九州めぐりと寝台特急はやぶさ乗り納めツアー【2】(2008/11/21~11/22)

新幹線で一路博多へ:


2008/11/21

出発は職場の業務後。カミさんと合流して東京駅へと向かう。ホームに上がる前にエキナカ(GranSta)に寄って駅弁を購入してから新幹線に乗り込んだ。

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我々が乗車する列車は18:50発のぞみ53号博多行き。座席に着くと列車は程なく出発。博多には23:57到着なので5時間7分の列車の旅。流石に遠いな。

出発して早々に夕食にした。

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カミさんが買ったのはカキフライ弁当。カキフライはまぁ弁当の揚げ物だな、という感じだったがおこわは美味かった。

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自分はイベリコ豚重というものにした。流石イベリコ豚だけあって脂が凄い。仕事上がりで腹が減っていたこともあってついヘビーなものに手を出してしまったが胃もたれしそうだ。。。

ただ両方ともまだ温かい状態で売られていて、従来の冷たい駅弁とは一線を画す美味しい弁当だったので案外満足できた。

 

弁当は新横浜を過ぎる頃にはもう食べ終えてしまった。まだ4時間30分くらいある。とりあえず持ってきた音楽を聴いたり本を読んだりしてめいめい好きに過ごすことに。自分は博多に到着後、阿蘇の辺りまで車を運転しなければならない。それを考えると睡眠を確保するのは今しかないのだが、座席に座ったまま寝るのが苦手なので寝ようと思って目を瞑っても寝付けない気がする。眠れずに悶々とするのもまたストレスなので読書したりして眠くなるのを待った。

それでも仕事の疲れと読書の疲れのおかげで静岡を過ぎる頃には眠くなった。

 

次に気が付いた時には新幹線が停車していた。いま目を開けると目が覚めてしまいそうな気がしたので、目を閉じたまま周りの様子に聞き耳を立てていたらどうも名古屋にいるらしい。まぁ名古屋ならまだまだ先だなと思いそのままウトウトしていたのだが、なんか列車が止まったままのような気がした。まぁ前後の停車駅と混乱しているだけかなと深く考えずにそのまままた眠りに落ちた。

京都、新大阪、新神戸と停まる度に目が覚めた。新神戸で全行程の半分強、まだ先は長い。いい加減退屈になって来た。

と、その時アナウンスが流れた。名古屋で先行列車がホームの安全確認を行った影響で10分ほど遅延しているとのことだ。そうか、だから名古屋の停車時間が長い気がしたのか。10分遅延は博多到着までどのくらい巻き返せるだろうか。もし回復しないようならレンタカー屋にも連絡しないとな。。。なんて考えながらまたウトウト。

座席で寝付けないタイプなんて言っていた割に、殊の外よく眠れている。まぁ熟睡にはほど遠いのだが。それで次に気が付いたら広島に着いていた。ようやく広島か。もうひと頑張り。

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上りホームに0系が入線していた。降りて撮りに行きたかったがそういう訳にもいかず車窓からの撮影。長年親しんだ車両だがとうとうこの車両も見納めである。

写真を撮っていたら目が覚めてしまった。
しかし座ったままの5時間というのは想像以上に退屈だ。小笠原までの船旅では25時間もの間乗船していたが、船内をうろついたり、食事をしたり、平らなところで横になったりとそれなりに自由に動けたので退屈は感じなかった。一方新幹線は座席しかない。以前は食堂車とかビュッフェとかちょっと息抜きが出来る場所があったのだがそれも昔の話となってしまった。

新幹線には4時間の壁というものがあるそうだ。4時間を超える場所へ行く人は飛行機を選択するという説だ。即ち新幹線に乗車する人の多くは4時間までの乗車となる。4時間というと広島の辺りである。まぁ実際問題として殆どは名古屋か新大阪で降りるのだろう。新大阪までなら2時間半なのでそのくらいなら座ってられるよね、ということでオール座席になってしまったようなのだが、我々のようなまれにいると思われる5時間乗り通しをする人の事は全く考慮されていない。

 

