信州ドライブ - 7(2010/09/20)
川沿いを更に歩くと、山の中腹に舞台のようにせり出した本堂と沢山の鳥居が見えてきました。
折角なので立ち寄ってみることに。
この神社は「竹山隋護稲荷神社」という神社です。
階段を登りつめ、本堂に立つと、背後に松代の町と皆神山を眺めることが出来ます。
この皆神山、先ほども大本営の建設地として名前が挙がりましたが、何かとナゾの多い山なのだそうで。
いわゆるB級スポットというものですが、山頂には皆神山神社があり、この神社が皆神山は世界最古最大のピラミッドであると主張しているそうです。
この山の付近のみ他の場所と比べて重力が軽くなっている、重力異常地帯ということで、反重力工法だか何だかを使って石を運び込んで作り上げられたものだということです。
その根拠となっている(らしい)のが昭和40年代に発生した松代群発地震と呼ばれる地震で、群発地震が2年間も観測され続け、一番ひどいときでは、3分に一度揺れていたと言われるほど酷い地震だったのですが、この群発地震の震源がこの山の直下に全て集中しているということと、その後の調査でこの山には強固な岩盤がなく、また地下には巨大な空洞が存在し、重力が少ないということから、何か特別な力によって古代の人間が建造したものだ、ということを主張しているそうです。
その神社は車で行くことも出来るらしく、神社の説明版にはかなりの電波がゆんゆんと発せられているらしいので、時間が有れば原付も訪れてみたいと思っていたのですが、今回はパス。
神社の周りはこれまた怪しげなゴルフ場になっている、という事で、ありがたみもへったくれもない気がしますが。。。
この山の地下に掘られたトンネルは、この地震で一部が崩れたということですが、そう考えると、大本営の設営地として、固い岩盤で云々、というのも案外当てにならないものですね。。。
ちなみに地質学的な観点から言うと、長野盆地はフォッサ・マグナと呼ばれる、本州を縦に分断する巨大な断層に出来た盆地で、付近には火山も多く、故に温泉もあちこちに沸いている訳ですが、この皆神山も古代の火山の溶岩ドームであるということで、地下に存在すると言われている空洞もいわゆるマグマ溜りの跡で有った可能性も高く、付近の山にも頻繁に崩壊を繰り返している山(地附山)があったりと、一般的にもろい地質が分布しているそうで、そう考えると、重力が軽いというのも地質学的な偶然によるものと考えるほうがすっきりしますねw
それはさておき、折角本堂まで登ってきたので、お参りを済ませて、その奥に見えたお堂も見てみようと足を踏み出したところ、軒下から割と大きな蜂が。。。
何もなかったような顔をしてカミさんに合図を送ってあわてて撤収。
— 日本初のステンレス電車 —
その後車に戻って、ここからは再び原付の鉄道めぐりのスタート。
上田電鉄の写真を撮りに上田の町へ。
最初に向かったのが、上田電鉄の車庫がある下之郷駅へ。
一時間ほどかけて到着。
駅舎はなく、というかホームの待合所の一部が駅舎になっていて、いきなり線路を渡らなくてはならないという一風変った駅です。
車両は元東急の車両のみで止まっていた車両たちを撮影。
ここ上田電鉄には日本で一番最初のステンレスカーである、東急の5200系という車両が今も保存されています。
年に何度かこれらの車両を公開する日があるらしいのですが、今は車庫の奥に特徴ある銀色のボディがわずかに見えているだけです。
正面から見ることは出来なかったので、駅員に声をかけてみると、今日は係の人間がいないので、案内することは出来ないとのこと。
仕方がないので、どこか近所から見ることが出来ないかと、駅の周りを散策してみることに。
駅を出てすぐ右に行くと、生島足島(いくしまたるしま)神社の敷地に入ります。
車庫の周りは民家の敷地になっていて、なかなか線路の近くに回ることが出来ません。
幾分離れると田んぼになり、車庫のあるところを振り返ると結構離れたところまで来てしまいました。。。
で、踏切のほうへ歩いていくと、途中から枝分かれているあぜ道があったので、そこまで歩いていくと、車庫からだいぶ近いところまで近づくことが出来ましたが、残念ながら車両の正面には物置が置かれていてその顔を拝むことはついぞ出来ませんでした。。。
これはイベントの日を狙って再訪するしかなさそうです。
仕方がないので、そのままぐるりと一周するように駅まで戻ってきました。
途中、田んぼの中を快走する1000系を写す事が出来ました。
あんまりこういう写真は撮らないのですが、珍しく撮影したので、掲載w
車に戻り、次の目的地へ。
上田電鉄は少し前まで骨董品のような電車がのんびりと走っていて、戸袋窓(ドアが開く時にドアをしまう部分に付けられた窓)が丸い電車が走っていて、地元の人やファンから「丸窓電車」という愛称で親しまれていた電車があるのですが、この車両を今も大事に保存している、長野精機という会社に行ってみようと思います。
下之郷駅からは10分ちょっとで到着。
車両は通りに面した入り口の脇に保存されていました。
事前に検索したところによると、係りの人に声をかければ、車内を見学することも出来るらしいのですが、車両の前に 「本日は係りのものがいないので公開できません」という案内板が出されていて、中を見ることは出来ませんでした。残念。。。
丸窓電車は上田電鉄の終点、別所温泉駅にも保存されているという事で、次はそこへ向かいます。
更に15分ほどで駅に到着。
車両は、確かに展示されていましたが、こちらは割と写し難い場所に止められていて、見せたいのか見せたくないのかよく分からない感じで保管されていました。
駅の駐車場の反対側には、かつてこの丸窓電車を管理する喫茶店があったようですが、現在は待合所的な使われ方をしているようです。
こちらも残念なことに車両に鍵が掛かっていて車内は公開されていませんでした。。。
なんだか上田電鉄からは全体的に見放された感がありますが、これも時の運と諦め。