伊豆初日の出&初釣り【8】(2011/01/02)
ネンブツダイ:
それから暫くしてその魚の正体が分かった。隣で釣りをしていたおばちゃんが様子を見にきた折に質問してみたのだ。それによるとこの魚はネンブツダイというそうだ。念仏ってあんまり縁起の良くなさそうな名前だな。もしやキタマクラみたいな毒魚?
食べられる魚なんですか?と聞くと、おばちゃんは、食べられるけどウチらはあまり食べないと答えた。あまり美味しくないんですか?と更に聞くと、ウロコがデカくて下ごしらえが面倒だからだそうだ。よかった。まずい魚だったらどうしようかと思ったけど、普通に食べられるなら全然OKだ。下ごしらえだって頑張っちゃうもんね。
これも帰宅後に調べたのだが、この魚はオスが卵を口の中に入れて孵化させるそうで、その様子がネンブツを唱えているように見えることからその名が付いたそうだ。なので毒魚の類ではない。身は思いのほか美味で良い出汁を取ることもできるのだが、いかんせん下ごしらえが面倒なことが敬遠されて、まず市場に出回らないのだとか。さらにはサビキ釣りの外道として有名な魚でもあるらしい。だからあんなに立て続けにかかったのか。
それならもう一声釣果を積み増そうと頑張ったのだが、そういう時に限ってアタリが来ない・・・。そうこうしているうちにカミさんの竿にちょくちょくアタリが出るようになった。といっても小魚オンリーだが。それでもメバルやカサゴなどもかかってなんだか羨ましくなっている自分がいる。この際何でもいいからかかって欲しいのですが・・・ということで仕掛けを変えることにした。次の仕掛けはサビキ。表層付近を泳いでいるイワシを捕まえようとしている。
なんかバケツですくった方が手っ取り早いんじゃないかと思うほど大量に泳いでいる。なので仕掛けを投入するとすぐさまかかる。よしよし、これですよこれ。低レベルな釣りとか言うな。
自分が低レベルな釣りにウハウハしていると、カミさんからまたなんか釣れたと声がかかった。

見に行ってみるとそこそこのサイズの魚を釣り上げていた。なんだよカミさんばかり・・・。見たことのない魚だがこれはなんだ?
持参していた魚類図鑑を見るとホシササノハベラという魚らしい。これも普通に食べられる魚ということでもちろんキープ。
一方の自分はその後もイワシを釣り続けた。が、持参したエサがなくなってしまったところでゲームセット。
修禅寺:
時間を見ると午後2時を回ったところだった。ぼちぼち修善寺に移動するか。修善寺といえば、風情のある温泉街が良く知られている。
移動中そこはかとない頭痛の気配。釣りで頑張りすぎたか。考えないように運転していたが着く頃にはかなり痛みが強くなってしまった。我慢の限界を感じて温泉街の少し手前にあるコンビニに車を突っこんだ。とりあえず着いたのはいいが、とても散策できるような状態ではない。カミさんにちょっと仮眠させて欲しいと伝えると、コンビニで時間つぶししてるとのことだった。よろしくと言ってリアシートに転がり込んだ。
次に目が覚めた時には1時間ばかり経過していた。いくら何でもコンビニで1時間も時間が潰せるわけがない。どこかほっつき歩いているのかもしれないが、修禅寺は歩くとやや遠いのでそっちまで行ったとは思えない。一体どこへ行ってしまったのか。まぁいっぱしの大人なんだからそれほど心配する必要もないと思うが、事件など巻き込まれたりしたらと思うとそこはかとない不安。頭痛は概ね落ち着いたのだが、眠気が覚めないので軽くウトウトしながらカミさんの戻りを待った。
するとさらに30分ほどして戻ってきた。聞くと修禅寺まで歩いて行ったそうだ。15分して一度車に様子を見に戻ったのだが、全く起きる気配がなかったので1人で行ってしまうことにしたのだそうだ。
まぁ、何事もなくてよかった。そして自分は修禅寺界隈を目にすることができなかった。
温泉と夕食と帰宅:
ともかく、カミさんが戻ってきたのでぼちぼち帰宅に向けた移動を開始したい。だが、今の時間帯は高速が混雑しているので、それを避けるためにもう少し時間調整をしてからにしよう。ということで先に風呂と夕食を済ませることにした。
まず風呂だが、これは大仁という町にある一二三(ひふみ)荘を訪ねることにした。ここも以前に入りに来たことがある。お手頃価格で入ることができるのでお気に入りなのだが、駐車場が狭いので車を勝手に移動されることがあるのが難点。まぁ、難点というほどのものでもないが。
お湯は相変わらず良い湯加減でゆっくりと体を温めさせてもらった。
そして夕食は炭焼きさわやかに行くことに。この店は以前I氏を訪ねて浜松に行った際に教えてもらったハンバーグレストランである。おいしかったのでぜひともカミさんに食べてもらいたくて選んだ店である。さわやかは主に静岡県の中西部にチェーン展開しているレストランなのだが、東部にも何店舗かある。最寄りは富士市ということで若干離れているが、まぁまだ時間はある。
ということでさわやかに到着。ここのおススメはげんこつハンバーグ。カミさんも満足したそうだ。
食事が済んだら間もなく22時を回るところだった。ぼちぼち帰るか。高速の渋滞はすっかり解消していて2時間弱で帰宅することができた。
余談:

今回の旅行中に釣り上げた様々な小魚たちだが翌日の夕食で頂いた。数が多くてメニューを考えるのが面倒だったのと、釣ってから1日経ってしまったのとで軽く衣をつけて天ぷらにしてみた。ベラだけは身がある程度大きかったので塩焼きで。
小骨を取りながら食べるのが面倒な気がしたので、2度揚げして丸かじりをしようと思ったのだが、ご覧のとおりみんな一口サイズになってしまった。水分が多い魚は揚げると小さくなってしまうのだな・・・。横着せずに潮汁とか煮つけとかにすればよかったかな。
でもまぁ、どれも美味かったのでとりあえずは良かった。
(おわり)