九州めぐりと寝台特急はやぶさ乗り納めツアー【15】(2008/11/24)
門司駅と下関駅での機関車付け替え:
さて門司駅に到着である。この駅で大分から走って来た寝台特急富士の客車が連結される。そしてそれをけん引する機関車も関門トンネル専用機に付け替えられる。その付け替えシーンを一目見ようと駅に到着する前からマニアっぽい人がソワソワし始めていて、駅に到着するなり足早に先頭車両の方へと向かって行った。
折角なので、自分も見に行っておくかと列車を降りた。カミさんは特に興味なしということだったので売店へ買い出しを頼んでおいた。
機関車の周りに人だかりができている。見た感じ鉄道ファンのみならず、普通の家族連れっぽい人もカメラを構えていた。
こちらが熊本から門司の間をけん引してきたED76。切り離されて走り去っていった。
残された客車。そういえばはやぶさのヘッドマークがついた客車はこの時始めて撮影した。
自分以外にも多くの人がこの客車を撮影していた。みな譲り合いながらほのぼのとした雰囲気で撮影に興じている。
中には立派な望遠レンズのついたカメラで連写しまくっている人もいるが、動かない被写体をそんなに連写して何が撮りたいのだろう?
暫くして関門トンネル用のEF81が入線してきて、はやぶさに連結された。
連結が終わったのを確認すると今度は富士が連結されるシーンを撮影するためにみんな列車の反対側へ移動していった。自分はその場に残ってもう1枚撮影してみることにした。長時間露光で撮影したらいい感じの写真が撮れるのではないかと思ったからだ。とはいっても三脚がないのでホームの地面にカメラを置いての撮影だった。
画面の半分がアスファルトという変な構図の写真になってしまったが、これはこれで独特な雰囲気のある写真が撮れたような気がする。
撮影を済ませてほどなく、駅のアナウンスで富士が遅延していると放送が流れた。このホームに入線する後続列車が入線できないのではやぶさを一旦転線させるとのこと。一度列車に戻るか迷ったが結局そのままホームに残ることにした。まぁ、間違ってもそのまま乗れなくなることはない筈なので。
でも、扉が閉まり発車していく姿を見送っている時は得も言われぬ不安を感じてソワソワしてしまった。すぐ転線して戻って来るのかと思いきや5分くらい戻ってこなかったので、もしかしたら何か聞き間違いをして、実はそのまま出発してしまったのではないかとずっとソワソワする羽目になった。
空いたホームに到着した列車は813系だった。これもおしゃれだよな。
丁度その時、隣のホームに富士が入線してきた。こちらもここで機関車を切り離し機関車が去った後、後押しではやぶさを押し込んで富士と連結するのでその連結場所となる辺りに黒山の人だかりが出来ていた。みんな決定的瞬間を見逃すまいとしきりにシャッターを押していた。
なんなら通りがかりの地元民と思しきカップルまで、あれ何やってるんだ?とか言いながら携帯のカメラで撮影に興じていた。あんたたちは見ようと思えば毎日見れるのだぞ。
自分はその輪には加わらず後ろの方でその様子を眺めていた。程なく買い物から戻ってきたカミさんに声を掛けられた。戻って来るなり周りの人たちがしきりに撮影しているのを見て、撮影しないの?と聞いてきた。
なんかこんな後ろの方で撮影してもしょうがないし、これを目で味わうのも風情だと思っているから撮らないよと答えたら、勿体ない!と叱られてしまった。。。で、自分の持っていたカメラを取り上げて撮影者の隙間をグイグイ抜けて最前列でシャッターを切り始めた。
そうして撮影したのがこちらの写真。カミさんはこういう時に限ってなんか妙にいい感じの構図の写真を撮ったりするんだよなぁ。
連結が無事済んだのでようやく出発だ。自分らも列車に戻る。
自席に戻って一息ついてから、カミさんに何を買って来たのか聞いてみたらこれを差し出した。
揚げせんべいに辛子明太子の粉末がまぶされたピリ辛のせんべいである。なぜかこれ1枚のみ。一応九州感のあるチョイスではあるが1枚を2人で分けて食べるのは流石に物足りない。あっという間に食べ終わってしまった。それとほぼ同時に列車も関門トンネルを通過し下関に到着した。
ここで再び機関車を切り離して、後は東京まで引っ張り続ける別の機関車に付け替えとなる。
下関は前述のとおり停車時間がそこそこ長いので改札外に出るくらいの余裕がある。
さっきのめんべいは美味しいせんべいだったが全く物足りなかったので、もう少し食べたいからここでも何か買ってきてと再びお使いに送り出した。
機関車を切り離し・・・、
EF66形に付け替える。
力強いデザインの機関車だが、これまた随分と薄汚れている。。。
別のホームに115系3000番台が停まっていたので撮影してから列車に戻った。カミさんもほどなく戻って来た。
門司で若干遅延したせいか下関の停車時間がその分短かったような気がする。そのせいかカミさんも買い出しが慌ただしかったらしい。
で、何を買って来たかというと、
ふぐ蒲。そうだね、山口と言えばフグだもんね。正しい。正しいがなぜまた1個だけなのか・・・。
味は美味しかったよ。お酒飲みたいなという気分になる味だった。
蒲鉾はあっと言う間に我々の胃袋に消えた。そのついでに夕食も済ませることにした。カミさんはそのついでに晩酌も始めた。だがカミさんもすぐに酔いが回る体質なのであっという間に赤い顔になり、眠くなって来たと訴えた。もう寝たいけどベッドメイキングがダルいというので、自分がシーツを敷いてあげたらほどなく上にあがって眠ってしまった。なんだかな。。。
後は1人の時間である。お向かいさんたちもカーテンを閉じて自分の世界に入っている。じゃあということで自分もカーテンを閉じた。ベッドの上の置いたままのスーツケースが邪魔になるかと思ったが、ベッドの幅がそこそこあるので大して邪魔にならなかった。