信州ドライブ - 8(2010/09/20)
— ありえない緊急事態。。。 —
さてここはその駅名の通り温泉地。
かなり古くからの出湯で歴史のある温泉地という事で、折角なので入浴していくことに。
駅でマップを貰うと、駅のすぐ近くには近年出来たらしい大規模な入浴施設が、少し登ったところには公衆の温泉があるということです。
どうせなら、風情のある風呂に入りたいということで、大湯という風呂に行ってみることにしました。
結構急な坂道を登ると突き当たりにあり、入り口では温泉が飲めるようになっていました。
硫黄泉なので、大量に飲んではいけないそうですが、一口舐めてみると、ゆで卵の風味の水、という予想通りというか、初めての体験、というか、そんな味です。
入浴料を払って早速中へ。
大湯、という名前だけあって、付近の公衆入浴施設の中では一番規模の大きいところという事で、浴槽もそこそこの大きさがあり、また公衆の施設にしては珍しく、露天風呂も設けられていました。
露天のほうは、お湯が若干ぬるめで、しかも向かいの温泉旅館の窓からは丸見え。。。
旅館の窓にカーテンがされていたので、誰にでも見える状態ではないのですが。。。
というか男湯見てもしょうがないしね。
洗い場は近年珍しくなってきたシャワーのないタイプの蛇口です。
原付もかなり久々に、ケロリンの桶にお湯を汲んで頭を洗いました。
頭を洗うとき、流れるお湯からも硫黄の匂いが感じられたので、この蛇口から出るお湯も温泉なのかもしれません。
本当に潤沢に湧き出ていることがこれだけとってもよく分かります。
じっくりと浸かって上がって外で涼んでいると暫くしてカミさんも出てきました。
カミさんもお湯のよさに大満足だったようです。
良い温泉に入っていたら、いい感じにお腹が減ってきたので時計を見ると13時を回ったところで、丁度お昼時です。
それならお昼にしようという事で、温泉街をブラブラと歩いて見つけた「焼き鳥桂」という店に入ることにしました。
客は誰も居らず体よく貸し切り状態です。
原付は肉うどんを、カミさんはつけ麺を注文。
暫くすると料理が運ばれてきました。
原付の肉うどんは味はまぁまぁ、というか立ち食いそば屋だったら納得できる位、というかそんな感じ。
カミさんのつけ麺は麺自体はラーメンですが、それに付け合せられたつゆはそうめんのめんつゆ、という変り種。
旨いか、と言われると、まぁ、こんな感じだろうなぁ、という雰囲気で、思ったよりは違和感なく食べることが出来ました。
で、露をすすっている時にハッと気づきました。
向かいで既に食べ終わって、テレビで放映されているドラマを見ているカミさんに、、、
「ところで、財布持ってる?」
小声でささやくと、一気に青ざめるカミさんの顔。。。
温泉に入るのに財布を持ち歩いて盗まれると目も当てられないので、二人とも入浴料程度の小銭のみポケットに入れて出てきていたので、当然ながら途中で飲食するようなお金は持ち合わせていません。。。
二人してそれに気づかず店に入るなんて、どんだけとぼけてるんだ、っていう話ですよ。。。Orz
短い時間で打ち合わせをした結果、カミさんに車まで財布を取りに行って貰う事に。
で、駐車場までの道を簡単に説明して、原付は人質として中で待っていることになったのですが、カミさんが出発してから、脇に貼ってあった地図を見直してみると、原付が説明した道が間違っていることに気づきました。
カミさんはわりかし方向音痴なところがあるので、慌ててそのことを伝えようと携帯に電話をかけると、テーブルの向こう側、カミさんがさっき座っていた場所からむなしく振動する携帯のバイブの音が聞こえてきました。。。Orz
あさっての方角へ必死に歩いているカミさんの姿を想像してかなり焦りましたが、原付が探しに向かってもすれ違いになる可能性が高いので、落ち着かない気持ちのまま待機。。。
幸い20分ほどで無事に戻ってきたので、支払いを済ませることが出来ました。
