小笠原上陸 - 22(2008/09/15)
— イルカ発見! —
暫く行くと、後ろの方で「いた!」という叫び声が聞こえました。
ボートは180度向きを変えてイルカのいた方へ。
いたいた!
巽島の付近に居た2頭でしょうか?
すかさず、照一さんが、
「あっちからイルカが来るから、先回りするようにあっちの方へ行ってみて。」
と指示を出しました。
カミさんが原付の方をちらりと見ましたが、原付は船の上からカメラマンやっているからいいよ、と合図を送って原付以外の3人が海にダイブ。
イルカの居る方向へ進んで居るかのように見えたのですが、よく見ると若干違う方向へ進んでます。
案の定、見失ったようで、暫くしたら顔を出して首を傾げてたので、ボートを寄せて3人を回収。
そうこうしている間にも、無線が度々鳴って照一さんが「初寝で2頭いましたよ。」等と応答していました。
原付もあちこちきょろきょろしていると、また1頭見つけました。
で、「じゃ、あっち行ってみて!」の掛け声で、3人がまた海にドボン。
今度はいい感じの方向に泳いでいったので、見れたのかな?と思ったらやっぱり見失ってしまったようです。
再び3人を回収して暫く探して回っていると、周りから他のツアーのボートがわらわらと集まってきました。
今日はここに居るグループしか居ないようで、気がつくと8隻ぐらい集まっていました。
で、あっちの船で「いたー!!」となると、全てのボートが連携して、イルカを包囲するように陣を組んで、 追い詰めます。
イルカの方は、ちょっと嫌がっているようで、ボートとボートの隙間から逃げてしまい、なかなかうまく行きません。
その度にカミさんたちは海に飛び込んではボートに上がってを繰り返します。
あー、母島の宿に居たおじさんが言ってた話と同じだ~。。。
原付は入らないでよかったかも。。。
無理です、こんなの。。。orz
しかも、タイミングの悪いことに、さっきお昼ごはんを食べてたちょうどその辺りで背びれが見えたり。。。
ボートの上でも「あー!あそこにそのまま居たら見れたのに~!」なんて声が上がります。
何度かチャレンジして、みんなが大分疲れてきた頃、3頭の親子連れがみつかって、再度チャレンジしたところで、やっと眼下を通り過ぎるイルカを見ることが出来たようで、満足した顔をして上がってきました。
イルカと一緒になって泳ぐのはなかなか難しいことですね。
みんなボートの上でヘトヘトになってます。
照一さんも、流石にもうこれ以上は追いかけても駄目だろうと思ったのか、ボートを出発させてイルカの居るエリアから遠ざかっていきました。
— 兄島瀬戸の川流れ —
本日最後の目的地、兄島瀬戸に向かうことになりました。
原付は、イルカを追いかけてカメラを抱えて右左ときょろきょろしていたのがまずかったのか、ちょっとだけ具合が悪くなってきたので、再びお昼寝タイム。。。
時たま目を覚まして回りを見ると、カミさんも他の二人も船の上で船を漕いでました。w
30分ほどで、兄島瀬戸にある、キャベツビーチと呼ばれる浜の近くに着き、再び錨を下ろして停船。
噂には聞いていましたが、ここがまた、とても綺麗な海の色をしています。
ここも水深は5、6m有るようですが、ここでも底まで綺麗に見通せます。
そして大量の魚が手に取るように見えます。
まるで、川の水面を眺めているようです。
そう、ここ兄島瀬戸は潮の流れが早いことで知られている場所です。
例年、ここで泳いで流されちゃう人が居るそうです。
再び自由時間となり、カミさんは再び海の中へ。(元気だなあ。。。)
カミさんと一緒に海に入った子が、ジャックナイフの練習をしたい、といって、持っていたビート板を手放して、潜って再び上がってくると、ビート板は既に5mくらい向こうに流されてます。
確かに流れが速いわけだ。
東京に帰ってきてから、原付の会社の役員やってる人との雑談のときにその話をしたら、たまたまその人が、昔、兄島瀬戸で流されそうになった事があってあせったという話を聞きました。
照一さんがクーラーボックスから弁当の残りを取り出して、
「ここの魚は、ほんと何でも食うんだよ。」
と言って残り物のから揚げを放り投げました。
すると池の鯉のようにわらわらっとその辺の魚が集まってきてエサの取り合いを始めました。
おおっ!面白い。から揚げ食うのかよw
それで、少しは残飯が出るようにわざと多めに作ってあったのかもしれません。
泳いでるカミさんに魚を一杯見せてやろうと思って、そっちの方に向かって投げると、魚がそこめがけて突進していくので、カミさんがビビって顔を上げるのが面白いです。
思わず調子に乗って遊んでしまいました。
暫く残飯を投げて遊んだ後、また集合の号令がかかって二人がボートに戻ってきました。
どうだったか聞いてみると、魚が自分の方向に突進してきて、目の前でパクッってやるので、ちょっと怖かったらしいです。。。
再びボートを出発させ、ゆっくりと出発地点の二見港へ戻り始めました。
結局、反時計回りに島を一周したわけですね。
20分ほどで二見港に到着し、お礼を言って解散となりました。
いやー、海に入れたならさらに楽しかったと思うけど、船上からいろいろ眺めて写真に撮ったりするのもかなり楽しかったです。
船酔いがもう少し軽ければいろいろやってみたいんですけどね。。。