小笠原上陸 - 20(2008/09/15)

さて、「もったいぶるのもいい加減にしろ!」とお怒りの声も聞こえてきそうなので、ハイ、どうぞ。

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南島に訪れる人々の心をわしづかみにしてやまない名所、扇池です。
新東京100景にも選ばれたと言う場所です。
ここを見るために南島に訪れたと言っても過言ではないくらいの場所です。

アップでドン!

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南島に上陸してからと言うもの、同じ日本とは思えない景色ばかりを立て続けに見せられて、現実なのか、夢なのか良く分からない状態になってきてます。

尾根に5分ほど滞在して記念撮影などを行った後、いよいよ扇池に下りることになりました。

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途中の砂地に木の枝が3本立てられていました。
まだ孵化していないウミガメの卵があることを知らせる目印だそうです。

時期的には殆どのウミガメが孵化し終わったそうなのですが、

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残念ながら、海までたどり着けなかったウミガメたちが朽ち果てていました。

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魚眼レンズや広角レンズを使った訳でもないのにこの写り。
ここでは何を撮影しても絵になってしまうから不思議です。

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砂浜に点々と落ちている白い物体は、ヒラベソカタマイマイと呼ばれる数千年程前に絶滅したカタツムリの殻の半化石です。
持ち出しは当然、禁止です。

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あまりに大量に散らばってるので、一つぐらい持って帰っても全く分からないと思いますが、照一さん曰く、

「持って帰ってもねー、それ持って帰ってどうするのか、っていう話もあるしねー。」

との事。
それもそうか。

数年前までは規制が無かったので、持ち帰る人が沢山いて、一度は数が大分減ったのですが、数年前に襲来した台風が、辺りの砂をごっそり持っていってしまい、砂の下に埋もれていた化石がまた出てきたとの事。

いったいどんだけいるんだよ。。。w

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扇池を近くで見るとこんな感じです。
あえて説明する必要も無いかも知れませんが、ご覧の通り、この池は岩のトンネルを通じて外の海と繋がっています。

カヤックで上陸する時や、泳いで上陸する時は、このトンネルをくぐって上陸するそうです。
今日は波が荒いので、上陸は出来ないそうです。

「昔は、あの上から飛び込んで遊んだりしたんだけどねー。」
とは照一さんの弁。

まじっすか。
郡上八幡の橋の上から飛び込むやつよりスリルあるかも。

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カミさんが波打ち際に近づいて行ったので、様子を見てたら、茶色の部分に差し掛かった所で滑って派手に転倒。。。

「あー、その辺はビーチロックになってるから、すべるよー。」

半分トランス状態に陥っていた原付の脳みそは、それをみて一気に現実に引き戻されました。
ありがとう、目が覚めたよwww

後ろの方から別のツアーのガイドが近づいてきて、照一さんに話し掛けてきたので、それを横耳で聞いてたら、

「○○さんのとこ、またやってるよ」

「あー、やっぱり」

「さっきうちらの後に上陸してきた時に30人くらいいたんだけど、ガイド一人しかいなくてさ、ガイド一人なの?って聞いてみたら、すまなそうにしてたけどね。。。」

「あそこはいつもそうだよね。。。」

どうやら原付一行の後に入ってきた団体様ご一行のガイドはルール違反をしているようで、上にも書きましたが、一人のガイドが案内できるのは15人までなので、本当は2人以上ガイドをつけなければならないのですが、ガイド一人だけで上陸しているようです。

実はそこのツアーは出港日に半日で南島上陸をするツアーをやっていて、原付が今回のツアーで南島に上陸できなかった場合は、明日出港する前に申し込んでみようと思っていたツアーでした。

その話を聞いて一気にイメージダウン。。。

今日上陸できなかったら、あっち側の人間になっていたわけです。
ま、あっち側に居たら居たで別に気にすることも無かったと思いますが。。。

で、そのあっち側のご一行が、陰陽池の方から戻ってきて、ガイドが手に何かを持っていたので見てみると、ウミガメの赤ちゃんでした。

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ウミガメの赤ちゃんは孵化した後、海に繋がる扇池のほうではなく、陰陽池のほうに行ってしまうのもいるらしく、陰陽池は外海に繋がっていないので、当然の事ながら、そこで力尽きてしまう訳です。

で、丁度向こうに向かっている赤ちゃんを見つけて、こちらに持ってきてあげた、と言う事らしいのですが、照一さんは、

「これは意見分かれちゃうけど、自然に逆らって助けちゃうのもねー」

という意見でした。

原付もどちらかと言えば、照一さんの意見に賛成で、自然に任せた方が良い派なのですが、父島ではウミガメの人工孵化などもやっている訳で、それとどこに違いがあるのか、と言われると、それもそんな気がしてしまいます。。。

そんな感じで、暫くウミガメを眺めていたら、「そろそろ戻るよー」と声が掛かったので、島を後にする事になりました。

結構長い時間いたような気がしましたが、多分全部で一時間もいなかったはずです。

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またいずれ来れる機会があれば、ぜひもう一度上陸してみたい島でした。

さて、この後は、イルカ探しの旅です。
原付的にはここからが本番というか、船酔いが心配な半日が始まろうとしています。。。
ぶっちゃけ、ここから原付だけどこかの港に降ろしてもらいたいくらいです。

最後まで穏やかでいれればいいのですが。。。
そして、イルカと一緒に泳ぐドルフィンスイムが出来るのか。

請うご期待!

Posted by gen_charly