さくらリベンジならず【1】(2009/10/11)
先日、車を買い替えた。今度の車は3列シートのワンボックスカーなので車中泊が捗りそうだ。となれば早速その実力を試してみたくなるのが人情というもの。いつお出かけしようかとウズウズしていたら、丁度連休のタイミングでお義母さんが自宅に遊びにくることになった。
それなら、たまには親孝行を兼ねて温泉にでも行きましょうかという話になり、3人で伊豆までドライブに行ってきた時の話である。
一二三荘:
2009/10/11
お義母さんが自宅に到着後、少しゆっくりしてもらってから夕方ごろ自宅を出発した。今晩は伊豆まで走ってどこかの日帰り温泉に立ち寄りつつ土肥まで行ってそこで車中泊とする予定。3連休の中日ということもあり道は順調。すんなり沼津ICまで辿り着き高速を降りる。車のサイズがワンランク上がったせいか運転はとても楽だった。
今晩、お風呂を上がった後で軽く晩酌がしたいというお義母さんからのリクエストがあったので、途中のスーパーで晩御飯とつまみを買い込んでから伊豆半島を南下。
お風呂は百笑の湯というところに行こうと思っている。この風呂屋は以前自分が1人でドライブに出かけた時に入ったことがある。今回地図で調べ直すまで店の名前を忘れていたのだが、スーパー銭湯的でゆっくりくつろげる場所もある温泉だと記憶している。ここなら好き好きにゆっくりできるだろうということで選んだ温泉だ。
ところが店に到着すると駐車場がものすごく混雑していた。この夥しい数の車の中にいた人が、みなこの建物内にいるということか。あまりの混雑ぶりにちょっと尻込んだが、とりあえず風呂道具を持って入口へ。だが、そこに掲げられた料金表を見たカミさんから物言いがついた。そこには50分で900円、1日利用で2000円と書かれており、50分じゃ足りないし、かといって2000円も払うのは馬鹿らしい、というのだ。
あれ、前回来た時はこんな料金体系だったかな?中の休憩スペースで1時間くらい仮眠した記憶があるので50分コースではないはずなのだが、かといって当時は赤貧にあえいでいたので1日券を買う筈がない。料金プランが変わったのだろうか。ともかく、カミさんの言うことはもっともである。おまけに館内は間違いなく混雑しているわけで、高いお金を払って混み合うお風呂に入ってもしょうがない。一旦仕切り直しとなった。
とはいえこの辺に他の施設があるのかさっぱり分からなかったので、とりあえず近所のコンビニに立ち寄って情報収集することにした。買い物のついでにレジにいた店員にそれとなく聞いてみたら、すぐ近所に一二三荘 (ひふみそう)という温泉旅館があり、日帰り入浴もやっているという情報を得ることができ、じゃあそこに行ってみようとなった。
一二三荘は駿豆線の線路際にあった。昔ながらの民宿のような感じのこぢんまりとした宿だが、店先の駐車場には思ったより沢山車が停まっていて自分の車を停める余地がない。ここも混雑しているのか。。。
とりあえずどこに車を停めれば良いか聞いてみようと、路肩に車を停めて館内にいた女将に尋ねた。すると車はそこに置いといて構わないが、カギを預けてくれといわれた。他の車の出入りで移動が必要になったらスタッフが移動してくれるそうだ。
ここの入浴料金は300円と大変お手頃で、もちろん時間制ではない。雰囲気の良さそうな店構えに、ここにしようということで意見が一致したので、女将にカギを預けた。
風呂場は浴槽がひとつと数人分の洗い場があるだけのこれまた小ぢんまりとしたものだ。意外にも駐車場に停められた車の台数からしたら風呂場にいる客が少なかった。あの車はほとんど宿泊客の物であるようだ。多分今は夕食に舌鼓を打っているところなのだろう。
なのでこちらもありがたくのんびりと寛がせていただいた。湯加減はやや温めだが丁度良い加減で、ゆっくりと入浴して移動の疲れを洗い流した。
ダイニング・モード:
皆が風呂からあがって集合したところで土肥へ向けて出発。今日の寝床は松原公園の駐車場である。この駐車場は以前にドライブした時に一晩を明かしたことがある。割と広くてそれほど混雑しておらず、静かに過ごすことができるだろう。
1時間ほどで到着し適当なところに車を停めて晩御飯の支度。我がステップワゴンは上の写真のように前列シートを180度回転させることができるようになっている。そして2列目の背もたれの背面側はプラスチック製のトレイになっていて、シートを倒すとテーブルとして使える。この使い心地を早く試したいw今は荷物があって撮影ができないので購入当初に撮影した写真を掲載しておくが、こんなイメージになる。
ということで、カミさんとお義母さんには少しの間園内の散策に出かけてもらって、その間に座席をセッティング。程なく戻ってきた2人を迎えてディナー?の始まり。やはり前後向かい合わせでテーブルを囲むと気分がいい。自然と会話も弾む。
ただしデメリットがないわけでもなかった。一番はセッティングに要する時間だ。シートを回転させたり倒したりするのにそれほどの時間はかからなかったが、座席の上にはあれこれ荷物が転がっている。それをどけてからじゃないと作業ができないのでなんだかんだ10分くらい要してしまった。その間、他の人には車を降りてもらわなければならない。今時分の気候なら、その辺散歩しててよで済むが寒い時は不評を買いそうだ。。。
でもまぁ車の中をダイニングとして使える便利さはなかなかのものだった。今後セッティングチェンジに要する時間の短縮を検討してみたい。
1時間ほど晩酌を交えつつ談笑してお腹も膨れた。そうなったらあとは寝るだけ。セカンドシートを反対方向に倒せば寝台の完成なのでこちらは手間がなかった。これまで乗っていたスパイクではリアシートを畳んでラゲッジスペースに布団を敷いていたが、そんな手間もなく柔らかい座席の上で転がれるのでこれは楽ちんである。そして大人3人がしっかり足を伸ばして眠れる。大きい車にして良かった。