小笠原上陸 - 28(2008/09/17)
・・・と思ったら次の瞬間、気が付くと既に時間は20時。
ありえないくらいの大爆睡。。。w
ぼんやりする頭を抱えてレストランに入り、晩御飯にすることに。
原付は煮込みハンバーグ定食を、
カミさんは行きの船で少し気になっていたという豚キムチ丼と焼きプリンを注文。
食べてうまいうまいと言っていたのは覚えていますが、半分寝ぼけていたのか、その前後の記憶が余りありません。。。
食事を取り終えて、船室に戻って、撮ったデジカメの画像ファイルを持参したノートPCにコピー。
電源の付いている場所でラッキー。
と思ったら、電源の付いている壁側の、空席になっていた所に、「そこ、いいですか?」と番号札を持って男の人がやってきました。
乗船して以来一度も人の居る気配がなかったので、空きだと思い込んで目一杯荷物を広げていたのですが、まさか使う人が居たとは。。。ずっとデッキに居たのかな???
整理して場所を明け渡すと、その人はすぐに毛布をかぶって寝てしまいました。
原付もノートがいじれなくなったので、やることもなくて、テレビを見ながらぼんやりしていたら、いつの間にかまた寝てしまいました。
— 陸酔い —
窓のない船室で昼も夜もあまり分からず、昏々と寝入ってしまい、気が付くと既に翌朝の7時を回っていました。
もぞもぞと起き上がると、カミさんも目を覚ましたようで、原付と同じようにもぞもぞと起き上がりました。
昨日出港して以来、殆ど寝て過ごしていたのに、小腹が空いたので、再びレストランへ。
行きの時は、最初で最後のレストランとか言ってたのに、なんだかんだ言って、このレストランも何度も使ってますね。
朝食は、鮭の切り身と梅干。
これが美味いのなんのってw
レストランで食べた食事の中で一番美味しかった気がしますwww
食事を済ませてからも、レストランでだらだらと過ごしていたら閉店の時間になって追い出されてしまったので、デッキに出てみると、遠くに三宅島と大島がかすんで見えました。
もうそんな所まで戻ってきていたのですね。
デッキの空いているベンチを陣取り、また暫くぼんやりと海を眺めていたら房総半島の先端、日御碕が見えてきました。
海の色は既に濁り始めて、小笠原で見た海とは似ても似つかないものになっています。
この海が小笠原に繋がっているのが信じられないくらいです。
これでとうとう、東京湾に入り、あと数時間したらいつもの日常に戻ってしまうのです。
東京湾に入ってまもなく、東京湾の入り口を守り固めるために作られた第一海堡が見えてきました。
第一海堡は富津岬の沖1kmぐらいの所にある人工島ですが、作られて100年近く経っているせいか、遠くから見るその姿はもう自然の島です。
そして更に暫く行くと、今度は第二海堡が見えてきます。
第二海堡には、いくつかの軍事施設が設置されましたが、作られてまもなく関東大震災が発生して、島の施設は壊滅的被害を受け放棄されてしまいます。
その後修復されることなくその当時のままの状態で残っていて、釣り船や遊覧船などが、釣り客などをつれて上陸していたのですが、原付も一度は訪れて見たいと思っていたのですが、願いかなわぬまま、数年前に立ち入り禁止となってしまいました。
写真を見る限り、重機などが設置されているので、大規模な修復(撤去?)作業が行われているようです。
修復されるとしたら、公園にでもなるのでしょうか?
また上陸できるようになったらぜひとも行ってみたいですね。
ちなみにこのほかに第三海堡というのも有ったのですが、 これは、30年近い年月をかけて難工事の末に完成したのですが、わずか2年後に発生した関東大震災の時に、完全に崩壊して海中に没してしまったそうです。
船の航行の邪魔になるということで、近年撤去されたそうです。
そして、第二海堡の裏に見えるのがアクアラインの橋。
手前の建物は海ほたるですね。
客船をイメージして作ったそうですが、こうやって見ると確かに客船のようにも見えますね。
そしてその裏側にはアクアラインのトンネル部分の換気塔がそびえ立っています。
この辺は行きの時も当然見ているのですが、帰りに写した写真の方が綺麗に撮れていました。
そして、換気塔を過ぎると、あと1時間ちょっとで6日前に出発した竹芝桟橋に到着します。
船室に戻って荷物の整理をしておくことにしました。
・・・が、ここに来て酔いそうな気配。。。
そういえば、出港して24時間を回ったなぁ。
すがすがしいくらい24時間ぴったりで薬の効力が切れてしまうようです。
残念な事にもう薬の予備はありません。。。
後一時間ちょっとなので、耐えるしかありません。。。
殆ど波のない東京湾でもこれだけしんどくなるのだから、絶対船乗りにはなれないな。。。w
酔わないようになるべく横になって過ごしていたら、船がやっとの事竹芝桟橋に到着するとのアナウンスが流れました。
荷物を持ってロビーに向かうと既に数十人が待機していました。
その列に並んでから15分ほどで船は竹芝桟橋に静かに接岸。
6日間に及ぶ旅が、ここで終焉を迎えました。
陸に上がって安心したのもつかの間、激しい陸酔いに悩まされる事に。。。
翌日は出勤だったのですが、会社の廊下が船の通路のように見えて揺れてると錯覚して思わず壁に手を付いたり、パソコンの画面を見ると酔ったり、2日間ほど違和感に悩まされる羽目になりました。。。
(しかし弱っちい体だ。。。--;)
ちょっと時間が足りなかったようにも感じましたが、予定通り天気にも恵まれ(一度降られちゃったけど)、見たい所はあらかた回ることが出来たので、なかなか充実した旅行となりました。
また機会があれば、というか機会を作っていつか再び訪れてみたいと思います。
その時は今回あまり見れなかった戦跡などをゆっくりと見て回りたいですね。
— 島の味覚 —
さて、無事家に戻ってきたので、島の味覚を味わってみたいと思います。
まずはシカクマメ。
縁の所がすこし茶色くなり始めていますが、まだまだ新鮮です。
定石どおり、天ぷらと、味噌汁にしていただきたいと思います。
調理、というほどの作業はありませんが、天ぷら用は少し大きめに、味噌汁用は、小さく刻み、天ぷら用の方は衣を付けてさっと揚げます。
見た目綺麗に上がりました。
が、油の温度がちょっと低かったようで、豆自体はわずかな苦味を伴った美味しさが分かるのですが、まず油っぽい。。。
失敗。。。Orz
味噌汁は、インゲンの味噌汁のようでなかなか美味しかったです。
さてさて、実は、カミさんの実家へのお土産として買って来た、
アオウミガメの味噌煮。
丸丈で食べたウミガメが美味かったので、ひとつ購入してきたのですが、何気に1500円もします。
実家に持っていった所、お義母さんに怪訝な顔をされてしまいましたが、みんなで食べましょう、といってその日の晩の食卓に出してくれました。
臭みが残っていそうだということで、しょうがを入れて雑炊仕立てにしてみたのですが。。。
「うわ、クサっ!」
丸丈で食べたのと同じものとは思えない強烈な臭み。。。
調理法間違えたのかな。。。
残念ながら、全員ギブアップ。。。
失敗っ!Qrz
(おわり)