北東北の旅【1】(2010/08/13)
このところ夏季休暇を使ってあちこちの島へ出掛けていたが、今年は趣向を変えて東北方面への旅をしてきた。というか、昨年この世を去った岩手のばあちゃんの新盆兼一周忌のために岩手に行く必要があったので、そのついでに観光をしてきたという次第。
色々あって自分は本州の岩手より北のエリアにはこれまで足を踏み入れたことがなかった。なので北東北エリアは一度旅をしてみたいと思っている場所のひとつであり、かねてから一度見に行ってみたいと思っているローカル線も多数ある。せっかく岩手まで行くのだから、余った時間で北東北を観光しつつそれらのローカル線を訪ねてみようと考えたのだ。
その前提で休暇を取得し、旅行計画などを立てていたところ、7月の終わりごろに岩手のじいちゃんの容体が急変して緊急入院したと連絡が入った。幸い、それから数日後にどうにか峠を越えて、容体が再び安定したと連絡があったので、ひとまず胸をなでおろしたのだが、未だ予断を許さない状況が続いているらしく、大事を取って法要は延期となった。
延期になったといっても、自分は職場に休暇日程を既に提出済なのでもう変更ができなかった。リアルな親族の法事なら日程を再調整するところだが、岩手のばあちゃんは直接的な血縁がないので、あれこれ詮索されるのを避けるために、職場には今回の法事のことは伝えていない。だから日程変更ができなかったのだ。
やむなくばあちゃんの法事は見送ることとなった。ただ、どのみちお盆時期は休みになるのだから、ばあちゃんの墓参りはしておきたい。となればいずれにしても東北に行くことになるのだから、東北観光も予定どおり実施することにした。岩手の伯母さんに連絡してその旨を伝えた。
旅程なども概ね決まって後は出発を待つだけという状態になったが、出発の数日前にカミさんの実家から、鹿児島のおばあさんも体調を崩して予断を許さない状況になっているという連絡が入った。鹿児島のおばあさんもまたかなりのご高齢で、今年に入ったあたりから一進一退を繰り返している状態らしい。だとしたら東北旅行は止めて鹿児島へ行くために待機しておいた方が良いだろうか。
その辺りをお義母さんに尋ねてみたところ、とりあえず今は急を要する状態ではないので旅行に行っても問題ないが、万が一があったら鹿児島に行けるような心構えだけはしておいてくれとのことだった。
お義母さんは多分我々に気を使ってそう言ってくれたのだと思うが、そんな状況下で計画を遂行してよいものだろうかと悩んだ。もし鹿児島の方に万一があれば鹿児島まで行かなければならなくなるが、東北の出先から自宅に戻ってそれから鹿児島へ向かうと、どんなに頑張っても丸1日かかってしまう。もちろん車で戻っていたら丸1日では済まない移動時間が必要となる。この際現地に車を残し、身ひとつで公共交通機関で移動することも考えたが、正直なところ自分は結婚の時に一度ご挨拶をさせてもらったきりなので、自分がジタバタしてもあまり意味がない気がした。自分よりも直接の身内であるカミさんが迅速に鹿児島に移動できれば、悔いを残さずにすむのではないかという気がする。
どうするのがベストかあれこれ悩んだが、結局、もし連絡があったらカミさんを現地から急行させ、自分は一旦車を自宅に戻して、その足で後追いして鹿児島へ向かうことにした。そんな事態に陥らないことが一番嬉しいのだが。
一方、こちらはこちらで岩手のじいちゃんに万が一がないとも限らない。縁起でもない話だがそうなった時に対処できるよう、念のため車に礼服を忍ばせて出かけることとなった。
1000円高速:
2010/08/13
というわけで出発。昨年、全国の高速道路が一律1,000円で利用できる、いわゆる1、000円高速という施策が民主党によって実施された。そんなさなか岩手のばあちゃんが亡くなって、葬儀のためにお盆明け直前に岩手まで高速を利用したのだが、上り線はひどい渋滞が延々と続いていた。自分らは幸い進む方向は反対方向だったので巻き込まれずに済んだのだが、あれは見ていて悲惨だった。夜中になっても数十キロクラスの渋滞が解消されないし、SAは入場待ちの車が本線車道まで連なって長い列を作っていた。
そりゃただでさえ渋滞する時期に高速が一律1,000円になったら、みんな高速道路に殺到するだろう。施策そのものは経済を活性化するプランとして理にかなっているものだと思うが、こんな風にパニックに陥ることが想像できなかったのだろうか。
流石に見直しが入って今年は実施日が土日のみに縮小された。ただし、あくまで土日のみという条件なのでお盆期間中の8月14日、15日の土日も対象日となっている。昨年の反省が全く活かされていない・・・。もちろん自分にとってもこの政策がありがたいことには違いないのだが、あんな酷い渋滞に巻き込まれるのだけは勘弁願いたい。そうなるくらいなら1,000円じゃなくていい。といっても決まってしまったことをどうすることもできないので、少し対策することにした。
そのひとつは1,000円高速が適用外となる金曜日のうちに出発することである。これで多少は回避できるだろう。そしてもうひとつは混雑しがちな東北道を避けて常磐道経由で向かうことである。東北道と比べたら幾分の遠回りとなるが、元々常磐道は行き止まりの高速道路ということもあって、東北道と比べると幾分空いていることが多く、それに期待したい。
それでも渋滞にハマったらもう下道に出るしかない。少なくとも駐停車できない場所に何時間も足止めを食らうことだけは避けねばならない。
というわけで13日は定時で仕事を切り上げて、自宅で2時間ばかり仮眠を取ってから出発。果たして高速に入ってみたら予想的中、東北道は埼玉県内から郡山の手前あたりまで断続的な大渋滞に見舞われていた。一方の常磐道、磐越道に渋滞区間は一切ない。これだけスムーズなら遠回りでも東北道より早く福島入りができるはずだ。
その読みどおり、3時間ほどで福島まで進むことができた。