店を出てから経緯を話すと、カミさんはカミさんで、歩いている人に道を聞いたりしながらどうにかたどり着けたとの事。
久々にヒヤヒヤしました。。。Qrz
— ハイブリッドディーゼル電車 —
車に戻って一服した後は、本日最後の目的地へ。
その目的地は、JR小海線の中込駅近くにある成地公園という公園です。
この公園に佐久鉄道(現JR小海線)を走っていた客車が保存されているということです。
一時間ほどで、現地に到着。
この公園には日本最古の洋風建築物といわれる、旧中込学校が有ります。
事務所があったので、中の人に車両を見たい旨を伝えると、名前をノートに記帳するよう言われ、記帳し終わると、車両が保存されているところのフェンスの鍵を自分で開けて中を見てください、との事。
という事で、フェンスを開けて中に入ると、ホーム風のステージの両脇にSLとガソリンカーがそれぞれ止められています。
ガソリンカーは、キホハニ56という車両で、その形式の由来は以下の通り。
車両は車内も公開されていたので、中も見てみました。
割と車体幅の狭い車両なので、車内もなかなかこじんまりとしています。
なかなか手入れも行き届いていて、大切に保管されていることが分かります。
一通り見学させてもらって、次の目的地、中込駅へ。
中込駅へ来たのは、もちろん、小海線を走る日本初のハイブリッド・ディーゼルカー、キハE200形を見るためです。
幸いな事に、JRのウェブサイトに運行時刻が出ていたので、到着予定時刻は大体決まっていたのですが、時計を見るとまもなく列車が到着する時間です。
ホームで暫く待っていると、ステンレスに青と黄色をまとった若干アバンギャルドな感じの列車が入ってきました。
到着すると、エンジンを切り暫く停車。
出発時間の少し前に一旦アイドリングを再開して、出発直前に再びエンジンを止め、モーター起動で走り去っていきました。
ホームを抜けるか抜けないか位のところで再々度エンジンがかかり、後はエンジンで走っていきました。
ディーゼル列車がインバーター音を立てて出発していくのは、なかなか新鮮な光景でしたが、エンジンが始動したり停止したりとなんだかせわしないですね。。。
無事撮影を終えて、車に戻ると、今回の旅行の行程は終了です。
後は帰るだけなのですが、心配なのは道の渋滞。。。
ラジオの交通情報によると佐久インターから花園インター付近まで50キロの渋滞との事。
三連休の最終日なので、結構混むだろうなぁ、ぐらいには予想していたのですが、これは予想をはるかに超えていました。
・・・という事で一般道を使って帰ることに。
最初の国道254号は群馬県内に入る辺りまで至って快調でしたが、下仁田の辺りから混雑し始め、その先は断続的に渋滞が続いています。。。
途中抜け道らしき道を抜けて17号に出たりしたのですが、ただの悪あがきだったようで、17号は17号で結構な混雑。。。
結局、4時間くらいかけて、埼玉に入り、道の駅「おかべ」 で小休止。
ただ、既に20時を回っていてお店は全て閉店してました。。。
晩飯をどうしようかという話になって、254号も混んでいるので、407号方面に抜けて、原付の出身地である坂戸の「ぎょうざの満州」という店で食べようかという話になり、川本、嵐山の県道を経由して東松山へ抜ける途中、山田うどんを発見。
ぎょうざの満州はカミさんを連れて行ったことがあるので、今回は埼玉ローカルのソウルフード、山田うどんで食べていくことに。
少し疲れていて、カメラを持ち込むのを忘れていたので、食事の写真は撮り忘れたのですが、昔良く食べに来たなつかしの味です。
東松山のインターの所で高速の情報を見たら練馬インター付近がまだ混んでるというので、そのまま一般道で帰ることに。
結局、家に着いたのが23:30。
佐久を出てから実に7時間。。。
何だかんだ言って、帰りが一番しんどい道のりでした。。。