九州めぐりと寝台特急はやぶさ乗り納めツアー【11】(2008/11/23)

稲佐山展望台:


平和公園の駐車場から稲佐山展望台へ向かった。ナビの案内に従って進んでいくと、展望台への山道の入口にある公園の所に車止めがありそこより先に進めないようになっていた。ここから先は徒歩で登るか専用の乗り合いタクシーで行く必要があるとのことだ。寒いしのんびり散策できる時間もあまりないので乗り合いタクシーを使っちゃおう、と言って駐車場に車を停めた後、乗り場に移動したら20人くらいの人が並んでいた。結構いるなぁ。。。

とりあえず列に並ぶが、時刻表を見ると10分おきの運行と書かれている。乗り合いタクシーと言うくらいだから一度にそんなに沢山は乗せられないはず。と言うことは少なくとも次の便には乗れないので結構な時間ここで待たないとか。

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数分後に白いワンボックスカーがやってきたが10人ほどが乗車したら満員となって、積み残し状態のまま発車して行ってしまった。この分だと自分らの乗る番はあと2本くらい後になりそうだ。ということは20分待ちである。20分待っている間に歩いて山頂まで登れないだろうか。そう思って辺りを見回したら園内マップが見えたので見に行ってみた。が、園内は想像より広いらしく、歩いていくのもそれはそれで結構な時間がかかりそうだった。

仕方ないので大人しく順番を待つことにした。待っている間、赤ちゃんを連れた家族が駐車場からやって来て、タクシー待ちの行列を見るなり、歩いて登っちゃおうよ!なんて言いながら山道を登って行ってしまった。大丈夫かな。。。

 

で、延々待った末ようやく順番が来た。乗り合いタクシーってどんな料金体系になっているのだろう。バスじゃないから料金箱なんか置いていない筈・・・と思ったらドアのすぐ脇に竹籠が置かれていて、各自200円をそこに入れて乗車するシステムだった。意外にアナログなシステムだ。

バスじゃないのでみんなが着席したらすぐ出発である。展望台までは5分ほどの乗車で思ったより距離はなかった。これなら歩いた方が早かったかも。。。
乗り合いタクシーは地元のタクシー会社が受け持っているようだが、車が11人乗りだから満車で1回2200円。5分の仕事で2200円稼げるのだから満車なら結構な儲けになる。良い商売だなと一瞬思ったが客がいなくても運行しているのだろうからトータルで赤字かも。

展望台の建物に入るとさっきの子連れ家族の姿を見かけた。やっぱり歩いた方が早かったか。。。

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建物内はおみやげなどの売店になっていてその屋上が展望台になっている。登ってみるとこの景色だ。長崎の夜景が一望できる。

折角だからこの絶景を是非カメラに収めたいところだが、夜景を綺麗に撮るには長時間露光しないとならない。だが三脚がない。周りを見回してもカメラを置いておける平らな場所が全然なかった。仕方ないので脇をぎゅっと締めてブレないように息を止めての撮影にチャレンジ。結果どうにかそれなりに見られるくらいに撮れたのがこちらである。ちょいブレてしまっているがまぁまぁな出来映えである。ただ苦しいw

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視線を湾口の方向へ向けると長崎港を一跨ぎする女神大橋が見えた。暗闇に浮かぶ斜張橋は幻想的で絵になるが、こちらは結構離れた場所にあり周囲の明かりが少ないので、シャッターが閉じるまでに更に時間がかかった。同様に息を止めて頑張ったが更に苦しいしどうしてもブレてしまう。やはり三脚は必須だな。
何とか納得できる1枚を撮りたくて15分くらい粘ってみたが、流石にいい加減寒くなって来た。もういいや、ギブ。

 

帰り道は乗り合いタクシーが行列になっているなら歩いて下山しようと思ったが、行ってみたら誰も並んでいなかったので思わず飛び乗ってしまった。件の子連れ家族がバスよりも早く登って来れたことを考えれば、下山はせいぜい15分くらいで歩けたような気もするが寒さと面倒くささに負けてしまった。

車に戻ってホッと一息。あとはお風呂に入って本日の宿泊予定地として考えている福岡の海の中道へ向かう。明日は九州最終日なので福岡と熊本の鉄道撮影の時間を確保したい。中途半端なところで泊ってしまうと明日の撮影開始が遅れてしまうので、出来るだけ福岡市内に近くかつ寝泊まりしても文句の出なさそうな場所としてノミネートされた物である。ただし海の中道周辺には道の駅がないので今のところ具体的な場所を決めていない。現地を走って車を停めて置けそうな公園などを探すつもりである。

 

武雄温泉:


で、お風呂だが長崎市内にはこれと言った温泉がない。というか長崎自体にあまり有名な温泉地がない。ガイドをチェックして経路上の温泉を探したら武雄温泉というのを見つけた。ここは日帰り入浴施設が夜遅くまでやっているということなのでそこに行ってみることにした。

