四国・山陰初日の出【1】(2008/12/30)
2008年の年末から2009年の年始にかけてのカレンダーの並びがいい感じである。12/27、28の土日の後に29日の平日を1日挟むだけで、あとは12/30から1/5までが年末年始休暇および翌週の土日となる。
12/29が惜しいなと思っていたら、職場から29日も休みと発表があり見事9連休をゲット、と言っても自分の所属する部署は年末最終日翌日に倉庫の棚卸に駆り出される運命なので1日減って8連休となるのだが。とはいっても8連休と言ったら結構な長期休暇である。
そんな長いお休みなんてなかなかあるものではない。折角だから遠出をしようかなとも考えたのだが、9月に小笠原、11月に九州と立て続けに遠出しているのでむしろゆっくりと過ごすのも悪くはない。とはいえどこへも行かずにダラダラ終わらせてしまうのも勿体ないので、年が明けたら伊豆あたりにふらっと行ってみようか、などとカミさんと話していた。
伊豆くらいなら計画を立てる必要はなく、思いつきの成り行き任せでも充分なので行きたくなったら出かけよう、といって28日は自宅でダラダラ過ごし29日は1日かけて車の洗車をした。
車を洗車している時にふと高知の足摺岬を見に行ってみたいと思った。昨年の年末年始の旅で四国に出かけたが、長閑でよい所だった。折角なのでもう一度行って前回未訪となった高知の南西部辺りを回ってみたいなと思ったのだ。そう思い始めたら次々と行ってみたい場所が頭に浮かんできた。
洗車を済ませて自宅に戻るなり、カミさんに四国行こうよ!と切り出した。
ついさっきまで気が向いたら伊豆あたりに行こうか、なんて話していた人間が数時間ぶりに戻ってきたと思ったら四国へ行きたいである。案の定カミさんが怪訝な顔をした。まぁそうだよね。
ちょっと思案した後、自分が運転する訳じゃないから行きたいところがあるならそこでいいよという回答があった。そうと決まれば話は早い。四国は遠いし見所も沢山あるから今から準備して今晩出発しようと伝えると、今日行くつもりがなかったから何も準備していないと言って困惑していた。ただ、自分に何か言っても始まらないと思ったのかそこから徐に準備をし始めた。
準備と言っても、自分の場合着替えと車中泊の道具を引っ張り出せば終わるので早いが、カミさんは車内で食べる食事の下ごしらえをしたりしなければならないので多少手間がかかる。そっちの準備は自分の出番がないので、カミさんが準備している間に少し仮眠でもしておこうかと思ったのだが、その時、山陰方面ってまだあまり行けてないな、と思った。どうせならそっちにも行ってみるか。
で、天気予報をチェックしたら山陰地方は雪の予報が出ていた。これまではスタットレスもチェーンも持っていなかったので雪の降るエリアへ足を延ばそうなんて微塵も思わなかったが、そんなこともあろうかと実は先日スタットレスタイヤを入手したのだ。と言っても入手しただけでまだ装着していない。だから交換をしなければならないのだが、時間は既に22時を回っている。普通に考えれば明日朝から交換して昼頃に出発するかとなる所だが、夜は高速道路のETC割引が利くし道も空いているから、節約と快適なドライブを考慮してぜひとも夜間帯に出発したい。
カミさんにそれを伝えて、自分はタイヤ交換をしに行った。タイヤ4本分を1本ずつジャッキアップしながらの交換なのでなかなかに骨が折れた。途中自身の準備を済ませたカミさんが出てきて手伝ってくれたのでどうにか1時間ほどで交換完了。さあ、出発だ・・・って今何時だ?
高知へ:
2008/12/30
出発は日付が変わってからとなった。既に0時を回っているがどこまで行けるだろうか。できるだけ名古屋辺りまでは進んでおきたいところである。
首都高の渋谷の辺りで若干の混雑があったが、それ以外は特に混雑している箇所もなく順調に進んだ。
自分は元々夜型の人間であるせいか、夜間の運転があまり苦痛にならない。粛々と進んで途中牧之原SAで休憩を挟んだのみで運転を続けたところ6時過ぎに名古屋を通過。その辺りで流石に眠くなってきたので養老SAで仮眠。
6時を過ぎてからの仮眠なので起床は10時。致し方なし。とりあえず朝食を食べようとSAのフードコートを覗いてみる。養老SAのフードコートは初めての入店だが、愛知周辺の名物がメニューに並んでいて名古屋に来た感が盛り上がった、と言ってもここは名古屋でも愛知県でもないが。。。
というわけでカミさんはきしめんと炊き込みご飯のセット。きしめんは出汁の味が整っていればそんなにまずくなるものでもない。極めて保守的なチョイスである。
自分は味噌カツ丼を注文した。こだわりのない店の揚げ物は大抵ハズレるので注文した後いつも後悔するのだが、毎度ついつい目が欲しくなる。学習能力なしかよ。
で、頼んでみた訳だが、やっぱりSAクオリティだった。過剰な期待をせずに食べれば案外おいしい。
食事後にようやく出発。もうすでに昼近い時間になっている。果たしてどこまで行けるか。
京都を越えて少しして大阪周辺に渋滞が発生しているという情報が出ていたので、吹田JCTから中国道、阪神高速北神戸線の順に進みつつ渋滞を回避して明石海峡大橋へと抜けた。
明石海峡大橋はこれまでも何度か通過しているが、そのたびにトンネルを抜けたらいきなり橋になるという景色のダイナミックな変化に感動する。
この橋は世界最長の斜張橋であり、その路面を吊り下げる主塔は298mもの高さがある。今回は主塔をくぐる際にカミさんに撮影してもらったが、何度見てもこの高さは圧巻である。
そして淡路島へ。手前でガソリンが底をつきかけていたので淡路島SAに休憩を兼ねた給油に立ち寄る。少しゆっくりしたいと思う気持ちがなくもなかったが、今日の行動開始が遅くてだいぶ出遅れているのでここではトイレ休憩のみ。
そのまま淡路島を縦断し南端部の大鳴門橋を通過。こちらもカミさんに撮影してもらったのだが、小雨がぱらついていてカメラがどうしても窓ガラスに着いた水滴にフォーカスを合わせてしまうのでぼやけた写真しか撮影できなかった。
で、この橋を渡り大毛島を間に挟んで小鳴門橋を渡るといよいよ四国だ。
ここは高速と一般道が並行して架橋されている。
さて、ようやく四国の地に降り立った。だがまだ徳島県で入口も入口だ。今回はまず真っ先に高知まで行かなければならないので、徳島は素通りとなった。高知方面へ抜ける徳島道は淡路鳴門自動車道とは接続してない(2008年当時)ため、一旦一般道を経由する必要がある。
更にひたすら前進して、夕方ごろに高知市街に到着した。