四国初日の出【9】(2008/01/02)
龍河洞と珍鳥センター:
さて、美味いカツオのタタキが食べられて満願成就である。午後の観光に出発しよう。高知と言えばはりまや橋とか桂浜とか沢田マンションとか有名な見所は沢山あるが、自分的には龍河洞である(沢田マンションも捨てがたいが)。やはりここは見ておかないと。ということで龍河洞へ向かう。
あ、はりまや橋を見ずに来てしまった。ま、ガッカリ名所ともっぱらの評判だからいいか。
ちなみに沢田マンションはセルフビルドのマンションとして知る人ぞ知る物件である。マンションをセルフビルドするなど前代未聞だ。しかもその殆どを作り上げたのは夫婦2人だという。子の世代に引き継がれた今も改築・増築が続けられていて、何時までも完成にならないものだから、サグラダ・ファミリアみたいなことになっているらしい。ここも1度くらい見に行ってみたいんだよなぁ。
それはさておき龍河洞にやって来た。高知市街から30分ほど。駐車場からチケット売り場までの道すがらに沢山の刃物の店が軒を並べている。高知は刃物が有名なのか。今のところ我が家に刃物の需要がなかったので素通り。そこを抜けるとエスカレーターがあり、降りたところに洞窟の入口がある。
入場料を支払って中に入る。
洞内は全体的に高さが低く腰をかがめながら歩くような感じだ。他の洞窟と違って要所要所に係員が待機していて、通りかかる見学者に鍾乳石の説明をしてくれる。
これは裏見の滝と呼ばれる鍾乳石。裏側に回れることからその名前がついたそうだ。なかなか見事な成長っぷりである。
しかし係員は1日この中で過ごすのか。涼しくて快適と言えば快適だが薄暗くて不安になりそうだ。
龍河洞はかつて古代人の住居として使われていたことがあったらしく、洞内から壺や器などが発見されている。
写真の神の壺はそうした残留土器のひとつだが、放置された場所に流れた水に含まれる石灰によって壺の周りがコーティングされた状態で発見された。
ここに放置されて数千年程度経っているらしく、その間に徐々に土器の周りが石灰でコーティングされていったらしいのだが、その速度は1年間で数mm程度。それほどに悠久の歳月を誰の手にも触れられないままここにあり続けたのだから奇跡である。
現在は別の場所に湯呑みを置いて、どれくらいで神の壺のようになるのかを実験しているそうだ。その湯呑みも見学したが、設置して数十年かかってようやく底の部分がわずかに固まり始めている、といった程度だ。この湯呑みが神の壺のようになる日は来るのか。
洞窟は一本道で20分くらい歩いていくと入口とは別の場所から外に出る。出発地点に戻る道は延々と下り坂。ということは道内でそれだけ登ったということだ。
その麓に入場無料の龍河洞珍鳥センターという建物がある。ここでいう珍鳥とは主に高知県の天然記念物に指定されている長尾鳥(ながおどり)を指す。
今回、高知を観光をするにあたり長尾鳥は見てみたいと思っていた。昨日泊った道の駅南国風良里の近くに長尾鳥を飼育・展示する長尾鳥センターというのがあって、行ってみようと思っていたのだが何故か初詣を済ませたあと、綺麗さっぱりそのことを忘れてしまいそのまま高知市街へと進んでしまったのだった。
高知市内に着いてからそのことに気づいたのだが時すでに遅し。今更戻るのも面倒だから今回は諦めでいいやと思っていたのだが、あるじゃないですか目の前に。無料で見学できるようだったのでもちろん見に行くことに。
入口の脇に檻に入れられたクジャクとタヌキがいた。
タヌキの檻はグレーチングタイプの蓋が乗った側溝の上に設置されていた。その檻の中には木の板が渡してあるのだが、何故か檻の幅の半分ほどしか敷かれていない。だから中のタヌキは幅30cmほどのその木の板の上しか居所がない。つまり殆ど身動きが取れない状態になっている。何か悪さをしているところを捕獲されてお仕置きの真っ最中、ってことだろうか。。。
館内に入ると小奇麗な建物の中とは思えない、濃い目の鳥の臭いが充満していた。ここで飼育展示されているのは長尾鳥以外もいるがもっぱらニワトリの仲間だ。
例えばシャモとか。これを見るとニワトリってキジの仲間なんだな、と思う。
で、こちらが長尾鳥。別名尾長鳥。説明によって長尾だったり尾長だったりしている。オナガと言えば全く別の鳥なので最初空目しているのかと思ったが、やっぱりどちらの記載もある。気になったのでネット調査したらどちらも正解らしい。アキハバラとアキバハラみたいなもんか。
それにしても異様に尾羽が長い。5mくらいはありそうだ。あんまりに長いものだから尾羽を吊るされている。
この品種のオスは尾羽が生え変わらないらしい。だから放っておくとどんどん伸びてしまうのだが、飛ばないので自然界であれば地面に擦れてやがて千切れてしまう。
そうならないように写真のような鳥小屋で飼育される。つまり本体はこのロフトのような場所に軟禁状態となる。まるでブロイラーの様だ。
エサには困らないだろうが、どこへも行くことが出来ない人生(鳥生)とはどんなものだろうか。鳥頭は3歩歩くと忘れるというが、これでは3歩歩くこともできないので悶々としてしまいそうだ。
こちらの方はさらに立派だ。尾羽も太く見ごたえがある。もしかしたら本人は自分の尾羽がこんなに長くなってしまっていることに気づいていないのかもしれない。