千葉の磁気に異常が起こっているらしい、という記事を見つけました。
その記事には、2009年ごろから千葉県内の多くの場所で、方位磁針の針が狂う現象が観測されているということで、計測した結果が書かれた地図と共に掲載されていました。
しかも、今は愛知の伊良湖岬までの東海道沿岸も同様の現象が観測されているそうです。
方位磁針が狂う(=磁気異常が起こる)原因として、物質に圧力をかける際に発生する電流(圧電(ピエゾ)効果)によって、地磁気が影響を受けるからだという説があるそうです。
地震は断層のひずみが限界に達して破壊される現象なので、地震直前の断層付近は岩石に強い圧力がかかっている可能性が高く、上述したピエゾ効果によって電流が発生していると考えられ、方位が狂う現象が観測されるということは、近い将来大きな地震が発生する予兆なのではないか、ということなのだそうです。
もっとも、地震の予知の話でピエゾ効果が出てくるときは、どちらかというと電波の異常伝搬を観測するケースのほうが多いようですが。。。
それはさておき、何で千葉県付近でそのような現象が出ているのかというと、記事では首都直下型地震が発生する前触れではないかということなのですが、まぁ、それはやや飛躍しているにしても、3・11の際に岩手県沖から茨城県沖までの断層は破壊されたのに、その南に続く房総半島沖の断層が破壊されずに残ったということで、相当エネルギーを溜めているためではないかと考えられているからです。
上記の記事中では、大きく狂っているところとそうでもないところがあるのですが、中でも東関道の酒々井(しすい)PA付近では方位磁針が180度反転し、その先にある大栄(たいえい)PAでも東へ140度ずれているとされ、成田を中心とする地震の発生が迫っているという言葉で締められています。
カミさんの実家は成田からそう遠くない地域なので、もし予言どおり地震が起きると大きな被害が出てしまうかもしれず、看過できない話題だと感じたのですが。。。
もっとも、この磁気異常も、月が真っ赤になったとか、空が夕焼けのように光ったとか、地震雲が出たとか、身の回りの生き物の様子がおかしかったとか、そういった類の科学的には関連性が証明されていない地震の前兆現象(宏観異常現象)の一つなので、本当に地震の起こる予兆なのかどうかははっきりとせず、いたずらに恐怖感を煽っているだけなのではないか、という見方も有るようです。
実際、上記記事以外の記事を検索しても、上記記事の転載・引用が多く、そのほかの人が測った計測結果がなかったので、それなら自分で測ってみようと思い立ったのが今回の企画です。
#時期的にはどっちかというと放射線の測定をした方が有用なのかもしれませんが、ガイガーは高くて買えません。。。
ということで、今回の測定で活躍してくれるコンパス君はこれ。
カミさんが100円ショップで見つけてきたという高性能オイルコンパスです。
ここまで引っ張っといてなんですが、そういうことなので、今回はネタということでお願いします。
なので、信憑性云々については担保しませんw
一応自宅で計測した限りでは、正常に南北を指しているようでしたが。
10月28日(金)の夜から10月30日(日)にかけて、カミさんの実家に出かける用事があったので、ついでに測ってきました。
まずは28日の夜。
湾岸から東関道に変わる習志野料金所のすぐ先にある湾岸幕張PA下り線へ。
記事では市川PAで計測していますが、反対車線しかないので一番近い湾岸幕張PAで計測することにしました。
PAに到着して、いざ、どうやって計測しようかと暫く悩んだ結果、車のカーナビとの比較で表してみることにしました。
すなわち、カーナビはヘディングアップの設定にしているので、車のフロントが向いている方向が地図上の上方向になります。
もし車が真北を向いていれば、ナビ画面上の上の方向が北となり、方位磁針の指す方角もまた北を向くはずです。
方位はGPSで計測されていて地磁気に影響されないので、割と正確な方角が表示されているはずです。
一応補正する時間も考慮して、停車して一分くらい経ってから撮影しています。
夜の撮影だと、カーナビの画面の明るさとコンパス付近の明るさのバランスが取れずに撮影が案外難しいですが、一応こんな感じになります。
コンパスにフォーカスを当てると、後ろの画面が白く抜けてしまうので、コンパスはピンボケです。
まぁ、赤い矢印がどこを向いているのか位は判別できると思うので、これで勘弁してください。。。
画面の一番左上の隅についている方位がカーナビのGPSで計測された方位になります。
ずれているといえば、ずれていますね。
東に45度くらいでしょうか。。。
次に計測したのが、コンパスが真逆を向くといわれている、酒々井PAへ。
計測してみましたが、ほぼ同じ方向を向いている感じです。
まぁ、車自体が電磁波を出しているとか、カーナビも電磁波を出しているとかを考えると、その影響かな、という気がしないでもないですが、一般に1m程度離れるだけでも電磁波の影響は少なくなるということなので、外に出て車から少し離れたところで計測してみましたが、さほどの違いはなさそうです。
