北東北の旅【10】(2010/08/16)
まるまつ:
ともかくお風呂は済ませられたので次は夕食。今日の昼食がスーパーのお弁当だったので、夜はどこかお店で食べようと話していたのだが、その行きたい店がなかなか決められなかった。青森でコレが食べたい、というのが2人ともあまりなくて店のアタリが付けられなかったのだ。
そこで、道を流しながら気になるお店に寄ってみよう、と話して国道を青森方面に向かって流したのだが、沿道で店の看板を見てもどちらかの食指が動かず一向に店が決まらない。とその時、まるまつという和食レストランの看板が見えた。まるまつは東北エリアを中心に展開しているチェーン店だ。少し前に一関で見かけて以来、一度食べに行ってみたいなと思ったのだが、タイミングが合わず行けていない(一関の家に行くと腹いっぱい食わされるから)。なのでどんな店なのか気になっていたのだ。ちなみに地元にいる従弟によると、安くてそれなりに美味いという評価である。
ここならお互いが好きな物が食べられるので良いんじゃないかとカミさんに提案すると、賛成ということだったので初まるまつとなった。
メニューを見ると従弟が言っていたとおり、割とお手頃価格の料理が多い。関東でいえば山田うどんよりは上品だけど華屋与兵衛よりは庶民的くらいの印象だ。で、自分が選んだのが味噌カツ丼、カミさんが選んだのがたまご丼であった。もはや地のものですらない。その前提で来たからいいんだけど。
呼び鈴を鳴らして店員を呼ぶが、待てど暮らせど注文を取りにこない。見ていると店員が他のチェーン店よりも少ない気がする。人件費を抑えてコストダウンってことか。呼び出してからだいぶ待ってようやく店員が来たので注文を済ませる。だが、そこから料理が出てくるまでがまた長かった。たっぷり20分以上待たされてようやく料理が運ばれてきた。
そんなローコストオペレーションな店なら、料理の品質もそれなりなのかと思ったが、出されてきた料理は想像していたよりは随分とまともだった。といっても価格見合いの域を出ないが。でもまぁそれなりに満足できた。
青森駅:
さっきまるまつで、料理が出てくるまでの間に自宅から持ってきた青森駅の時刻表を眺めていた。それによると丁度今くらいの時間に気になる列車が何本か出発するようだ。カミさんに許可を取って青森駅もちょっと覗いてみることにした。

カミさんは改札前の待合所でパンフなどを眺めているとのことで、許可された時間は20分。

ホームで暫く待っていると急行はまなすが入線してきた。この列車は夜行急行列車で、青函トンネルを通って札幌までの間を結んでいる。夜行といっても基本は座席車で、寝台車は編成の一部のみとなっている。

中でも特徴的なのがのびのび座席という車両。座席と名前が付いているが、椅子ではなくカーペット敷きのゴロ寝車両となっている。ご覧のとおり窓の形状が特殊だ。なぜこのような小さな窓にしたのだろうか。車内の閉塞感が凄そうである。
車両の煤け具合がブルートレインのおかれた状況を端的に表しているようで物悲しい気持ちになる。やはり夜行の客車列車というのは退場させられる運命なのだろうか。

別のホームに移動するとE751系が停まっていた。これが八戸駅で撮りそびれてしまった車両。この車両を撮影したら後は暫く列車の出発がないようだったので、改札を出ようかと思った矢先、列車の到着を伝えるアナウンスが流れた。

せっかくなのでそれも撮影しておこうと暫くホームで待っていたら入線してきたのは789系だった。この車両は野辺地駅でバッテリ忘れによって撮りそびれてしまった車両である。図らずも今回の旅で撮影をしくじった車両のキャッチアップができてよかった。
が、この列車を待ったために時間を少しオーバーしてしまった。やることのなくなったカミさんは待合所で待ちくたびれていて、自分が戻った時にはあきれ顔だった・・・。
道の駅十三湖高原:
まぁそんなわけで、後は寝床へと移動するのみである。といっても時間は既に23時を回っている。ここから十三湖高原まで1時間半ほどかかるようなので、この分だと就寝は日付をまたいだ後になりそうだ。
十三湖高原へ向かう道のりは流石に走行する車もほとんどなく、快適なドライブルートだったので運転のしんどさはなかった。
移動中、カミさんの携帯が鳴った。お義母さんからだ。連絡がないのでずっとどうなっただろうかと気になっていたのだが、こんな時間にかかってくるということはもしや。2人身構えながらお義母さんからの報告に耳を傾ける。だがその報告は最悪の事態を知らせるものではなかった。おばあさんはどうにか山を越したらしく容体が落ち着いたという連絡だった。鹿児島へ戻っていたお義父さんも一旦こちらに戻ってくるそうだ。なので我々の態勢も解除で問題ないとのこと。それは良かった。明日からは気兼ねせず旅ができそうだ。
快適なドライブだったおかげでいくらか早着して、0時を少し回った辺りで道の駅に到着した。すぐさま寝床の準備に取り掛かる。今回は車中泊を少しでも快適に過ごせるよういくつか準備をしてきた。銀マットを加工して作った窓ガラスを覆うサンシェードや、ドアにかぶせて使う網戸、サンルーフからも外気を取り込むための網戸などだ。それぞれ手際よく装着していく。
外の気温はだいぶ涼しい感じがする。本州の北の端にいるというだけではなく、標高が少し高いことも影響しているようだ。なので今日は快適に眠れそうだと期待していたのだが、風があまりなく今しがたエンジンを止めたばかりの車はまだ車内に熱をこもらせたままで、寝台に転がった後もすぐに寝付けなかった。
サードシートの小窓を開けてみたらそこから涼しい風がゆるゆると流れ込んできた。その冷気が心地よくてようやくウトウトし始めた。が、この窓には網戸が装着されていない。このまま開けっ放しにしたら虫が入ってきそうな気がする。なので寝る直前には閉めておかないとな、と思っていたのだが、気が付いたら眠りに落ちてしまった。