奄美皆既日食観測ツアー【9】(2009/07/19)
門司港駅周辺散策:
門司港駅の見学を済ませた後、駅周辺を少し散策してみた。
駅の正面に旧門司三井倶楽部の建物、その隣には旧大阪商船の建物がある。どちらも豪奢な建物であるがその歴史とかはちゃんと調べてないので不明。
そのまま目の前の通りを歩いて海沿いに出ると、そこから関門橋が見える。
ここは関門海峡の中でも特に幅が狭まっているところで一跨ぎで渡れてしまいそうなほどの距離しかない。本州と九州という巨大な島がこれほどまでに狭い海峡で隔てられて別々の島になっているのが不思議に感じる。もしここが地続きになっていたら九州も本州の一部だった訳で恐らく今とは異なる歴史を歩んでいた可能性が高い。
写真の関門橋は高速道路が通っていて、国道や鉄道は全て海底下をトンネルでくぐり抜けている。特に国道2号の関門トンネルは人が歩行するための通路も設けられていて歩いて渡ることができる。歩いて本州にタッチして戻って来るというのも興味深いアクティビティだったが、ここからだと少し離れていることもあり関門橋を眺めるだけにとどめた。
そこから更に海岸沿いに歩いていくと、駅からも見えていた高層ビルが近づいてくる。
なんか描画がバグっているんじゃないかと思うような妙な形のヘリポートがビル屋上に設けられている。なんともアンバランスで不安になる建物だが、門司港レトロハイマートというビルである。名前に「マート」と付いているので商業施設やオフィスビルの類かと思ったら、マンションだそうだ。
手前にある煉瓦造りの建物が旧門司税関。門司港周辺はこのように古い建物が数多く残っていて町並みそのものがレトロにあふれているのだが、その背後にどこからでも目立つこういう建物が建ってしまったのは少々残念な気がする。
福岡市内の鉄道:
実は門司港エリアの散策は思いつきで決めたことだったのであまり事前の下調べもしておらず、割とさらっとした見学となってしまったが、ぼちぼち博多へ移動して博多エリアの鉄道撮影とホテルのチェックインを済ませておきたかったので頃合いを見て出発。
ホテルを目指す前にJRと福岡市営地下鉄の接続駅である姪浜駅に行ってみた。福岡市営地下鉄とJR筑肥線は直通しているのだが、前回訪問時に撮影できなかった車両がいくつかあったので再訪することにした次第。
ナビに従って高速に入る。途中のSAで遅い昼食をはさみつつ1時間半ほどで姪浜駅に到着。
姪浜駅で狙いたかったのはこの車両。JRの103系1500番台である。筑肥線直通用の専用番台でここにしか走っていない車両だ。
全国でもだいぶ残り少なくなった103系だが、103系の中でも比較的晩年に生まれた車両なので、こちらはまだ多数が活躍中。デビュー当初はブルーとアイボリーの塗分けだったが、数年前にJR九州のコーポレートカラーである真っ赤な色に塗り替えられている。
そして、103系1500番台の後継車種となる303系。
・・・と、それはいいのだが、ホームの端の方でカメラを構えていたら、中学生くらいの少年が自分の方へ歩いてきた。見ると立派な望遠レンズを付けた一眼レフを肩に下げている。彼はホームの端まで来ると走り去っていく列車をその大層なカメラで連写モードで撮影し始めた。かすかなドップラー効果をまといながら連続したシャッター音があたりに響く。
自分はそういう撮影の仕方はあまり好きではない。高速で走行する列車とかならいざ知らず、ゆっくり走っているのだから数打ちゃ当たる方式ではなく、ゆっくりと構えて構図を考えながら撮影した方がいいんじゃないかと思ってしまう。まぁ、余計なお世話だな。
なんか同じレイヤーの人間が2人で撮影に興じている姿を想像すると気恥ずかしい。適当なところで切り上げようと思っていたら丁度雨が降り始めてきたので強制終了となった。
で、後はチェックインだ。ホテルまでは30分ほどで到着。
今晩過ごすことになった部屋。涼しいw
荷物を置いて少し休憩してから、再びカメラを持って博多駅へと向かった。
ホームにはキハ71系ゆふいんの森が停車中だった。来てよかった。
もうひとつ415系。関東ではかつて常磐線で使われていた車両だが、九州に配属された車両は帯の青色が少し明るいのが特徴。
その後も1時間ばかりいろいろ撮影したが割愛。取れ高バッチリで満足。表現力がけた違いのカメラ(ニコンD70)で撮影できたのも嬉しい。まさか同僚は自分が貸したカメラで鉄道写真ばかり撮影しているとは思わないだろうなw
道すがらで弁当を購入してホテルへ戻った。よし、後は引きこもりだw
買って来た弁当で夕食を済ませて一息入れる。至福とはこのことか。
このままのんびりと過ごして明日に備えようと思ったのだが、荷物を整理しているうちに洗濯がしたくなった。まだ2日目で着替えも充分にあるのだが、殊の外汗を掻きまくったので洗い物がじっとりとしてしまっている。流石にこれをそのまま鞄に入れて持ち歩くのがぞっとしなかったのだ。それにここで洗っておけば、万一服が不足した場合の予備にもなる。ということで1階のコインランドリーに放り込んできた。
洗濯を終えたら、あとはテレビを見たりネットのチェックをして過ごしてほどほどに就寝。足を伸ばして眠れるありがたさよ。
そして明日はついにフェリーという名の難民船で奄美へと旅立つ。