退屈だがどうすることもできないので再び持ってきた本を読んで時間を潰す。そうしたらようやく小倉に着いた。あとちょっと。列車の遅延は結局びた一文巻き返すことなく10分遅延のままだった。

博多駅での乗り継ぎ列車は到着まで待たせておくとアナウンスが流れた。それを聞いてレンタカー屋に連絡を入れておくことにした。

 

阿蘇へ:


2008/11/22

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そして日付が変わった0:07にようやく博多到着。長かったなぁ。ひたすら座りっぱなしだったので流石に体がだるい。背伸びをしながら改札を抜けその足でレンタカー屋へ。予め連絡は入れておいたので手続きはスムーズだった。

車を受け取って運転席に腰掛けた時にETCカードを持ってきていないことに気づいた。しまった、あれがあれば高速割引が利いたのに。。。
借りた車はホンダのストリームという車種。足を伸ばして寝るにはやや窮屈だが横になれるだけ御の字。

 

最寄りのコンビニで夜食のおにぎりを買って車内でパクつきながら阿蘇へと向かった。移動は流石に高速を使った。
阿蘇には大津波野の2カ所道の駅がある。当初は手前にある大津で仮眠しようと思っていたのだが、大津まで来てみたら阿蘇山までまだ結構離れていることに気づいた。そこで波野の方を目指すことにしたのだが、その途中、JR阿蘇駅の前に道の駅阿蘇があった。手元のガイドブックにも車のカーナビにも登録されていなかったので最近出来た物なのだろう。ここは明日の阿蘇観光にベストな場所なのでここで仮眠をとることにした。

車を停めて寝床の準備を行う。ストリームは3列シートの車だが、全ての座席をフラットにするには寸足らずで綺麗に倒せない。どうせなら平らなところで寝たいという思いがあったのでセカンドシートとサードシートを倒してみたのだが、今度は双方に30cmくらいの隙間が空いてしまった。しばし思案してセカンドシートを一番前に出してその隙間に持参したスーツケースを押し込んでみたら計ったようにジャストフィット。

寒さ対策として100円ショップで購入したアルミのレジャーシートを敷いてその上で寝袋にくるまって眠ることにした。ここは阿蘇のカルデラ内で標高もそこそこ高いせいか結構いい感じに冷え込んでいる。車についていた外気温計は1℃を指していた。

一応持ってきた寝袋は自分の物が6度から対応、カミさんの物が2度から対応の物なので、寒くてどうしようもないということにはならないとは思うが。。。

 

道の駅阿蘇:


目が覚めた時には空が明るくなっていた。時刻は朝8時。昨晩3時近くなってからの就寝だったので、若干寝不足気味だがぼちぼち起きなければ。懸念していた寒さについては、寒くて何度か目が覚めたりはしたものの概ね朝まで熟睡することが出来た。眠気が勝っていたのだろう。

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天気は良く晴れ渡っているが、まだまぁまぁ寒い。上着を羽織ってトイレを済ませた後、道の駅の店内を覗いてみた。

朝食になりそうなものがないか物色したが、弁当のようなものは売られていなかった。

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ということで入手したものがこちら。まず最初にご飯ものとして山菜おこわを買うことにしたのだが、これだけでは足りないので饅頭もいくつか買ってみた次第。

右の白い焼き印の押された饅頭が高菜饅頭でその名のとおり具に高菜が入っているピリ辛の饅頭だった。
それから中央の列の下側にあるのがのべだごという饅頭。聞き慣れない名前だが中身は普通にあんこだった。平たくのされているのでのべ(延べ)だご(だんご)ということなのだろう。

それから中央の列の上にあるのがいきなり団子と呼ばれる饅頭である。いきなりってなんだ。突然団子と言われても何が何やら。熊本あたりの郷土銘菓らしいのだが、食べてみたら中にあんことサツマイモの輪切りが入ったものだった。サツマイモの輪切りはセンターにどっかり鎮座していて饅頭を食べてるんだかサツマイモを食べているんだかよく分からない感じだ。あんこが少なめなので甘さは割と控えめの優しい味となっているが、いかんせんサツマイモなのでお茶が飲みたくなる。

で、なにが「いきなり」なのかについてはこちらをご参照のほど。

Posted by gen_charly