三河湾の島&熊野・高野山 - 3(2011/08/12)
— 焼けるような日差しに焼かれる —
そんな訳で腹ごしらえも終えたところで、島の散策開始。
島を海岸に沿ってぐるりと一周しても良かったのですが、島の北東側は特に見ておきたいところも無かったので、東港から南の海岸沿いを西に進んで、途中から島を縦断して北岸側に向かい、そこから西港の方に向かう形で進んでみようと思います。
今日もいつもどおりの猛暑で、歩き始めから汗が噴き出してきます。。。
潮風に期待したのですが、思いの他無風で暑さに拍車をかけてきます。
まぁ、ウダウダしていてもしょうがないので、頑張って出発です。
出発すると直ぐに、島で名物にしようとプッシュしているタイルアートが堤防に埋め込まれているところがありました。
それを眺めながら進んでいくと、徐々に右手側の崖が高くなっていき、その上には旅館がいくつも建っていました。
はっきりとコースを決めていなかったので、「この辺かな?」という感じで、路地のひとつに入り込んでみたら、これがなかなかの急坂で参りました。。。
後で調べてみたらこの坂、そこそこ有名な坂らしく、その名も「心臓破りの坂」 。
そりゃキツいわけだ。。。w
そこから島の北岸側に向けて徐々に標高を下げるような地形になっていて、のどかな景色を抜けると10分ほどで北岸に着きました。
北岸には日間賀漁港という結構規模の大きい漁港があって、その漁港に隣接する形で西側がビーチとフェリー乗り場になっています。
ビーチの先端は地磯になっていて降りられるようだったので、少し降りてみることに。
カミさんの履いている靴は水にそのまま入れる靴だったので、磯の潮溜まりの中にざぶざぶと入り込んでいきました。
どこで見つけたのか「つんつん棒」と勝手に名付けた棒っきれを拾ってきてひとしきりイソギンチャクをつついて遊んだりしたのですが、思ったより潮溜まりが少なく、魚などの生物が乏しかったので、さほど盛り上がることも無く磯遊びは終了。。。
(ちなみに「つんつん棒」といってもダイビングで使うあれではありません)
日間賀島は島の西側の集落のほうが発展していて、店や宿が多数あり、観光客も沢山繰り出して、にぎやかな風景を作り出していました。
片や原付はというと、ビーチで遊ぶためのアイテムは何一つ持ち合わせていないどころかむしろ釣竿を片手に吹き出る汗を拭きまくっているアヤシイ人状態で、場違い感が半端なく、人目を逃げるように一旦集落の中に入り込んでみることにしました。
東港で貰ったガイドには、この辺に古い建物が並ぶ一画があるということで、それを見てみたいと思ったのですが、地図が大雑把で、これだけごちゃごちゃ入り組んだ集落の中で見つけるのはちょっと困難です。
あても無く進んでいくと、突然民家の敷地になって行き止まりだったりするので気が抜けません。。。
更に人がすれ違うのがやっとくらいの路地をやたらスクーターが走り回っていて、これまた気が抜けません。
後でWikipediaで調べてみたら、それもそのはず、日間賀島は人口当たりの原付二輪の保有率が全国一なんだそうで。。。
暫くウロウロしてみたのですが、結局古い町並みを見つけることは出来ず、気が付いたら長心寺という寺の前にたどり着きました。
さほど広くない境内は人気も無く、久しぶりにひと心地つくことができました。
炎天下を歩き続けてだいぶバテたので、本堂の縁側に腰かけて少し休憩させてもらうことに。
気分がいくらか落ち着いて来たところで、カミさんに島探索を続けるかどうか聞いてみたら、カミさんも「かなりバテてたから、もう歩くのはいい」と言っています。
フェリーの時刻を見ると篠島行きのフェリーは直近が13時35分発です。
時計を見ると後10分くらい。
その次の便はニ時間近く後になるようなので、そのフェリーで日間賀島を出ることにしました。
寺の入り口のすぐ脇にタコが干されている店を見つけました。
この干されている様子が「ひっぱりだこ」の語源になったらしいです。
立ち寄って、一つ買ってみることにしました。
これでたこ飯を作るのがお勧めだそうです。
時間が心もとなかったので、早足で乗り場に向かうと、どうやら間に合った様子。
というか、乗船を待つ人でごった返していました。
待っている間に周りを見回したら、すぐ近くに西港のタコの像があったので、さっと一枚カメラに収めてきました。
東港のタコは左腕を、西港のタコは右腕を上げています。
乗り場に戻ると程なくフェリー到着。
無事に乗り込んで出発です。
この便は日間賀島の東港を経由して篠島に向かうそうです。
篠島までは15分の道のり。