奄美皆既日食観測ツアー【15】(2009/07/21)
日食観測ポイント(崎原海岸):
次に向かったのは赤尾木湾内に細長く伸びる半島の先端にある崎原海岸という場所だ。2007年の訪問時にも訪れた海岸であり、場所と雰囲気は記憶に残っている。ここは半島の先端に位置しているので、わざわざこんな不便なところまで入り込んで観測しようなんて人は少ないような気がしている。そんなわけで西側海岸エリアの中では一番の本命として目を付けている場所である。
※なぜかこの海岸は写真を撮りそびれてしまったので、2007年訪問時の写真を貼っておく
海岸に降り立つと、ビーチそのものはひと気もなく静かなもので恐らく明日も似たような物だろう。周囲に気兼ねすることなくカメラを出せる場所としては絶好のスポットである。ただしここも海岸が西に面していて東側には半島の山がある。その分若干空が狭いような気がした。いや、太陽だけを観察するのであれば太陽が見えている場所ならどこでもいいのだが、皆既日食の時は太陽が遮られて空が暗くなると本影錐という、月の影が空を高速で移動していく様子を観測できるらしく、それもぜひこの目で見てみたいと思っている。それを考慮に入れると空が広ければ広いに越したことはない。
ということで、ここは観測環境としては割と高評価ではあるが、他にもっと良いスポットがあればそこと比較したいので一旦保留。
日食観測ポイント(前肥田漁港):
出発前に目星をつけたところはひととおりチェックしたが、どこも今ひとつ決め手に欠けている。こういう時、優柔不断な自分はなかなか決断することが出来ない。ぶっちゃけどこで見ても大した違いはないような気もするのだが、逆にもっといい場所があるのではないか、という欲が出てきてますます決められない。
とりあえず前日である現時点で場所取りをしている人の姿はほとんど見られず、それほど切羽詰まっている感じでもない。なので今決めて場所取りをしなければならないということもなさそうだ。とはいえ場所取りをする人たちが何時くらいから繰り出してくるのかは何とも言えない。今晩なのか、明朝なのか、日食の直前なのか。
恐らく集まってくるとしたら、より見やすい所、人の多そうなところから先に埋まっていくのではないかと思うが、夜中のうちに繰り出す人はそこまで多くなさそうだ。せいぜい朝になって朝食を済ませたくらいにぼちぼち繰り出してくるくらいの物だろうから、逆に言えば自分が今まで見てきた所なら直前でもそれなりに場所取りは出来そうな気がする。
まぁ、いずれにしてももうあと何カ所か候補を見つけておきたい。ということで一旦東海岸側へ移動。奄美パークの近くを通過している時に、県道の旧道のような海岸沿いに続く路地を見つけた。
ここは東に面した海岸で北-東-南の3面が全て海になっているので空はだいぶ広い。旧道の入口にはちょっとした駐車スペースも設けられているので、いい場所が押さえられれば車と観測場所が目と鼻の先になるのが好印象である。観測のしやすさという点でいえばこれまでの中では一番ベストだが、場所が奄美パークのすぐ東であり、もし奄美パークが入場規制するような事態になったとしたら、真っ先に埋まる場所になりそうだ。ここも候補地のストックとしておこう。
そこから再び西海岸側に進み、今度は崎原海岸のある半島の東に位置する前肥田という集落に来てみた。地図で見るとここに港があって岸壁のようなものがありそうだ。
写真は小笠原に行った時に買った広角レンズを装着して撮影したものだが、ピントが全然あっていなかった。。。それはさておき、ここは単なる漁港なのでひと気が殆どなかった。東向きの港なので出来るだけ東から南の方角の空が開けているポジションを探してみた。
基本的には他のエリアと同様、視界の先に山が目に入るのだが、海越しなので角度的にそびえたつというほどでもなく空は広い。そこでちょっとカメラを出してみた。想定しているフォーメーションで三脚を設置しカメラを設置してみた。流石に漁港だけあって足元の安定感は抜群であった。案外ここでもいいかもしれない。
明日のこととは直接関係ないが、ここに来るちょっと前くらいに雲が切れて空に青空が見え始め、何となくここでの観測を歓迎されているような気がした。ただし日が出てきたらかなり暑かった。自分は凌ぎようがあるから良いのだが、カメラが直射日光で不調になるのではないかという不安を感じた。
これまで見てきた中では崎原海岸、奄美パーク前の旧道、そしてここ前肥田漁港が好印象であった。明日は左記の順に移動して一番環境の良さそうなところを陣取ることにしよう。
帰りのフェリーのチケット:
ということで候補地も定まったのでロケハンを切り上げて一旦奄美市街に戻ることにした。
再びダイエーに行ってみたらもう開店していたのでお土産を手配しておくことにした。ここでお土産を2500円以上購入すると配送無料になるとのことだったので荷物を減らす意味で自宅に送り届けてしまおうと思ったのだが、配送に1週間かかるとのこと。
お土産の中には職場へのお土産も含まれていたのだが、それでは配布に間に合わないので職場向けのお土産は持ち帰ることにした。一番重いんだけどな。。。
お土産を購入し終えて店を出た時、ふと帰りのフェリーのキャンセルが出ているんじゃないかと思った。行きのフェリーではキャンセル待ちに成功した乗客がいたり、途中で席を移動したとおぼしき乗客を見ている。それなら帰りも同じような感じになっているのではないかと思ったのだ。
とりあえず一旦窓口に行ってみようと思い、名瀬港の近くにあるマリックスラインの営業所を訪ねた。店に入るとそこはあくまで事務所で窓口という感じじゃなかった。ここで話してもしょうがないだろうなと思い、すぐ店を出ようとした時に奥から出てきた職員から声をかけられた。せっかくなので情報収集してみることに。だが、やはりその人は予約情報にアクセスできる立場ではなかったらしく一旦下がってどこかに電話をかけ始めた。恐らく予約センターなどだろうか。そのくらい自分でやれよと思われたかもしれない。。。
暫くして電話を終えて戻ってきたが、現時点では引き続き満席状態であるとのこと。乗船時には状況が変わるかもしれないので改めて窓口で係員に聞いてみて下さいとのことだった。そうですよね、ありがとうございます。。。
お礼を言って店を出ようと思ったら、もし予約済みならチケット発券はここで出来ますがと聞かれた。もちろんお願いした。
今チケットを発券して貰えば、明後日の乗船前に早めに窓口へ行かずに済む。船は5時出港なので発券のためにその1時間前には窓口に行こうと思っていたのだが、それが省略できるのでその分ゆっくり眠れる。ありがたい。