さくらリベンジならず【2】(2009/10/12)
沢田公園露天風呂:
2009/10/12
昨晩は気温もほどよく寝台は快適そのものでしっかり熟睡することができた。3人川の字なので寝返りはやや気を使ったが。
起床して少し公園を散策した。カメラを持たずに出てきたので写真はない。公園の入口に大きな花時計がある。カミさんとお義母さんが咲き誇る花を見て歓喜の声を上げる。この花時計は世界最大の花時計として知られているらしい。
さて本日の行動予定だが、あまり詰め込んだ計画にはしていない。今日は3連休の最終日なので夕方には高速が渋滞する筈である。お義母さんはそれから千葉の自宅まで帰らなければならないので遅くとも夕方には自宅まで戻りたい。ということで午後イチには帰路に就く想定である。
まずは沢田公園の露天風呂で朝風呂としゃれこむことにした。この露天風呂は港の一角の岩山に設けられたもので絶景の大海原を一望することができる。前回2008年に一度訪問したことがあり、ぜひお義母さんにも紹介したかったのだ。
その沢田公園はここから南へ下ること20分ほどの松崎町にある。漁港の片隅にあるのだが、国道から離れており道が分かりづらいのが難点。前回初訪問した時は一発で見つけることができず、近くにいたおじさんに道を尋ねたんだっけ。
だが今回はすんなりとやって来られた。が、駐車場に車がない。誰もいない?ということはまだ開いてない??
なぜだろうと思いつつ以前受付のおじさんがいた小屋の前まで来ると、当面の間露天風呂の営業を中止しますと貼り紙があった。あれ、潰れちゃったのかな?
折角絶景の朝風呂を楽しもうと思っていたのに。なんか悔しいので露天風呂の建物を見に行ってみることにした。湯舟はここから山の斜面を少し登ったところにある。階段を上って湯舟の手前に設けられた脱衣所の建物に近づくと何やら異様な状態である。
あれ?なんで壁に穴空いてるの??
隙間から風呂場の方を覗くと、湯舟のお湯は抜かれ男湯と女湯を隔てる仕切りが倒れてしまっている。何があったのだろう。
少しして、先日本州付近を横断した平成21年台風18号の影響であることに気が付いた。この台風は都内から少し離れたところを通過したので、自宅の辺りは大したことがなかったが、進路に近い場所では被害が多発した。ここは進路に近く海にも近いので殊の外荒れたのかもしれない。
登る時は気がつかなかったが、上から見るとここまで登る階段も一部が明後日の方向へずれてしまっていた。これは間違いなく台風の仕業だろう。
ということで朝風呂にはありつけず。。。仕方ないので気を取り直して次の目的地へ。松崎町にあるさくらという店への再訪だ。この店はイカの刺身が美味いと評判らしいのだが、昨年食べに行った時は売り切れだった。ということで今回リベンジマッチを果たしたいと思っている。
松崎市街散策:
沢田公園からさらに南下し10:30頃に店に到着。だが店はまだ開店していなかった。丁度店員が店先で準備をしていたので尋ねてみると、開店は11:00頃とのことなので、それまで近所を散策して時間つぶしをすることにした。
少し歩くと呉服商家として栄えた中瀬邸が見えてきた。なんだか随分と前衛的な門構えである。敷地にはモノトーンの古い蔵や立派なお屋敷が控えているのに、門構えだけパステルカラーの時計台になっている。しかもカタツムリの角のような突起まである。
せっかくだから見ていこうかと言って門をくぐったら、その奥の受付にいた人から入館料を求められた。我々は暇つぶしで歩いているだけで中瀬さんに興味があるわけではない。入館料を払ってまで見るようなものかなと思い結局見学はしなかった。
中瀬邸までの道すがらに足湯を見かけたので、ちょっと戻ってその足湯に行ってみた。
