信州ドライブ - 2(2010/09/17)

三本滝から40分ほど九十九折の山道を上り詰めると、終点の畳平に到着。

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標高は2700mほどの所にあるそうで、富士山の新五合目よりも高い場所にあるためか、夏だというのに空気はかなりひんやりとしています。
駐車場と山小屋の配置を見て、どこかで見た記憶があるなぁ、と思っていたら、思い出しました。

ほぼ一年前の9月21日、山からエサを求めて降りてきたクマが、連休で人がごった返しているこの駐車場に降りてきて、登山者を襲ったという事件。
確か最後は土産物屋を閉鎖してその中に閉じ込めて射殺されたはずです。
襲われた人は重傷を負ったということでしたが、今日もさっきクマを見かけたという情報が入っているので、気をつけて登らないと。。。

まぁ、鈴もかばんに付けたし、気をつけながら登れば大丈夫でしょう。

ということで、山小屋で高さに少し体を慣らしてから登山開始。
登山道は富士山並みによく整備されていて、普通に歩いていれば迷ったりすることはなさそうです。
足元も、車が通れるように砂利が敷かれていて、とても歩きやすい道です。

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高山植物の草木が生える程度で植生に乏しいため、見晴らしはかなりよいです。
雲がだいぶ切れて、山の稜線もある程度見渡すことが出来ます。

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途中、さっきバス停から見えた雪渓がだいぶ近くに見えるポイントがありました。
ズームして撮ってみると、何人かのスキーヤーが夏スキーをしているのが見えます。

なんか、雪も汚れているし、それほど大きな雪渓でもなかったので、物好きだなぁ~。。。くらいの感じですが。。。

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比較的なだらかに続く砂利を登りきると、肩の小屋に到着。
朝食のお菓子と、三本滝のロッジで一杯のモツ煮を二人で分けて食べたきりだったので、小腹が減ったのと、カミさんが予想以上の寒さに手足がかじかんできた、ということで、おでんを頼んで小休止を入れる事に。

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ふもとで食べたらなんと言うことのないおでんですが、こういうときに食べると妙においしく食べられるのは何ででしょうね?

つゆまで平らげて、小腹も満足、カミさんも暖が取れたということなので、ぼちぼち出発。

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ここから道はやや急になり、火山特有の砂や礫の足場中心になって若干滑りやすくなってきます。
また2800mを超えての登山になるので、徐々に呼吸が苦しくなって息が上がりやすくなってきました。

今回は登山に要する時間も短く、持ち物はタオル、レインコートと軽食のみ。
リュックも一つで十分だったので、リュックは交代で背負うことになっています。

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40分ほど登ると、無名の乗越に到着。
ここからは傾斜が更にきつくなり、頂上へと続いています。
頂上の鳥居が間近に見えます。

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頂上までは尾根伝いに登っていくコースですが、その姿が馬の背のように見えたから乗鞍、という名前が付いたということです。
この辺りでだいぶガスが出始めて視界が悪くなってきました。。。

ついでにここでリュック交代。
カミさんにリュックを任せて文字通り肩の荷が降りると、さっきまであれほど上がっていた息が不思議と落ち着いてきました。
それでも息が上がらないようにゆっくりゆっくりと登りつめ、ついに頂上到着!

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頂上には小さな神社と売店がさほど広くないスペースに建てられていて、登頂者たちがめいめい空いたスペースを陣取って休憩していました。残念ながらガスが多くて周りの景色は余り開けていませんでしたが、3000mオーバーの頂上に立って満足感もひとしおです。

とはいっても、ダラダラ進んでわずか2時間の道のり、富士山を制覇した時のようなぐっと来る感動はなく、なんというか、静かな満足感、といった感情でしたね。。。w

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人によってはコンロを持ち込んで、暖かい飲み物やカップめんを作って一息入れている人もいます。
原付夫妻もとりあえず持参したお菓子でおやつタイム。

頂上は登りと降りで別の経路を通るようになっているのですが、不思議と鳥居のある方が下山口になっています。
特に見るものもなく、30分ほど休憩して神社にお参りした後、下山開始。

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下山は行きと同じ経路を戻るだけなのですが、砂走りとまでは行きませんが、細かい砂に足をとられそうになるので、登り以上に神経を使います。

また、雲がだいぶ下まで降りてきていて何度も雲の中を通過しながら下山していると、髪の毛に水滴が付いて徐々に体が湿ってくるのが分かります。

一時間弱で畳平まで戻ってこれました。

畳平からのバスは毎時5分発という事で、時計を見るとあと20分少々の待ち時間。
おやきを食べたり、土産物屋を散策したりしているとバスがやってきたので乗車。

下りのバスは流石に爆睡してしまいましたが、どうにか乗り過ごさずに三本滝で下車し、車に荷物を降ろした所でようやく一安心。

Posted by gen_charly