2008/09/12~09/17 小笠原上陸
とうとうやってしまった。小笠原である。
最初はどこか島に行きたいなーくらいの感じで始まり、はじめは屋久島に行こうと思っていたのだが、紆余曲折有って小笠原へ行くこととなった。
本文中では小笠原の魅力を興奮気味に書いているが、計画がまとまるまではそこまでテンションが高い訳ではなかった。だが、いざ訪問が決まって行ってきたら、船に乗ってから再び東京に戻って来るまでアドレナリン出っぱなしの大興奮ツアーであった。
小笠原諸島は東京から1000キロ以上離れた場所に位置し、船でしか行くことが出来ないのでその旅程は最低6日間必要になる。惜しむらくは、今回欲張って母島も訪問したのでひとつひとつが急ぎ足な感じになってしまったところだ。
と言っても、今となってはなかなかそれだけのまとまった休みを取ることも出来ず、再訪は夢のまた夢状態、この時訪ねておいて本当に良かったと思っている。
2025/4/12 リライトしました。
小笠原上陸【1】(2008/09)
このところ夏になると社員旅行などでどこかしらの離島を旅している。おかげで夏になるとどこか遠くの島へ行くのが自分らの中のルーティンと化しつつある。で、今年の社員旅行はどこへ行くのかなと思っていたら今年は中止だそうだ。昨年ご […]
小笠原上陸【2】(2008/09)
なんといっても難しかったのは旅程である。小笠原へ行くための交通手段は東京は竹芝からの船便しかない。しかもその船は6日に1度しか出港しない。というのも小笠原と本土を結ぶその船は1隻しかなく、しかもその航海の所要時間が実に片 […]
小笠原上陸【3】(2008/09)
そんな訳で我々が計画したプランは以下のとおり。まぁ手配が出来なければ絵に描いた餅だが。 1日目 ・・・ 竹芝出港2日目 ・・・ 父島入港後そのまま母島へ移動し、母島島内観光3日目 ・・・ 母島島内観光、その後父島へ移動し […]

小笠原上陸【4】(2008/09/12)
竹芝桟橋: 2008/09/12 万端の準備を整えて8:30に竹芝桟橋に到着。船は9:30から乗船開始で出港は10:00。ちょっと早めの到着としたのは、船の乗船が乗船券の発券順になっているという情報を聞き付けたからである […]

小笠原上陸【5】(2008/09/12)
おがさわら丸25時間半の旅の始まり: 荷物をまとめてひと段落したあたりで出港の時間になったので、デッキに出てみることにした。 デッキに出てみたら鈴なりの人だかりだった。やっぱり船が出港する時はこうしてデッキに出て景色を眺 […]

小笠原上陸【6】(2008/09/12)
八丈島沖の夕日: 船室でウトウトとまどろんでいたら船内アナウンスで起こされた。間もなく日没を迎えるとのこと。この船はそんな案内までしてくれるんだ。 折角なのでその日没とやらを見てやろうと再びデッキに出てきた。 そしたら西 […]

小笠原上陸【7】(2008/09/12)
セルフ船内見学ツアー: デッキから自席に戻る道すがらで船内を探検してみた。正式な船内ツアーは明日開催されるのでさしづめプレ船内見学ツアーと言った所か。 ロビーの一角には売店がある。ここに弁当や土産物、船内で使うであろう小 […]

小笠原上陸【8】(2008/09/13)
おがさわら丸からみた夜明け: 2008/09/13 船内の自席で熟睡していたら突然船内アナウンスで起こされた。間もなく夜明けであることを伝えるものだった。時間を見ると5:30。昨晩は早々に床に就いたので寝不足感はないが、 […]

小笠原上陸【9】(2008/09/13)
父島列島: デッキに出ると船は既に父島列島の付近まで来ていた。 最初に見えてきたのは弟島だ。南に控えている兄島の脇を通過するといよいよ父島に入港である。 辺りに島影が見えない場所をずっと航行してきたおがさわら丸にしてみた […]

小笠原上陸【10】(2008/09/13)
さらに2時間10分: 船室に入って酔うのが嫌だったので、例によってデッキ後方にあるベンチを陣取って腰を降ろした。 一息ついてから何があったのかカミさんに聞いてみた。カミさんは無事サングラスの入手を済ませて待合所に戻ってき […]

小笠原上陸【11】(2008/09/13)
民宿つき: 宿泊客を乗せたワゴン車はほんの2分ほど走った所で停車した。お、もう到着かと思ったらこちらはペンションドルフィンという宿で我々の泊る民宿つきはもう少し先なのでそのまま乗っていてください、と言われた。 ドルフィン […]

小笠原上陸【12】(2008/09/13)
母島散策 - 南進線: 素知らぬ顔をしてバイクをスタートさせた。これより島南部の散策を開始する。 宿の前を通り過ぎようとしたとき、建物の裏に下がっていた主人の姿がちらりと見えた。心配そうな顔でこちらを見ていたような気がし […]

