信州ドライブ【1】(2010/09/17~09/18)

ふと信州の鉄道路線、特に長野電鉄の写真を撮りに行きたくなって、カミさんに今度の休みに長野に行かないかと提案してみた。するとカミさんは、長野へ行くなら山に登りたいと言った。確かに長野といえば山である。

カミさんは友達と富士山に登ることが毎年の恒例行事となっているのだが、今年はメンバーの都合が合わず中止になってしまい、消化できずにいる登山欲をどうにかしたいと思っていたところだったらしい。どこかの連山を縦走するのも楽しそうだなぁなんて言っている。

縦走するとなれば山小屋での宿泊が前提になる。だがそれだと肝心の撮り鉄の時間がなくなってしまうではないか。とはいえ、かくいう自分も昨年富士山に登ったきりで、その時に揃えた登山道具が早くもホコリをかぶりはじめている。せっかく高いお金を出して揃えたものなのだから、朽ちる前に山登りをしに行きたいという気持ちはある。流石に縦走は難しいが1日くらいで登って降りてこれる程度の山登りなら行ってみたいところだ。

ということで、そんなちょうど良い山がないかネットで調べてみたら、乗鞍岳がおススメされていた。この山は3000mを超える日本屈指の高山であるにもかかわらず、車道がかなり標高の高いところまで通じているので、そこまでバスに乗って行けるらしい。バス終点からの登山ルートも難易度が低めで、比較的簡単に頂上まで登ることができるらしい。手軽に登れる3000m級の山など、日本広しといえどそうないだろう。なんか面白そうだ。カミさんに提案してみたらぜひ登ってみたいということだったので乗鞍岳への登山が決まった。

 

山登りだけだと他の行程が自分の趣味に偏るので、どこかでもうひとつくらいカミさん向けのアクティビティを入れることにした。その辺は本編で触れたい。

日程は9月18日からの3連休。例によって前日の9月17日に業務を終えてから出発。

 


2010/09/17

この日は移動のみ。中央道を西進し松本ICで降りたら、そこから国道158号を登り詰めていく。その途中にある道の駅風穴の里で仮眠をとって明日の登山に備えることにした。

高速は首都高の高井戸IC付近で軽い渋滞があったのみで、その先は至ってスムーズだった。日付が変わって午前3時ごろに目的地の風穴の里に到着。明日の登山でバテないよう早々に就寝。

 

稲核の風穴:


2010/09/18

昨晩の到着が遅かったこともあって起床は8時。この先の登山に向けての準備運動を兼ねて、朝食を済ませた後に近所を軽く散歩してみた。

この道の駅の所在地である稲核(いねこき)集落は風穴の利用が盛んなのだそうだ。故に道の駅の名称も風穴の里となっている。その風穴が道の駅からほど近いところにあって、見学できるようなのでそこまで歩いてみた。といってもものの数分の距離だ。

このときカメラを持参しなかったので撮影はしていないのだが、案内に従って進んでいくと風穴とされる場所にたどり着いた。風穴と聞いて富士山の山麓にある富岳風穴みたいな洞窟風のものをイメージしていたのだが、そこにあるのは山の斜面に接して建つ小屋のようなものだった。

扉のカギがかかっていなかったのでそのまま中に入ってみると、扉を開けた瞬間ひんやりとした冷気が流れてきた。奥に進むと山の斜面に沿って石積みの壁がある物置のような部屋になっており、洞窟っぽさは全くない。説明によると、この辺りでいう風穴とは山の冷気を利用した冷蔵庫のようなものを指すらしい。風穴というからには穴が開いているのだろうと思ったのだが違うようだ。

確かにこれは冷蔵庫だ。クーラーなどに頼らず自然の力だけでここまで冷えるのである。これを自然の中に発見して利用することを思いついたのだからやはり先人の知恵は凄い。

 

さて、準備を済ませて出発。今いる国道158号は安房峠を経由して岐阜県の高山へ抜ける道となっているほか、上高地方面へ向かうためのアクセスルートにもなっているので、シーズンになると交通渋滞を招くほどの混雑になる。一方、乗鞍岳方面へはその手前の梓湖上流部で分岐する道を進んでいく。その道が乗鞍岳のかなりの標高の地点までつながっているのは前述のとおりだが、マイカーでの乗り入れ可能なのはその途中の観光センターから休暇村の間に点在する駐車場までとなるそうだ。そこから先はタクシーまたはバスに乗って畳平まで運んでもらい、そこから徒歩での登山となる。

乗鞍岳もまた知名度の高い山で、シーズンにはかなりの混雑になるらしいが、今日は今のところさほどの交通量もない感じだ。とはいえ3連休初日だしまだ十分登山できる季節でもあるわけだから、どこかで混雑に巻き込まれるかもしれない。

 

三本滝ゲート:


そんなことを思いながら進んでいくと最初の駐車場(第一駐車場)に到着。だがそこで道の奥から下ってきたマイカー数台とすれ違った。特に通行規制されている感じもなかったので、まだ行けるかなと思ってそのまま進んでいくと、休暇村近くの駐車場を過ぎてもまだ対向車が下りてくる。ということはもっと上の方まで行けるのかとさらに進んでいくと、三本滝レストハウスのところにゲートがあった。ここには交通整理の係員がいて駐車場へと誘導されたので、本当の規制区間はここからになるようだ。

思ったよりも上の方まで進めてしまったので帰宅後に再度調べてみたら、別のサイトに三本滝レストハウスに規制ゲートあり、という現地の状況に合致する記述を見つけることができた。とはいっても最初に見たサイトの情報がガセというわけでもないようだ。というのもここの駐車場はあまり広くないのでシーズン時にはあっという間に満車になりそうな感じだった。そういったことを加味して混雑して無用な渋滞を発生させないように、手前の駐車場へ誘導する意図があったのではないかと思う。

20100918_092501

我々が到着した時にはまだ充分空いていたのでそのまま三本滝の駐車場に停めることができた。ということでここでバスに乗り換えとなる。登山の支度を済ませてバス乗り場へ移動。時刻をチェックすると次のバスは40分後だったので、それまでの間レストハウスで時間つぶし。

とその時、バスですか?とゲート前で交通整理をしていた係員に声をかけられた。その係員は続けて、バスで行くのもいいけど毎時15分発で少し待つことになるから、タクシーで行くといいですよと教えてくれた。なんでも今日は人出が少ないのでタクシー料金が少し安めに設定されているらしく、他の登山客と乗り合いで乗って行けば、バスで行くのと大差ないくらいの料金で畳平まで運んでもらえるらしい。さらに小回りが利くので、見どころなどで一時停止して観光案内などもしてくれるそうだ。

それならタクシーで登るのも悪くなさそうだ。ちょうどタクシー乗り場にタクシーが停まっていたので、他に乗り合いで行く人がいたら声をかけてみるか。

 

それより、係員が今日は人出が少ないと言っていたのが気になった。確かにまだ快適に登山できる気候なのに妙に閑散としている。何か理由があるのかと聞いてみたら、毎年今時分はこんな感じらしい。というのも少し前までは避暑を兼ねて登山する人や、周辺の施設を訪れる人で混雑するのだが、それが一段落すると次に人が増えるのが紅葉シーズンなので、例年この時期は中休み的に閑散とするのだそうだ。

それはいいことを聞いた。人ごみに埋もれて行動するのは苦手なので、ある程度閑散としている方がありがたい。そのほか近隣の温泉情報なども質問してみたが、その係員はあまり温泉に入る趣味がないらしく、よくわからないと言っていた。

Posted by gen_charly