北東北の旅【6】(2010/08/16)

松尾鉱山緑ヶ丘アパート:


2010/08/16

起床したのは何時だっただろうか、ちょっと忘れてしまったが朝方に起床、昨晩買っておいた菓子パンで朝食を済ませる。
携帯を見ると弟からメールが届いていた。彼らは昨日一足先に観光に出発していて小岩井農場十和田湖に行くと言っていた。ところが小岩井農場はこのところニュースで頻繁に放送されている口蹄疫の影響で動物がほとんどおらず、十和田湖は霧で何も見えずで散々だったとのこと。

十和田湖は我々も見に行こうと思っていたのだが、今朝も微妙な天気が続いていて時折小雨がぱらついている。こんな状況で十和田湖に行っても弟の二の舞になりそうだ。

 

まぁ、とりあえず自分らの旅を始めることとしよう。まず向かったのは八幡平にある松尾鉱山の緑ヶ丘アパートという物件。

東北道を北上し八幡平ICで降りる。それからアスピーテラインと呼ばれる高原道路を走って八幡平方面へと向かう。
八幡平の辺りはのどかな農村風景が広がっている。だが、アスピーテラインを進んだ先にはスキーで全国的に有名な安比(あっぴ)高原を控えている。ゆえに冬場の方が賑わう道ではあるのだが、緑の濃い今の季節の走行も爽やかなドライブを楽しむことができる、はず。天気が微妙なので何とも言えない。

 

だが、アスピーテラインに入って暫く進んだ辺りで天気が一気に回復した。青空が広がり周囲の緑も一段とコントラストを増した。自信を持ってお勧めできる道だった。

程なく松尾鉱山調整池跡と書かれた看板と共に道が分岐する。その看板が指し示す方へと進んで更にもう一頻り走ると、ひと気のない高原の中にあって恐ろしく場違いなすすけた建物が見えてくる。これが緑ヶ丘アパートだ。

20100816_094941

ご覧のとおり全て廃墟である。これらの建物は松尾鉱山の従業員向け社宅だった建物である。鉱山の閉山と共に住民も離れ、建物だけが今も風雨にさらされたまま佇んでいる。その風景が長崎の軍艦島を彷彿とさせることから、東の軍艦島とも称されているらしい。以前廃墟系のサイトを見ていた時にこの物件のことを知り、以来一度見に行ってみたいと思っていたのだ。

今いる場所から建物敷地内へ入るための道は既に無いらしく、近づくためには藪漕ぎが必須になるらしい。流石にそれ用の装備は持参していないどころか半袖半パンなので遠目で眺めるだけに留めておいた。

20100816_093954

アパートは軍艦島の建物と同様、木枠の窓が付けられていたようだ。軍艦島は塩害を防ぐためにあえて木枠にしたと聞いたことがあるが、こちらの場合はどのような意図があったのだろうか。木枠なので盛大に朽ち果てていて既に窓枠を失っている部屋もある。

写真は建物を南側から撮影している。居室、洗面所、キッチン?のような並びが繰り返されているような作りだ。やっぱり近くで見てみたい。
軍艦島の方はそこで暮らしていた方も多く、現役で使われていた当時の資料も多数残されているが、緑ヶ丘アパートの方はあまりそういった資料が残されていないらしく、どのような暮らしぶりだったのか簡単に知ることができなかった。

20100816_093930

こちらは体育館の建物と思われる。結構規模の大きな体育館だ。現役当時は多くの児童、生徒がいたのだろう。

自分は道端に車を寄せて車から降りて道路から撮影しているのだが、そうしている間に3組ほどの人が訪れて、いっとき路肩に車を停めて写真などを撮影して立ち去って行った。恐ろしくひと気のない場所だが、思った以上に人気の物件のようだ。

というわけで、図らずも好天に恵まれた中での対面だったので、自分にとって非常に印象深いものとなった。

 

蕪島神社:


次に行こうと思っていた場所は十和田湖だった。松尾鉱山の辺りで天気が回復したので行けるかなと思ったのだが、来た道を戻り再び高速に入ったところでまた雨が降り出してしまった。今日は変わりやすい天気だな。こんな状態では十和田湖まで行ってもやっぱり弟の二の舞になるだけなような気がして、結局十和田湖はパス。その次に向かう予定だった八戸の蕪島神社を訪ねてみることにした。

蕪島神社というのは八戸の海沿いにある蕪島に建つ神社である。島といっても陸繋島なので島カウントは増えないが、ウミネコの繁殖地として知られており、一度見てみたいと思ったのだ。

 

八戸市街に入り高速を降りる頃には自分らの願いが叶って再び天気が回復した。やっぱりウチらは晴れ夫婦だ。気分を良くして蕪島に到着。

20100816_114930

目の前の小高い丘が蕪島で、上に建つのが蕪島神社。ご覧のとおり砂浜によって本土と繋がっていて徒歩で上陸できる。砂浜の方は海水浴場になっていて賑わっていた。上述のとおり、この島はウミネコの繁殖地として国の天然記念物にも指定されている。今は青々とした緑が眩しいが、繁殖シーズンになると島中がウミネコで覆われて、島全体が真っ白に見える程だという。

今はシーズン外なので真っ白に見えるなんてこともなかったが、ウミネコやカモメはそこいらじゅうにたむろしていた。

20100816_115354

人の営みのエリアから非常に近い場所にいるせいか、人慣れしていて全く恐れることを知らない。

しかしウミネコってなんであんなに目がイッちゃってるのだろう・・・w

20100816_115328

折角なので蕪嶋神社もお参りしておくことに。鳥居をくぐると参道の途中で道が枝分かれしていて、そちらの遊歩道は島を一周することができるようになっている。分岐点に掲示された看板によると、この道を3周してからお参りをすると運気が上がると書かれていた。流石に3周は面倒だ。そんな時間もないので1周だけしてから参拝した。

後で知ったのだが、この神社は蕪と株にかけて株式関連のご利益があるらしい。株式といえばかつて職場でストックオプションの権利を付与されたことがあり、数年前にそれを行使したのだが、その後すぐに業績悪化して株価も下落の一途をたどった。

そのせいで売るに売れなくなりもはや完全に塩漬けだ。お参りした後に思い出した。思い出したくないから忘れていたようだ。それをもう少し早く思い出していたら死に物狂いで3周回ったのに。。。w

Posted by gen_charly