(方角が正確だという証明ができなかったので、写真には撮っていませんが。。。)
そしてもう一箇所、大栄PAへも行ってみる事に。
・・・したのですが、カミさんと話し込んでいるうちにうっかり通過してしまいました。。。
やむを得ず、大栄ICで下車し、国道51号線を少し戻ったところにある大栄町役場前でチェックしてみました。
ここでは、西に45度くらい、という感じでしょうか。。。
とりあえず、カミさんが眠いと言い出したので、今日はここまで。
—–
カミさんの実家で夜眠っていたときに、エレベーターに乗っている時に地震に遭遇する夢を見ました。
あわてていくつかのフロアーのボタンを押したのですが、エレベーターはその押したボタンの階を既に通過していて止まらなくて焦る夢だったのですが、翌朝起きて携帯に受信するよう設定していた地震情報が、千葉東方沖で地震が発生したことを伝えていました。
幸い、震度は1か2程度だったので、多分夢に出ただけで起きなかったのだと思いますが、東京では揺れなくなって久しいので、久々の地震に少しヒヤッとしました。
というか、千葉県沿岸にとどまらず太平洋沿岸、特に東北方面では未だに毎日のように震度2や3の地震が起こり続けているんですよねぇ。。。
土曜日にカミさんの実家での用事を済ませて、日曜日。
ここ最近、千葉沿岸部を震源とする地震が数回起きているので、もしや今回の企画の掲載より先に地震が来てしまうのか、と若干不安もありましたが、幸い大きな地震は発生せずに済みました。
。。。なんて書いていたら、房総沖でスロースリップが発生していたなんていう記事がでていてびっくり。
房総沖のスロースリップは過去にも大体6年周期くらいで発生しているそうなのですが、今回のは前回から4年ちょっとで発生しているので、3.11が影響しているかもしれない、ということですが、一方では11月中に千葉県沿岸震源のM4~5の地震が発生するかもしれないという報道まで。。。
その地震の予兆なのか、それとも更に大きな地震に対する予兆なのかもはやよく分からないのですが、まぁ、折角あちこちで測ってきたので、見てみてください。。。
余裕が有れば館山辺りまで足を伸ばしてみたかったのですが、少し寝坊してカミさんの実家を出たのが昼前になってしまったので、今回は九十九里海岸の測定を行って見ようと思います。
ということで、まずは南房への入り口というか、九十九里海岸の南端というかの、一宮町へ。
下の地図の番号順に写真を掲載します。
①一宮町 上総一ノ宮駅前
ここはズレが大きく、東に90度ずれています。
②いすみ市 大東漁港
ここはほぼ同じでした。
③一宮町 法清寺付近
ここもほぼ同じです。
④白子町 セブンイレブン
ここもズレが大きく東に90度ずれています。
⑤九十九里町 セブンイレブン
ここは西に45度くらいでしょうか。
⑥山武市 道の駅オライはすぬま
ここはほぼ狂いなしです。
⑦匝瑳市 野手付近
ここは西に10~20度くらいずれているようです。
⑧多古町 多古老人ホーム付近
ここもほぼ同じくらいですね。
ということで九十九里海岸を中心に計測してきたわけですが、磁気異常といえるのは、①と④くらいで、後は誤差といってもいいレベルのような気がします。
最後に自宅に戻る帰り道のついでに、金曜の晩に計りそびれた大栄PAと酒々井PAを再度計測してみようと思います。
何しろ、酒々井PAは180度狂っているということで、下り線と上り線で結果が違う可能性も考慮に入れて、念のためもう一度測っておきたいと思いました。
⑨大栄PA上り線
ということで、大栄PAですが、これは西に45度くらいと考えてよいのですかね。。。
上の計測結果を再度見ていただきたいのですが、大栄PAも大栄町役場も共に西に45度程度の狂いが出ています。
もしや、この辺の地域一帯で西に45度程度の異常が出ているということかな、と気色ばんだのですが。。。
上の写真と同じ場所で、コンパスをカーナビから少し離して撮ってみた写真なのですが、これで見ると、狂いは20~30度前後と様子が変わります。
そういう意味では、カーナビのモーター由来の狂いに影響されているのかもしれません。。。
⑩酒々井PA 上り線
駄目押しで、酒々井PAも。
ここも西に60度くらいずれているようですが。。。
やはり少しコンパスを離すと、こんな感じで、ずれの程度が変わってしまいました。
——
ということで、結論から言うと、何が結論か分からない、という何ともシマりのない結果になりました。。。
まぁ、突っ込みどころが、
・方位磁針が100円ショップの安物
・電磁波の影響を受けやすい車内での撮影
・カーナビが正確であるという担保がない
・偏角を考慮に入れていない
・記事で計測した日と今日では条件が変わっている
・記事で計測した場所と今回計測した場所がぜんぜん違う
などなど、沢山有るので、最初に記載したとおり、この記事はネタということでお願いします。
(おわり)