ナビに設定して長崎から高速に乗る。武雄北方ICで降りてそこから10分ほど行くと武雄温泉に到着。

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なんか凄い楼門がある。この奥に元湯、蓬莱湯、鷺乃湯、殿様湯、家老湯、柄崎亭という6つの施設があり武雄温泉を構成している。

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中に入るとこれまた雰囲気のある建物がドンと構えていた。こちらは新館というそうだ。楼門とこの新館は東京駅や日銀本館を設計した人物として知られる辰野金吾氏の設計だそうだ。言われてみればそこはかとなく雰囲気が似ている気がする。こういう木造建築も手掛けていたのか。

 

さて、これら6つの施設のうち元湯~鷺乃湯は共同浴場、殿様湯~柄崎亭が貸切風呂という風に分かれている。それぞれ営業時間が異なり、我々が到着した23時の時点で開いているのは元湯と蓬莱湯の2か所のみだった。

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こちらが元湯。入浴料金は300円。

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そして蓬莱湯。こちらは400円。蓬莱湯の方が建物が新しく小奇麗な感じなのでこっちに入ろう、と思ったのだがポケットを探ると600円しか入っていなかった。

駐車場からここまで少し離れていて取りに戻るのが面倒だったので、やむなく所持金で足りる元湯の方に入ることにした。カミさんと合流時間を確認して解散。脱衣所でバッグを開いたらシャンプーや石鹸を入れてあるポーチが入っていなかった。風呂道具は自分が運転中にカミさんに準備してもらっている。カミさんも暗い中で準備していたので入れ忘れてしまったのかもしれない。

流石に体を洗えないと気持ち悪いので車に取りに行くことにした。どうせ車に戻る羽目になるならお金を持って蓬莱湯に行けばよかったなぁ、なんて思いながら車の中を探したのだがポーチがどこにもない。。。なぜ?

 

仕方ないのでそこはごまかすしかない。とりあえず再びお風呂に戻る。体を流して湯舟に入ったらものすごく熱い。2つある湯舟のもうひとつの方に入ってみたらこちらも熱いには熱いがどうにか我慢できそう。。。ということでそちらに入った。湯温は銭湯仕様だな。こんなに熱いととても長湯できない。体も洗えないから時間が潰せないな。

ようやく体が熱さに慣れてきたころ堅気ではない感じのお兄さんたちが入れ代わり立ち代わりで湯船に入って来た。自分にちょっかいを出してくることはないだろうがなんか落ち着かない。結局大した時間も潰せずほどほどにお湯から上がって、後は休憩室で時間を潰していたら暫くしてカミさんが上がって来た。なんか済まなさそうな顔をしている。さてはやらかしたな。
聞くとカミさんの方の風呂道具にポーチが2つ入っていたと白状した。そりゃ探しても見つからない訳だ。。。

そんなわけで体が洗えていないのがちょっと気持ち悪いが、とりあえず体は温まったので満足。いい湯だった。

 

海の中道:


風呂も無事に済んだのであとは海の中道へとひたすら進むのみ。1時間30分くらいで到着したが、時間は既に2時近い。海の中道エリアに入る前に一旦車を停めてカーナビの地図で公園施設を検索したら、先端に近い所に運動公園があるのを見つけた。そこの駐車場に行ってみよう。

ということでやってきたのだが門が閉まっていて入れなかった。海の中道はその先で志賀島に繋がっている。島と言っても陸繋島なので車でそのまま渡ることができる。島の中に止められそうな場所がないか更に進んでみたが、狭い道が続くだけで車を停めて置けそうな広い場所は見つけられなかった。ちなみに陸繋島なので島カウントは増減なし。

 

仕方なく再び海の中道に戻って路肩の適当なところに車を停めた。近くには他にも停車中の車があったのでここなら停車を咎められることはないだろう。

寝床を準備して寝袋にもぐる。。。が、数分して背後の砂浜の方から若者たちが騒ぐ声が聞こえてきた。おいもう2時だぞ。。。
隣の車は彼らの車らしくわらわらとこちらへ向かって近づいてくる気配を感じた。

なんか落ち着かないなと思って結局別の場所に移動することに。とはいっても今からあれこれ探す体力はもう残っていない。手っ取り早く車を停めておける所ということで定番の高速のSA向かった。だったら高速降りなきゃよかったな。。。

向かったSAは九州道の古賀SA。ここから一番の最寄りだがそれでも1時間ほどかかった。たまに出入りする車があったり、トラックがエンジンをガラガラ回していたりとそれなりに賑やかだが、ひと気のない所で騒ぐ若者がいる場所よりは安心できた。さっき寝袋を出したままになっているのですぐに就寝。

Posted by gen_charly