小笠原上陸【13】(2008/09/13)
母島散策 - 小富士登山: 途中何カ所かで足を停めつつではあったが、遊歩道を歩くこと40分ほどで小富士と南崎を分ける分岐にやって来た。南崎はここから山を下ること200m、小富士は逆に山を登ること400mとのことだ。 南崎 […]

小笠原上陸【14】(2008/09/13)
Come・クルーズに電話連絡: 無事宿に戻り久しぶりに(と言っても3時間くらいしか経っていないが。。。)人家のぬくもりを感じた。あと少ししたら夕食の時間だがその前にやることがある。 明後日、父 […]

小笠原上陸【15】(2008/09/13)
小笠原担当のおじさんの話: 食事を済ませてテレビを眺めていたら、早々に晩酌を楽しんでいたさっきのおじさんが話しかけてきた。 やはりおじさんも公共事業の関係者で小笠原周辺の道路設計に携わっているらしい。20年ほど前に小笠原 […]

小笠原上陸【16】(2008/09/14)
母島散策 - 北へ: 2008/09/14 今日の朝食は宿の主人の計らいで7時に提供して貰えることになっていたので起床は6時。それから準備を済ませて7時に食堂に降りた。 朝食はオーソドックな品揃え。これぞ宿の朝食である。 […]

小笠原上陸【17】(2008/09/14)
母島散策 - 北村集落跡: こちらは今しがた水遊びを堪能した北港の風景である。ご覧のとおりとても波穏やかな入り江である。 先ほど山越えをした後、谷間をまっすぐに突っ切る道を走ってきたのだが、戦前までここには集落があって北 […]

小笠原上陸【18】(2008/09/14)
母島散策 - 戦跡とか六本指地蔵とか: 再び北進線に戻り、沖村方面に進んでいくとほどなく砲台跡地入口と書かれた看板がある。太平洋戦争の頃に島に多数作られた軍事施設のひとつだそうだ。他の場所に作られたそれらは既に朽ち果てて […]

小笠原上陸【19】(2008/09/14)
母島散策 - 前田商店: 宿から港へメインストリートを進んで行くと最初に見えてくるのが前田商店。島で唯一の民間経営によるよろづ屋さんだ。母島の住民はこの店にのど元を押さえられていると言っても過言ではないw 店内には観光客 […]

小笠原上陸【20】(2008/09/14)
母島散策 - 母島のおまわりさん: ちょっと戻って前田商店とJAの間にあるのが母島駐在所だ。ここだけタイル貼りになっていて街中にありそうなマンションっぽい作りになっている。鄙びた建物が多い島の風景の中でひときわ異彩を放っ […]

小笠原上陸【21】(2008/09/14)
トラブル発生 その1: で、再び部屋に戻ったらカミさんが困った顔をしていた。どうしたのかと聞くと、母島で荷物をパッキングする時にスーツケースの南京錠の鍵をケースの中に入れたまま錠をロックしてしまった、と言った。閉じ込みか […]

小笠原上陸【22】(2008/09/14)
父島散策 - 境浦の沈船: 大村の集落から都道をスクーターに乗って進んでいくと、集落から外れたあたりから上り坂になっていくつかのトンネルをくぐる。そうして10分ほど走らせると視界が開けて眼下に湾が見えてくる。これが境浦だ […]

小笠原上陸【23】(2008/09/14)
父島散策 - 和紙っ魚ギャラリー: 案の定避難が済んだあと1分もしないうちに本降りとなった。危なかった。 雨宿り中はやることがないので道路の写真を写してみた。父島の道路は母島とは異なりアスファルトで舗装されている。綺麗な […]

小笠原上陸【24】(2008/09/14)
父島散策 - 中央山: 珍しいものが見れた幸運に気分を良くして山を登り詰めていくと中央山への登山口がある。 登山口と言っても既に結構な標高を稼いでいるので山頂はすぐそこにある。歩いても5分位だ。せっかくなので山頂まで往復 […]

小笠原上陸【25】(2008/09/14)
父島散策 - ウェザーステーション: 旭山を過ぎた後は島の北岸の崖っぷちにへばりつくように一気に高度を下げていく。狭い海峡を挟んだ向こう側に横たわっている陸地は兄島だ。こうしてみると渡し舟かなんかで数分で行 […]

小笠原上陸【26】(2008/09/14)
ブルースカイビッグホースのジャングルナイトツアー: 食事が済んだらぼちぼちナイトツアーの時間が近づいてきたので再び宿を出発。 ナイトツアーの集合場所は父島ビューホテルで近所らしいので腹ごなしの散歩を兼ねて歩いて向かった。 […]

小笠原上陸【27】(2008/09/14)
グリーンペペ: 暫くみんなで口をあんぐり開けながら上の方を観察していたら、程なく声がかかって今度は下の方の観察に移ることになった。小笠原にはグリーンペペというちょっと響きがアレな感じのキノコがある。このキノコは自ら発光す […]

