従弟の結婚式【1】(2009/12/05)
岩手のばあちゃんが亡くなり8月に岩手に帰省した際に、従弟から12月6日に挙式を行うと報告があった。従弟にお付き合いしている人がいることは知っていたが、いつの間にそんなとこまで進んでいたなんて。まぁ何にせよめでたいことだ。ふたつ返事で列席を了承。
岩手まで遠征するなら、せっかくだから東北の鉄道車両も撮影したい。これまで鉄道写真の撮影であちこち出かけているが、東北方面は諸々の事情で手薄になっているのだ。そのあたりの時間も加味して翌7日を有休にして都合2泊3日のお出かけとした。ただしカミさんは業務多忙で7日に休暇が取れなかったので、行きは一緒だが帰りはバラバラに戻ることになった。
ただ、12月に東北へ行くとなれば心配なのは雪。自分は雪道の運転に不慣れなので雪が降るようであれば新幹線を使いたい。といっても一関の辺りはあまり積雪が多くない地域なので大丈夫な気もする。新幹線で行くと撮り鉄は少し難しくなるが、そうなったら親戚のおばさんの家でのんびり油でも売って過ごすか。
出発の数日前に天気を確認したら、初日のみ雨の予報だがそれ以外は概ね晴れという予報だった。降雪はないようなのでそのまま車で行って問題なさそうだ。
ということで、初日に福島と宮城界隈の鉄道路線を訪ねながら北上し、翌日は式に参加。3日目に戻りとし、その道すがらでまたいくつかの鉄道を訪ねるという計画を立てて出発することにした。なお、弊ブログは旅日記のサイトなので基本的に身内のイベントは詳しく書かない。なのでタイトルとは裏腹にほぼ撮り鉄系の記事となることをご了承願う(3月の弟の結婚式の時にも同じようなことを書いた気がするが)。
阿武隈急行、仙台空港鉄道、仙台市営地下鉄:
2009/12/05
記事は5日から始まるが、出発は4日の晩である。まぁいつものことだ。夜遅い時間の出発なので4日のトピックはなし。
途中福島のPAで仮眠し、本日の行程スタート。

まずは白石ICで高速を降りて、槻木(つきのき)駅へ。ここは阿武隈急行線の始発駅となる。駅に到着して時刻表を見るとほどなく列車が入線してくるようだ。しょっぱなからツイている。

車両は8100系。元が丸森線という国鉄の路線だったので、車両の規格も国鉄車両に準じたものとなっている。何本かの列車は仙台までの直通運転も行っているそうだ。

続いて名取駅に向かう。ここでは仙台空港鉄道の車両を狙ってみようと思ったのだが、やってきたのはJRのE721系だった。
基本、仙台空港鉄道の列車は仙台駅まで直通しており、別にこの駅で待っていたら見られる確率が上がるというものでもないのだが、次の列車まで待つ余裕がない、というかカミさんを待たせすぎると機嫌が悪くなるので諦めて撤収。まぁ仙台空港鉄道保有車両もこの車両と同じものの色違いなのでどうしてもコレクションしたいものでもなかったから、というのもある。


お次は仙台市内に入り仙台市交通局の八乙女駅。この車両は1000系。市営地下鉄はこの1形式のみなのですぐに撮影完了。
ちなみに1000系は20mクラスの一般的な4扉車両なのだが、客室のレイアウトを先頭車、中間車で合わせているため、先頭車両は運転席の分車体が長く22mの長さがある。新幹線を除く日本の鉄道車両では最長の車両となっている。
松島散策:
点々と駅に立ち寄りながら北上を続けてきたが、流石にカミさんが退屈そうな顔をし始めた。カミさんは鉄道に興味がないのでこういう時には待ちぼうけとなってしまう。まぁ、自分も鉄道の撮影だけで帰るのは流石に味気ないので、少し観光も織り交ぜておこう。
ということで日本三景のひとつに数えられる松島を散策しに行ってみることにした。既に昼を過ぎているのであまりのんびり散策できないかもしれないが。


仙台市内の道は若干交通量が多く、14時過ぎになってようやく到着。適当な駐車場に車を停めて最寄りの仙石線松島海岸駅にやってきた。
ここへ来たのは松島の観光マップをもらうためだが、ついでに駅の入場券も購入しておいた。
さらに列車の時刻をチェックすると程なく列車が到着するようだ。それなら撮影しておかないと悔いが残る。カミさんに5分だけ時間をくれと言って駅のホームに上がった。カミさんが、お前いい加減にしろよという顔をしていたが、見ないふり・・・。

入線してきた車両は205系3100番台の2Wayシート車両だった。この車両は座席が2席ずつ回転する仕組みになっていて、クロスシート車両にもなるしロングシートにもなるという車両だ。もっぱら快速で使われている。

この編成は1両ごとに異なる塗り分けの帯が巻かれている。石巻側はピンク、仙台側は緑になっている。

それから行き違いでやってきた車両は通常のロングシート車両だった。ロングシート車両はブルーの帯で統一されている。
手短に撮影を済ませていそいそ戻る。カミさんは駅のポスターを見終えて片隅で佇んでいた。・・・と、ともかく散策に出発!
松島海岸駅の駅前はグリーン広場と名付けられた広場になっている。高校の時の修学旅行は蔵王と松島だったのでこの風景は見覚えがある。この広場をまっすぐ抜けると海岸が見えてくる。
どういうルートで回るのかちゃんと考えていなかったので、一度地図を広げてルートのチェック。とりあえず松島水族館方向へ進んだ。だが水族館には寄らない。見るならゆっくり見られる時にしたいというのがカミさんの方針なのだ。一応念のため声をかけたが、行かないという回答だった。
水族館を通り過ぎた先に海岸沿いに降りる遊歩道があったので今度はそちらへ進む。今回、松島散策時の写真は1枚も撮影しなかった。天気が微妙で写真映えしなさそうだったからというのもあったが、松島なんてメジャーすぎる観光地の写真を撮っても誰も見ないだろうなと思ったからでもある。今思えばそんな風景でも撮影しておけばよかったと後悔している。
外を散策していると流石に寒くなってきた。東北の冬を舐めていたかもしれない。そのせいで2人ともイマイチ気分が盛り上がらず、どちらからともなく、もうぼちぼち戻ろうよという雰囲気を醸し始めた。なので結局その遊歩道を適当に散策して終了。
カミさんを満足させられるような観光が全くできていない。でも松島は陽気の良い時にじっくり散策してみたい気もする。来年辺り時間を作って再訪しようかなんて話はしていたのだが、そうこうするうちに東日本大震災が発生して、この辺りにも大きな被害が出てしまった。それから何となく気軽な気持ちで東北を観光する気になれず、結局行けずじまいになってしまっている。