感じがするが、時々豚肉をかじるとこれが丁度いい味変になる。やはり名物だけあってバランスがいい。完食させてもらった。
他の客を見ているとライスを頼んでラーメンライスにしている人が結構いた。その手があったか。だが大盛りにしてしまったのでもうご飯を入れる余裕がなく見送り。
カミさんからこういう時はまずオーソドックスなものを普通盛りで食べるものなんだよと呆れられてしまった。