四国初日の出【6】(2008/01/01)

桂浜・闘犬センター:


さてようやく高知市に突入だ。まずは高知と言えばここ、というほど定番な観光地桂浜へ向かう。桂浜までは1時間と少しの所要時間。
桂浜と言っても浜辺を見たい訳じゃない。土佐と言えば闘犬、土佐闘犬の試合が見られるという闘犬センターを見に行ってみたくてやってきた。

到着して浜には目もくれず真っすぐ闘犬センターへ向かう。次の試合は16時からであと30分ほど時間があった。やることがなかったので暇つぶしに桂浜に降りてみることにした。

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桂浜は浦戸湾を閉じるように延びる浦戸地区の太平洋側に位置している。弓なりの砂浜は月の名勝として知られているそうだが、きれいな砂浜ですね以上の感想が出てこなかった。写真もおざなりで逆光の写真しかなかった。。。

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そして土佐と言えば坂本龍馬、ということで桂浜には彼の銅像が建てられている。桂浜を見据えて立っているのでこちらも逆光気味。。。
坂本龍馬は幕末の志士として絶大な人気を誇っており高知県では至る所で龍馬推しが展開されているが、少し前にも書いたとおり自分は幕末から明治維新の辺りにかけての歴史にとんと疎い。なので彼に対してもこれと言った思い入れがない。。。

龍馬像の前で記念撮影をしていく人が引きも切らさず続いていた。見ていると中国人か韓国人と思しき御一行もチラホラと見かける。海外にまでその名声を轟かす龍馬先生だが、多くの映画やドラマに登場する割に実は何をしていた人なのかよく分かっていないらしい。

ヒーローのような扱いになったのは司馬遼太郎の坂の上の雲という作品によるところが大きいのだという。1度くらい読んでみたいが3ページくらいで寝てしまいそうな気がするんだよなぁ。。。w

 

ブラブラと散策するうち時間になったので闘犬センターに移動。

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最初にセンターの入口前で集合することになっていたので集合場所に陣取っているとほどなく中から出てきた係員に建物内へと案内された。
座席は自由ということだったので係員にどの辺で見るのがいいですかねと聞くと、やはり最前列の砂被りが一番迫力があってよいとのことだった。そこまでおススメするならということで最前列を陣取った。

着席して改めて場内を見回す。と同時に何とも言えない獣臭さが漂って来た。なんだっけ、この匂い。。。そうか、犬小屋の臭いだ。犬なんだから当たり前か。

 

それからほどなく係員が入ってきて闘犬についての説明があった。闘犬場は十二角形の土俵を中心に、その周囲を観客席が取り囲むアリーナ形になっている。土俵の周囲には人間の腰の高さくらいに柵が張り巡らされている。何しろこの中で戦うのが犬なので、押しだしとか寄り切りで勝敗という訳にはいかない。鳴き声を上げるか戦意を喪失(腹を見せるとか)したことが分かるまでは試合が続けられるので土俵から外に出ないように柵で囲われているという寸法だ。

この柵も以前はもっと低いものだったそうだが、年々闘犬が巨大化する中で柵を飛び越えてしまうものが出てきてもっと高いものに変えられたのだという。

 

試合はなかなか熾烈なものらしく、一番前の列にいらっしゃる方はもしかしたら犬のよだれや血が飛ぶかもしれません、なんて言っている。
そうか、最前列かぶりつきは迫力満点である一方で砂被りならぬ血しぶき被りの席という訳だ。そんなもの浴びたら今日1日ブルーになりそうだ。席を移動するかカミさんに耳打ちすると、いいんじゃない、どうせこの後お風呂入るんだからなんて言ってる。それも醍醐味と感じるタイプか。

まぁ、カミさんが言っていることももっともなので結局移動はしなかった。

 

そして続けて横綱の土佐健龍号が土俵に入って来た。

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改めて見ると実にどっしりしている。その面構えはまさしく格闘家のそれだった。あるいはヤクザの親分。日本の犬とは思えない堂々とした風貌をしているが、明治の頃に日本犬とブルドッグなどの洋犬を交配させて徐々にブラッシュアップしていったらしい。

ブルドッグと交配させただけあって皮膚がたるんでいる。単にそういう風貌なのだと思ったら、噛まれても大けがをしないようにするためという意味もあるらしい。

この犬が闘うのだとしたらさぞ迫力がありそうだ、と思って期待したがご紹介のみだそうだ。

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それにしても飼い主はペットに似るというのは本当だな。あ、逆か。1分くらい見ているとどちらが飼い主か分からなくなってくるw

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改めて今回戦う2匹の闘犬が檻の中に入れられた。それぞれの名前は失念。
暫くにらみ合った後、茶色の方が最初に仕掛けた。

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こんな感じで組んずほぐれつしながらお互いの戦意を喪失させようと攻撃を加える。
檻の柵越しなのでどうしても見づらい部分があるが、中を駆けずり回ったりする中で柵にぶつかることもままあってなかなか近寄ることが出来なかった。Noヨダレというのもあるが。

犬同士がぶつかると骨と骨がぶつかるような鈍い音が響き渡る。見るからに痛そうだ。

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こんなのすぐにどちらかが諦めて腹を見せるのかと思ったらどちらも意外にしぶとい。なかなか勝負がつかず気が付くと2分ほど経過している。奄美のハブマンショーとは訳が違うのだな。

暫くの間、上になったり下になったり噛み付いたり噛み付かれたりを繰り返していたが、ついに黒い犬が鳴き声を上げてしまった。もうギブ!と言う感じではなく、あ、声出ちゃった・・・、みたいな感じだったがそれでもルールはルール。

 

さてどうやって試合終了の合図をするか。ハブマンショーだったらマングースに鶏肉をあげることだったが、闘犬の場合は火をつけた藁を犬の鼻先に近づけて我に返らせるのだそうだ。バーサーカー状態になっていた犬も流石にこれには驚いてとっさに離れる。そこにタイミングを合わせて飼い主が双方を引き離す。これで試合終了。意外なほど見ごたえのある試合だった。

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試合が終わると係員の誘導によって土佐闘犬の歴史の展示を見学した。展示エリアを過ぎると土佐犬の子犬が檻に入れられていた。眉間にしわを寄せて険しい顔をしているやつもいるが、何となく憂いのある表情をしているやつもいる。こんなかわいい子たちがあんな激しいファイトを見せる犬になるなんて。。。

土佐犬は殆ど写真のような茶色一色なんだそうだ。試合をしていた2匹は茶と白のブチと黒毛だったがどちらも珍しいらしい。

残念ながら2024年に確認したところこの闘犬場は閉鎖されてしまったそうだ。いずれもう1度くらい見てみたいなと思っていただけに残念。

Posted by gen_charly