三河湾の島＆熊野・高野山　-　７（2011/08/13）

そのまま進んでいくと、徐々に民家が増え始め、クランク状になった路地を進むとその先は階段になって漁港周辺まで一気に降りるようになっています。

集落が見渡せる場所で、なかなか良い景色です。

階段を下ると折り返すように戻る道があり、その先は正法禅寺の敷地になっていました。

折角なので立ち寄ってみると、こちらもご先祖様へお参りしに来た方が沢山居て、ハイキングスタイルの原付たちは明らかに浮いていました。。。

隙を見てご挨拶を済ませて、戻るコースへ。

途中の民家の軒先に繋がれた犬が路地の真ん中くらいまで出ていたので、そーっと脇を抜けたのですが、抜けるとき犬と目が合って吠えられるかな？と思ったら大人しくしていたので、「やっぱり島の犬はのんきだな」 なんて思いつつ通り抜けると、少し進んでから突然吠え始めました。

ありゃ、と思って振り返ると、こっちを向いて吠えてると思いきや、誰も居ない路地の反対側を向いて一生懸命吠えていて、思わず苦笑。

あれは、番犬の振りをしているだけだな。。。ｗ

少し行くと、見覚えのある商店の前に出てきました。
大分汗もかいたので、その商店でアイスを買って小休止。

シャーベットアイスをかじると、火照った体に染み込んで行くようで何とも爽快です。

アイスをかじりながら、フェリー乗り場まで戻ってきました。
時計を見るとまだ８時過ぎだったので、まだ見残している島の北側を埋立地に沿って一周してみようと思います。

長い長い、ホームストレートのような道が続き、道の右手側にはフェンスが張り巡らされています。
このフェンスの内側は、かつてパークゴルフ場だったそうで、今は無闇に広い空き地になっているようです。

フェンス越しに雑草が伸び放題になっているので、中の様子をうかがうことは出来ず、フェンスの高さも相まって、やや圧迫感を感じる道です。

そのまま突き当りまで行くと、ちょっとした小山にぶつかります。
ここがかつて中手島と呼ばれていた島です。

島の中には付近で獲れる鯛を「おんべ（御幣）鯛」として伊勢神宮に奉納するための塩漬け加工する調整所があるそうで、伊勢神宮が島の管理もしているそうです。

道に沿って垣根が設けられていて、その先に中へと入っていく道が作られているのが見えましたが、全体的に緑が濃く、蜂がいそうだったので、外から眺めるだけにしました。

その脇を抜けるように進むとまた堤防沿いの直線路になります。
こちら側に足を踏み入れる人が少ないせいか、路肩に廃材などが無造作に置かれていかにも裏道といった印象です。

突き当りをまた右に折れると、今度は小磯島だった場所にぶつかります。
ここは脇の抜け道はなく、一気に島を登る階段が続いていました。

ここも若干獣道っぽいのですが、民宿へ続く道はこの島の裏手にあって、延々と逆戻りするのも面倒だったので意を決して階段に取り付いてみました。

ずっと登っていくと、遊歩道になり、その先に観光地図にも出ていた朱塗りの太鼓橋が見えました。

とはいっても、これはコンクリート製のものであまり風情はありませんでした。
その太鼓橋を渡ってもう一度坂を登ると広場に出ました。
ちょっとした園地のようになっていますが、誰も手入れをしていないらしく、雑草が伸び放題となっていました。

その光景を見てまた尻込んでしまったのですが、ここまできたら行くしかないとその園地にめぐらされた遊歩道に足を踏み入れたその瞬間、辺りの木に止まっていた無数のセミが結構な羽音を立てて四方八方に一斉に飛び立ち、大層肝を冷やしました。。。

あーびっくりした～～！！
こんな光景はじめて見た。。。

２０ｍ先に見える階段を下りると集落に戻るはずで、いまさら延々と逆戻りしたくもなかったので、意を決して駆け足で遊歩道に入り込むと、背後で蝉の巨大な羽音が聞こえてきます。

追いかけられているような錯覚を覚えながら２０ｍを一気に駆け抜け、どうにか下り階段に取り付きました。

階段を下ると直ぐに集落に入り、やっと一安心。

いやいや、なかなかワイルドな探検でした。
多分、夏場に島を観光して回る人は少ないのかもしれませんが、観光地図に見所として書いているのだから、もう少し整備しておいて欲しいところです。。。

そうして民宿まで戻り、エアコンをつけた部屋で一息。
島の一周もどうにか無事に終わり、そろそろ島を発つ時間です。

時刻表を見ると９時２５分の師崎行きがあるということなので、それに乗ることにしました。
荷造りして、お会計を済ませたのち、港の待合所に到着すると、程なく高速船が入港して来ました。

また１０分ほどで師崎港に戻って来ました。
ほぼ１日の滞在でしたが、なんだか暫くぶりに戻ってきたような錯覚を覚えました。