四国初日の出【11】(2008/01/02)
うだつの町並み:
とりあえず四国の旅の締めくくりに讃岐うどんでも食べて帰ろうという話になったのだが、名店は大抵早々に店じまいをするものだ。こんな時間に開いている名店がある訳がない。とはいえ諦めたらそこで負け、ということでガイドを眺めて夜までやっていそうな店を調べたら1軒めぼしい店があった(店の名前は失念)。電話すると20時までということだったのでそこなら間に合いそうだと急行することにした。
で、そのあとついでに風呂も入ってから帰ろうという話になり温泉も探した。こちらはうどん屋からほど近い所にあった塩江温泉の行基の湯という店に決めた。
それぞれナビに目的地をセットして出発。
暫く走ると美馬市という街に入った。美馬市を走っていたらうだつの町並みと書かれた看板が目に入った。そう言えばガイドにもそんな見所があると書かれていた気がする。
折角通りかかったのだからちょっとだけ見に行ってみようと、その看板の案内に従って進んだ。
これがうだつの町並み。どうにも冴えない人を指して「うだつが上がらない」なんて言い方をしたりするが、そのうだつである。
隣戸に面した建物の1階の屋根部分に突き出た壁が見えるが、これがうだつである。火災の類焼を防ぐ効果があるそうだ。
とはいえこうしたものは裕福な家でないと拵えることが出来なかったので、裕福な家を指してうだつがあがる、と言われるようになり、その逆の言葉としてうだつが上がらない(=いつまで経ってもうだつが上げられるような家が建てられない=一向に成り上がらない)が使われるようになったとのこと。
流石に日が暮れてしまったので光量不足で写真がまともに撮れない。三脚を持ってきていないのでどうしたものかとしばし思案して、地べたにおいて長時間露光で撮影してみた。
なんか独特の雰囲気がある写真が撮れたが、半分がアスファルトなのでちょっとうっとおしい。小さな三脚くらいは買って持ち歩くようにするか。。。
塩江温泉 行基の湯:
再び出発し、ナビの案内に従って走って行基の湯に到着。ってちょっと待て、うどん屋が先と言っただろうが。
なのに今いる場所は行基の湯。ナビの設定を再度チェックしたら目的地設定の順番が逆になっていた。。。
時間は19時半である。今から行ってもどう考えても間に合わない。うどんは諦めざるを得なかった。
まぁ、折角着いたのだからとりあえず入ろう。料金は310円、恐ろしくリーズナブルである。きっと湯舟がひとつだけ、なんて所なんだろうなと思っていたら露天風呂やサウナまでついている。香川県民はサービス精神旺盛か。お風呂は良く温まるいい湯だった。
風呂から上がってカミさんと合流。とりあえず夕食がまだだ。口がうどんになっているのでその店に行くのは断念したがうどんを食べること自体を諦めた訳ではない。とはいえ名店の類はもうどう転んでもやってない。高松の方に出れば1軒くらいそこそこ美味いうどん屋にありつけるのではないかと思い、あてどなく市街を目指した。
市内の大通りにはこれといってめぼしい店がなかったので一本裏通りを流してみたら黒田屋という店を見つけた。場所は琴電の瓦町と今橋の間くらい。まだやっているようである。
見た目ちょっとしょぼくれた感じなので50%くらいの確率でハズレをひきそうな予感もする。2006年に高松駅前で食べた救いようのないまずいうどんが頭をよぎる。あんなうどんが出てきたらその場で食べるのをやめて店を出るか。
大丈夫かなぁと訝る自分にカミさんが、ここは絶対に美味い、間違いない!と根拠がよく分からない発言をする。自分を鼓舞するための思い込みだろうか。とはいえ他の店を探すのももはや面倒だったので意を決してここに入ってみることにした。
店内は小ぢんまりとしたもので一角におでんやおにぎりが置かれている。これらはセルフサービスで勝手に手に取って食べてよいとのこと。
店はおばちゃん1人で切り盛りしているようだがなんかあまり熱心にやっている風ではない。客あしらいも適当だ。これはダメかも。。。
とりあえず席についてうどんを注文するがてら、適当に見繕ったおでんを食べてみた。
おでんの具自体もダシに浸かっているので味が染みているが、それに味噌だれをつけて食べるのはちょっと斬新。味は普通にうまかった。まぁ具を切って煮込んでるだけだからな。
うどんが出来たと呼び出しがあり受け取る。自分はカレーうどんを注文。讃岐うどんの店でカレーうどんを一発目に注文するのもちょっとどうかと思うが、なんかやたら腹が減っていたのとこの後の運転の間の腹持ちを考慮したのとで、ついスタミナの付きそうなものをという基準で選んでしまった。
うどんに直接カレールーがかけられている。カレーうどんと言えば出汁にルーを混ぜるのが一般的だと思うが手抜きか?カレーそのものはこれと言って特筆することはなかったが、うどんはしっかりコシがあって意外にもなかなか美味い。
カミさんはこういう時に堅実である。ベーシックを押さえることを怠らない。ということで生醤油を頼んだ。
で、これが大ヒット。すげーうまい!
生醤油のヒットに気を良くして、既にカレーうどんを食べ終えていた自分はぶっかけをお替りしてしまった。
これまたうまい。いい加減な店でなくてよかった。
ということでごちそうさまでした。
車に戻る前に近所にある今橋駅にちょっと立ち寄ってみることにした。と言っても黒田屋の駐車場に車を停めたままなのですぐに戻らなければならない。
とりあえず入場券でも買っておくかと自販機のボタンを押したら、なんかレシートみたいな切符が出てきた。
厚みのないペラペラの紙に印字されていて風情もへったくれもない。まぁ切符なんて使い捨てされるだけのものだから別に厚みのある紙に印刷する必要もない訳で、行き着くところこんなもんだっていいんだよな。コレクター的には寂しい限りだが。
いよいよ本当にこれで最後。あとは東京へ向けてひたすら高速を進むのみ。時間的には今からだったら走りきっちゃえば朝方に到着できそうだ。頑張って走って後は家でゆっくり休もう。