小笠原上陸【28】(2008/09/15)
シーサイドインアクアの朝食その1: 2008/09/15 小笠原滞在3日目の朝を迎えた。もう3日目か。 今日は今回の旅行のメインイベントである南島上陸&ドルフィンスイムツアーの日である。 とりわけ南島への上陸は自分にとっ […]

小笠原上陸【29】(2008/09/15)
南島へ・2: 扇浦を過ぎたあたりで島影が見えてきた。南島だ。 この辺りで海の色がにわかにアクアブルーに変化した。上の写真と比較して海の色が全然違うことが分かると思う。 小笠原の島々は深い海から立ち上がる山の山頂部分のみが […]

小笠原上陸【30】(2008/09/15)
南島散策 - 上陸: という訳でついに上陸。自分の島旅52番目の島は南島となった。南島は父島の南西に位置する無人島である。島の全域が石灰岩で構成されている。この島とその周辺海域は沈水カルスト地形が発達している場所として知 […]

小笠原上陸【31】(2008/09/15)
南島散策 - 扇池: さて、1エントリ分勿体ぶったのでそろそろ本題に行きますかw これが南島を訪れる人を魅了してやまない扇池の姿だ。海蝕洞となっていた場所がやがて尾根を貫通し、内側の盆地まで海水が入り込むようになった場所 […]

小笠原上陸【32】(2008/09/15)
ドルフィンスイム - 準備運動: 南島を出港したあと一旦二見港の方へと戻るように進んで、南島と父島の間の岩礁が沢山あるエリアにやって来た。 その途中でカミさんが、あの岩カエル岩っていうんだよ。と指さして教えてくれた。あ、 […]

小笠原上陸【33】(2008/09/15)
ドルフィンスイム: 暫しボートを進めていくと後方を見ていた女の子たちが、いた!と叫んだ。それを聞いて照一さんがすかさずボートを旋回させる。 彼女たちが目撃したという方角にさらに進んでいくと、海面に背びれがちょこちょこと2 […]

小笠原上陸【34】(2008/09/15)
お土産を買いに: ツアー解散後、一旦宿に戻った。部屋に入って時計を見ると15時を回っていた。今日の予定はこれで全て終わったので、あとの時間は特に予定なし。過ごし方は特に決めていなかったのだが、明日は朝から出港時刻までジョ […]

小笠原上陸【35】(2008/09/15)
トラブル発生 その3: さて、ツアー代金受け渡しの目処がついたので夕食後の時間が暇になった。当初は母島の宿で会ったおじさんと飲みに行ってもいいかなと思ったのだが、連絡先を交換していないので直接連絡を取ることが出来ない。一 […]

小笠原上陸【36】(2008/09/16)
中山峠: 2008/09/16 ジョンジニに行くなら夜明け前の起床がマストだったのだが、女将からのアドバイスを受けてあっさりと撤回。なので朝も少しゆっくり目に6時半起床となった。 今日は小笠原滞在の最終日。気が付けば竹芝 […]

小笠原上陸【37】(2008/09/16)
小港海岸: 下山は圧倒的に早く10分ちょっとで降りてしまった。借りた杖を元の場所に返却して小港海岸を見に行ってみた。小港海岸は一昨日のナイトツアーでも訪れた場所だが、あのときは真っ暗で夜光虫とカニの印象しかない。明るい時 […]

小笠原上陸【38】(2008/09/16)
小笠原海洋センター: 次に向かったのが小笠原海洋センター。場所は奥村から扇浦に向けて進んだ時に一番最初に通過する父島第一トンネル手前のわき道を入った所にある、と地図に書かれている。その脇道はトンネルに沿って反対出口側で合 […]

小笠原上陸【39】(2008/09/16)
小笠原村役場: 郵便局のすぐ近くにあるのが小笠原村役場。村域が2000キロ近くにも及ぶ日本一大きい村の中心である。と言っても建物は2階建てで小ぢんまりとしたものである。殆どの島は無人島なので行政的な部分での仕事はそれほど […]

小笠原上陸【40】(2008/09/16)
丸丈: さっと出てくるものと言えば島寿司だろうか。アクアで食べた島寿司が絶品だったのでもう1度ちゃんと食べたいなと思った。大村のメインストリートをウロウロしながらあれこれ店を物色。自分らは優柔不断なのでこういう時の店探し […]

小笠原上陸【41】(2008/09/16)
Eデッキ: 宿のワゴンはあっと言う間にフェリーターミナルに着いた。色々お世話になったことのお礼と面倒をおかけしてしまったことのお詫びをして車を降りた。 乗船券は既に入手済みなのでそのまま乗船口へ向かう。竹芝と違い完全に到 […]

小笠原上陸【42】(2008/09/16~09/17)
おがさわら丸の夕食: とうとう父島を離れてしまった。長いこと憧れていた島に上陸が叶ったのは得がたいラッキーだった。と言っても今回はお試しセット的に島の魅力のかけらをつまみ食いしたに過ぎない。そのくらいに慌ただしい旅であっ […]