千葉界隈の鉄道(2010/08/01)
京葉線にE331系という珍車両が走っているというのは以前から知っていたのだが、運休しがちでまだ見たことがない。
だが、先日ネットで情報を検索している時に運行日が書かれたサイトを見つけた。それによると今また運行中だという。じゃあ行かなくちゃ。
カミさんの実家に泊まりに行った折に1日、時間貰って鉄道に乗って散策してきた。
2010/08/01
散策のスタートは都賀駅から。ここから千葉都市モノレールに乗って千葉みなと駅へ。
千葉都市モノレール1000形。湘南モノレールと同様の懸垂式モノレールである。開通は割と新しく昭和63年だ。
埼玉に暮らしていた頃から千葉界隈はあまり縁がなかったこともあって、実は今回が初乗車。乗ってみた印象は湘南モノレールのそれとは大きく違わなかった。
千葉みなとで京葉線に乗り換えて海浜幕張駅へ。
海浜幕張駅で最初に出迎えられたのが205系。写真で分かるとおり一次試作編成である。客室の窓が2段式になっているのが特徴でそれだとわかる。
元々山手線に配属されていた車両が京葉線に転配されてきたものだ。今は富士急行に譲渡されて富士山の麓を走り回ってる。
これは現在の主力、E231系。特にコメントなし。
で、これに乗って南船橋駅に。
ちょっと遠い写真になってしまったが、209系。
そして205系。平成の初めごろ、確か東京駅乗り入れのタイミングだったと記憶しているが、205系の京葉線バージョンとしてラインナップに加わった車両だ。この他とは異なる前面デザインを鉄道ファンの表紙で見た時には衝撃を受けたものだ。
この時に初めてこの濃いピンク色の帯が車両に巻かれて、以来京葉線のラインカラーとなっている。
そして、やってきましたこの電車。E331系である。この車両も常磐緩行線の207系と並ぶ珍車である。珍車ぶりで言えばこちらの方が上かもしれない。
この車両はJRが動力性能の試験を目的に試作した車両で、なんと連節車になっている。通勤型車両の連節車体はJRで唯一である。
連節車体となっているため、1両の長さが14mしかなく3扉となっている。それを通常の20m10両編成の長さを合わせるために14両編成となっているのも特徴だ。
かようにJRでも1,2を争えるレベルの珍車なのだが、いかんせんトラブルが多く休車しがちな車両だった。この車両がどのような試験データを提供できたのかは不明だが自分が撮影して数年後に廃車となってしまった。後継の車種が登場しなかったあたり、あまり通勤電車に連接車両を導入するメリットはなかったのだろう。
それから今度は西船橋駅へ。
武蔵野線の205系。京葉線デザインの色違いになっている。
そのあと経路を忘れてしまったが京成津田沼駅へ。
京成津田沼で列車を待っていたら、やってきたのが3500形の未更新車。これまたレアな。折角なので千葉中央駅までこれに乗車。
千葉中央駅の近くで昼食を食べて戻ってきたら、丁度ちはら台駅から折り返してきた3500形に再び遭遇。
で、これを見送ったら今度は新京成のN800形がやってきた。まだ登場時のマルーンの塗装で走っていた頃だ。
最後にJRの千葉駅。
京浜東北線を引退した209系が転配されて総武線を走るようになった。この路線は郊外の路線となるので座席は一部クロスシートに変更されている。この形式がデビューした際、コスト半分、寿命半分をコンセプトとしていたため、口の悪いファンから「走ルンです」などと揶揄された車両だ。
鉄道車両の耐用年数はかつて40年程度とされていた。なので209系は20年程度で入れ替える前提で製作された車両と言うことになる。実際20年ちょっと走って京浜東北線から引退したわけだが、まさかそれを再利用して総武線に送り込んでくるとは思わなかった。
国鉄時代の千葉の労組は従順ではなかったために本部から疎まれていた、という話を聞いたことがある。113系が老朽化し後継車両の話が出た時も、慣れない電車の運転は危険だからやりたくないとか何とか難癖を付けて拒否したらしい。そのせいで千葉エリアは随分と長いこと113系が幅を利かせていた。
数年前にようやく211系が入線するようになったが、あれとて東海道や東北線方面では既に引退した車両である。そんなお古を寄越した挙句、走ルンですまで送り込んでくるあたり、本当に嫌われているのではないかと勘ぐってしまう。
それはそうと、昨年、一関の留置線にスカイブルーの209系が留置されているのを目撃している。あれは恐らくここへ配置するための改造待ちの車両だったのだろう。
113系が老朽化で、という話からもう何年も経っているのに未だに現役。まぁ、古い電車ではあるがこうしてみるとなかなかどうして、端正でよくまとまったスタイルだと思う。
それから総武緩行線ホームに行ったら、総武線用の209系とE231系が並んでいた。
前面の色が違うのは分かるがそれ以外は瓜二つである。
時間になり、カミさんが迎えに来たので今日はここまで。