この足湯は伊豆文邸という呉服商の邸宅の敷地にある。最近建てられたものらしく真新しい。
ということで靴を脱いで足を入れてみたらかなり熱い。他の人が足を入れてきた時に立つ波が苦痛になるほどだ。でも1、2分もそうしていたら、それが心地よい感じになってくる。
丁度通りかかった地元のご婦人から、熱いけどあまり水で薄めないでねと注意された。子供が入る時に熱がってうんとぬるくされてしまうことがあるのだそうだ。もちろん我々は源泉のまま楽しんでいるので了承の返事をしておいた。
10分ほどそうして温まっていたら足がいい感じに赤くなってきた。ぼちぼち頃合いということで上がって、同じ敷地にある伊豆文邸の方を見に行ってみた。
こちらは一般開放されており、拝観も無料とのことだったのでちょっとお邪魔してみることに。なまこ壁が見事な建物で、2階の雨戸が鉄扉になっているあたりは蔵造りっぽいが、1階は開口部の多い古民家風になっていて折衷的な造りになっている。
屋内は相当な豪商であった当時の様子が垣間見える設えになっていた。中は大きな広間になっていて、いかにも旧家といった感じの古民家だ。
建物内は順路に沿って一周できるようになっている。2階にも上がることができた。重厚な家具等や調度品も様々残されていて、こんな古民家で2、3日のんびり過ごしてみたいなと思いながら見て回った。
時計を見ると11時少し前になっていた。ぼちぼち頃合いかと思ってさくらへと移動した。が、店はまだ開店していなかった。だが早くも店の前に開店待ちの客が数組待機していた。我々もその列に並んで待っていると10分ほどで暖簾が出されて店内に案内された。続々と入店する客で店内はまたたく間に満席。
さくら(リベンジならず):
暫く待っていると店員が注文を取りにきた。まずはなんといってもイカ刺しを頼まねばということでオーダーすると、今日は入荷がないと言われた。またしてもありつけなかった。仕方ないのでメニューの中から次点候補のサバのまご茶漬けを注文するとそれもないとのこと。なんだかなぁ。。。
やむなくアジのまご茶漬けを注文したがこれは前回も食べている。これではわざわざ来た意味がない。
前回の記事にも書いたが、この店は定食を注文するとところてんの食べ放題が付いてくる。一般的な酢醤油で食べるものの他にスイーツ風になっているものもあり、ついついあれこれ欲張ってしまいそうになるのだが、それで前回後悔しているので今回は控えめに。。。
味見をする程度にところてんを楽しんでいたら料理が運ばれてきた。
今回もまたボリューミーである。特に我が家の場合、カミさんが食べきれなくなって残りを引き受けることが多いので、ところてんをセーブしたくらいでは意味がなかった。最後はやや食傷気味になりつつも完食。
ということで、リベンジは果たせなかったが腹は膨れた。時間はまだ昼時だが道が空いているうちに東京に戻りたいので、ぼちぼち帰路に就く。ところが満腹状態となった自分は運転を始めて程なく猛烈な眠気に襲われた。早く都内に戻りたいところだが、途中の道の駅で30分ほど仮眠をとらせてもらった。結果、高速は既に渋滞し始めていた。東名の海老名SAの辺りで10キロを超える渋滞表示がされていたので、途中のICで降りて一般道を進む。中央道の方まで北上し国立府中ICから再び高速に乗ったらこちらは渋滞もそれほどでもなく、どうにか想定どおりの時間に帰宅。
車の方はスパイクと比べて車内は広く、レイアウトも充実しており、購入前の読みどおり自分らのような車中泊旅行にピッタリの車だった。エンジンも一回り大きくなったので長距離運転も疲れない。やはり大きい車は大きい車なりのメリットがあるのだな。そうなるとエルグランドとかアルファードの方がもっと快適かつ安楽なのだろうか。でもその辺は維持コストとの相談なんだよなぁ。
(おわり)