信州ドライブ【14】(2010/09/20)

キホハニ56:


色々と精神力を削がれるイベントとなってしまったが、車まで戻ってこられて一安心。というわけで次の目的地へと向かう。そこが今回のお出かけ最後の目的地である。その目的地は佐久市中込という地区、というかJR小海線中込駅である。

ここ最近、自動車でハイブリッドカーが一般化してきたせいか、鉄道車両にも導入の動きがあるらしい。少し前に日本で初のハイブリッド・ディーゼルカーとなるキハE200形というのがデビューしており、それが小海線に配属されている。この車両はJRにとっても渾身の作だったようでJRのサイトにはこの車両が走るダイヤまで掲載されている。そのダイヤに合わせて小海線のどこかの駅に行って撮影をしようと思っていたところ、この中込駅の近隣にある成地公園という場所に、JR小海線の前身である佐久鉄道を走っていた車両が保存されているという情報を得たので、この駅を目的地にした次第である。

 

別所温泉から成地公園まで1時間ほどで到着。ちなみにこの公園には日本最古の洋風建築物とされる旧中込学校の建物も保存されている。が、そちらは興味なし・・・。

車両の保存場所の近くにある事務所で見学希望の旨を伝えると記帳を求められた。この辺は公共施設っぽい。記帳を終えると見学の許可を取ることができた。ちなみに車両はフェンスに囲まれた場所に保存されているのだが、そのカギは自分で開けて中を見てくださいとのことだった。

ということで車両が保存されている場所のフェンスの内側へお邪魔する。展示場所は駅を模した造りになっていて、プラットホームや駅名標もちゃんと作られていた。

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で、こちらがそのお目当ての車両キホハニ56である。キホハニというのはあまり耳慣れない記号であるが、その形式となった根拠についても丁寧に解説されていた。

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こちらがその理由。まぁ、これまで弊サイトを拝読いただいている読者の皆様は、これを見ればそれ以上の説明は不要だろう。

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車両は車内も公開されていて立ち入ることができた。昭和初期の車両であるだけあって、その造りは相当にレトロである。こういった車両が日常に溶け込んでいた頃に生きて鉄道ファンをやっていたかったなといつも思う。この当時の車両は現代の物と比べて手作り感があるのが良い。全国の地方でこういう車両が地域輸送の任にあたっていてのんびりと往復していたのだろう。

だが当時は今に比べると旅行することへのハードルは格段に高かったうえ、当然デジカメなんかなかったからこうして気軽に撮りまくることもできなかったわけで、当時に生きていたらそれはそれで、行きたいのに行けないもどかしさを抱えていたような気もする。

世の中ままならないものである・・・。

 

ハイブリッド・ディーゼル・電車:


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キホハニをひととおり見学させてもらって、ぼちぼちキハE200形がやってくる時間になったので中込駅へ移動。

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ホームで暫く待っていると、ステンレスボディに青と黄色をまとったアバンギャルドないでたちの車両が入線してきた。こちらがキハE200形である。

トヨタの車に搭載されているハイブリッドシステムは、バッテリによる駆動の他にエンジン自体の出力も駆動に用いられるパラレル式だが、この車両の場合はエンジンは、あくまで発電に徹して駆動は電気モーターによって行われるシリーズ式となっている。エンジンは回転数によって効率が良くなったり悪くなったりする特性があるので、一番効率の良い回転数のみで回してそれを全て充電(電源供給)に使うことで、燃費性能の向上を図ったものだそうだ。

列車がホームに到着するとエンジンが停止する。アイドリングストップを行うことで停車中の騒音を軽減させると同時に、アイドリングによる燃料消費を抑えている。とはいえあまり長時間の停車となると蓄電池の電源を使い切ってしまうのか、今回は停車中に1分ほどエンジンが再始動していた。

やがて出発時刻となり、列車はモーター音のみを響かせて線路を走り出した。そしてホームの端の辺りまで加速した時にエンジンが再び起動してそのまま走り去っていった。ディーゼルエンジンは停止と始動の繰り返しが苦手という話をどこかで聞いたことがある。こんな具合にちょこちょこ止めたり動かしたりしていて負荷がかからないのだろうか。

 

帰路:


というわけで日本初のハイブリッド・ディーゼル電車の撮影も無事に終えることができたので、後は帰宅するのみ。とはいっても3連休の最終日、渋滞が心配である。ラジオの交通情報を確認すると、上信越・関越道は最寄りの佐久IC~花園ICまで50キロの渋滞と言っている。50キロはやりすぎだろう・・・。なんかもう少し平準化できないものなのだろうか。

仕方ないので逃げ道を確保しやすい一般道で帰ることに。ここから都心方向へは基本的に国道254号が結んでいるので、これをひたすら進んでいけば帰れる。だが群馬県に入って下仁田の辺りまで来た時に捕まってしまった。渋滞というほどではないのだがノロノロと進捗が悪く、まだろっこしかったので抜け道をチェックして国道17号に抜けてみた。が、こちらはこちらで渋滞。春節か。


どうにか埼玉県まで進み、県内に入ってすぐのところにある道の駅おかべで休憩。ここにたどり着いた時点で出発から4時間が経過していた。ここで夕食を兼ねた小休止をするつもりだったのだが、店が開いていなかったのでトイレ休憩のみで出発。

この先まだまだ道のりは長い。ただ埼玉に入ったらちょっとだけ地の利が出てくる。恐らく254号はずっと混みっぱなしだろうから国道407号の方に抜けてあとは適当に裏道を抜けながら戻ることを画策した。坂戸で育った自分にとって407という数字は、沖縄県民の58(国道58号)と同じくらい郷愁に満ちた数字である。で、そっち方面へ行くのであれば夕食は餃子の満洲にしようかと話していて、カミさんも乗り気だったのだが、途中で山田うどんの看板を見つけてしまった。

山田うどんといえばこれまた西埼玉の人たちのソウルフードのような立ち位置の店ではあるが、あくまでファーストフードで味は二の次という印象があり、カミさんを連れて行ったことはまだなかった。だが、今回ちょっと連れて行ってみようと思った。

うっかりカメラを車に置いたまま店に入ってしまったので店や料理の写真は撮影できなかったが、まぁ撮るほどのものでもないからいいか。店名にはうどんを称しているが、うどん以外にもあまり手の込んでいない定食なども提供している。凄く美味いということもないが、普通に食べられてお腹もいっぱいになる、そういう店である。自分も久々に食べるがなんか懐かしかった。

 

食事を済ませて再び車を進める。途中東松山ICに差し掛かった時に電光掲示板に未だに練馬IC付近が混雑しているという表示が出ていた。じゃあこの際だから家まで一般道で行こう。というわけで自宅に着いたのが23時半だった。佐久から7時間かかった・・・。

(おわり)

Posted by gen_charly