小笠原上陸【38】(2008/09/16)

小笠原海洋センター:


次に向かったのが小笠原海洋センター。場所は奥村から扇浦に向けて進んだ時に一番最初に通過する父島第一トンネル手前のわき道を入った所にある、と地図に書かれている。その脇道はトンネルに沿って反対出口側で合流している感じだったので、多分トンネルが掘られる前まで使われていた旧道なのだろう。

で、我々は逆に扇浦から奥村に向けて進んでいるので、扇浦側の分岐を目指して進むことにしたのだが、気が付くと父島第一トンネルに入ってしまった。あれ、わき道なんか有ったかな。。。

とりあえず通り過ぎてしまったようなので、トンネルを抜けた先にある奥村側の分岐から進入することにしたのだが、その旧道はどうも遊歩道として整備されているらしくレンガ風に石が敷かれた通路になっていた。と言うことは車両進入禁止か?特に看板は見当たらなかったような気がするのだが、見落としている可能性もあるので、そこから先はバイクを降りて押し歩きすることに。

だが一向にそれらしき建物が見えてこない。折からの暑熱に汗が噴き出して来る。おかしいなぁと思いながら進んでいくうちにトンネルの反対側の出口が見えてきた。あれ?この道じゃない??、と思ったらトンネルと合流する地点のすぐ近くに建物への入口があった。Uターンして戻ればよかった。。。

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小笠原海洋センターはクジラの標本やウミガメを展示している施設で入場料は不要。
中に入ると標本などが並べられていて小笠原近海の海洋生物に関する調査研究の成果が展示されている。展示物は殊の外多くじっくり見たら1時間や2時間じゃ足りなさそうな感じだ。

建物の奥の方に外に出られる扉があり、そこから外に出るとウミガメの飼育エリアとなっている。

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でかいのから、

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ちっちゃいのまで、100匹以上がサイズ別に水槽に入れられて飼育されている。人慣れしているのか手を差し出したらわらわらと集まって来る。エサをくれる人だと思ったか頭を伸ばして食いつこうとするやつもいる。亀に噛まれたらケガしてしまいそうなので寸前で引っ込める。

そんな感じで一頻りカメをからかって遊んだ。なんだかカメって不思議な生き物だよな。デカい甲羅を背負って邪魔だし泳ぎにくそうだけどそれが彼らのスタンダードなわけで。そこに違和感を感じているようには見えない。でも違う世界もあるんだよと教えてあげたくなるような存在だ。余計なお世話だが。

 

小笠原水産センター:


さて、だんだん時間の残りが心許なくなってきた。ウミガメの見学はそこそこに今度は小笠原水産センターへ移動。小笠原水産センターは奥村と大村の間の埋立地の上にある。

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水産センターには小さな水族館と称する水族館があるらしく、昨日イルカウォッチングの時に一緒になった女の子から、中で飼われているアカバという魚に歯ブラシを近づけると歯を磨かせてくれるという話を聞いた。歯を磨かせてくれる魚ってどういうことだ。

ぜひともチャレンジしてみたくなって立ち寄ったのだが。。。
その子からアカバという魚がどれなのか聞いていなかったので、どの魚がそれなのか分からなかった。中に入れば展示物に名前が付いていたり職員がいたりするのだろうと思っていたのだが、職員はいないし、アカバと記載されている魚の水槽も見つけられずで、結局アカバの歯磨きは体験できずじまいだった。

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しょうがないので暗い場所で泳ぎ回る魚を撮影するテクニックを磨くため、流し撮りの練習をして過ごした。

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ちなみに2025年現在ではグーグルマップで水族館周辺の地図を出すと、ご丁寧に観光地マークが付けられている。それによると未だに歯磨きアカバはいるらしく館外にある丸い水槽で飼われているそうだ。当時からそうだったのかはもはや分からないが、そりゃいくら館内を探し回っても見つからない訳だ。。。

 

父島郵便局:


海洋センターを出て大村まで戻ってきたら11時過ぎだった。出港まであと3時間ほど。まだいくつかやり残していることがある。残りの時間でどこまでできるだろうか。

まず最初に昨日郵便局に置き忘れてしまったヘルメットを回収しに行くことに。郵便局に着いて窓越しにATMのあるところを覗いたら機械脇に置きっぱなしになっていた筈のヘルメットがなくなっていた。まさか持ってかれた?

まさか、と思いつつ店内に入って窓口の方に行ってみたらカウンター奥の台の上に見覚えのあるヘルメットが置かれているのが見えた。とりあえず見つかってよかった、・・・のはいいけど、それが自分の持ち物であると証明する方法がない。職員に話したところですんなり返してもらえるだろうかと思いつつ窓口にいた職員に声をかけて事情を説明。

するとその職員は、はい連絡貰ってますよと事もなげに答えてヘルメットを返してもらうことが出来た。ありがとうございました。無事手元に戻ってきてホッとしています。それとアクアの女将さんがちゃんと連絡してくれていたことも感謝。ぶっちゃけそんなの自己責任なんだから、無くしたなら自分でどうにかせいと言われて仕方がないことなのにこんなにまで親切にしてもらえるなんて。

今回の父島滞在中には本当に何度となくご面倒をかけてしまった。もはや出禁になっても文句は言えないくらいだと思っている。本当にすみませんでした。この場でお礼申し上げます。

 

気を取り直して。折角郵便局にやってきたのでついでに昨日買った絵葉書を投函しておくことに。絵葉書のあて先は自分宛である。別にぼっちだからではない。何故かというと風景印が押されたハガキが欲しいからである。

父島の郵便局から郵便を出す際に窓口で申し出ると、風景印という父島オリジナルの消印を押して貰うことができる。それを人の家に送ってしまったらどんな風景印が押されるのが自分で確認できない。だから自宅宛に送るのだ。

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これが数日後に自宅に届いた父島の風景印付きのはがき。家に届くまでの間に他の郵便物とこすれたのか少々滲んでしまったが、ムードのあるいい物でしょ?

Posted by gen_charly