四国初日の出2012 - 7(2012/01/02)
— 思いがけず牡蠣を食す —
海の駅でカミさんもテンションを取り戻し、再び出発すると、日生の街に入ったところで 「五味の市」と書かれた看板が目に付きました。
市場と聞いてカミさんが目が再度輝いたので、行ってみることにしました。
ところが、駐車場を中心に建ち並んだ数軒の建物はどれも開いておらず、どうも三が日で休みのようです。
その割に車が結構駐車していて、歩いている人も結構見かけたので、みんなどこに行くのだろうと思ったのですが、見つけることが出来なかったので諦めて戻ることにしました。
その途中。
カミさんが道端の店の軒先に掲げられた「牡蠣焼き一人前800円」の文字を目ざとく発見し、行ってみたい!と言い出しました。
日生が牡蠣の産地だとは知らなかったので、全く意識していなかったのですが、小腹が空いてきたので立ち寄ってみることにしました。
店は倉庫を流用したような簡素なつくりで、室外になる所にもビニールのテントを張って席が設けられていて、原付はそこに案内されました。カミさんは牡蠣焼きを、原付は牡蠣のバター焼きをそれぞれセットで注文。
暫くするとアルバイトと思しき店員が七輪と小道具を運び込んできました。
小道具はトング、ハサミ、ペンチ、軍手など。
原付もカミさんも牡蠣を自分で焼いたことが無かったので店員に簡単にレクチャーしてもらいました。
それから少しして牡蠣が運ばれてきました。
平らな方を下に向けて焼き始め、爆ぜる場合は端においてゆっくりと焼くように言われました。
暫くして貝が開いたら食べごろらしいのですが、万一生焼けの場合は食べずに再度火を通すか捨ててください、とのこと。
ちゃんと火が通ったかどうやって判断すればいいんですか?と近くにいた店員に聞いたら、「よく分かりません。。。」 といわれて拍子抜け。
分かりません、て。。。
冬休みの高校生バイトか?
しょうがないので他所のテーブルを見よう見まねでやってみることに。
バター焼きは事前に剥かれた牡蠣がホイルに乗せられていて、そのまま焼けば完成する寸法です。
なかなか焼けた感じにならず、貝も開かないので少し不安になった頃に、隣のテーブルに家族連れ?が座りました。
牡蠣焼きを3人前だか4人前だか頼んでいて、暫くして準備された牡蠣を手馴れた感じで焼き始めました。
カミさんが「食べごろはどうやって判断したらいいんですか?」と聞いてくれたのですが、そのおじさんいわく、開けばOKだけど、開かなかったら自分で開いて食べればよいというふうに教えてくれました。
それから少し会話が弾み、おじさんいわく、
・今日はこの辺はどこも休みだからここしかやっていないけど、他の店で食べても旨い。
・ここの店は量が普通だけど、香川の志度に行けばたらふく食べさせてくれるところがある。
という情報を教えてくれました。
話に耳を傾けていると、いつの間にか開いた牡蠣を見て「それもう食べれるよ!」と教えてくれました。
ちなみ開かないのは鮮度が落ちているというのは他の貝と同じですね。
原付が乗せた牡蠣はなかなか開かず、いくらなんでももう大丈夫だろうと判断して自分で割ってみることにしました。
火が通っていないか少し心配だったのですが、どうやら大丈夫そうです。
広島の牡蠣と似て実が大きめで食べ応えのあるものです。
そうこうするうちにバター焼きも火が通ってきたのでこっちも食べてみました。
これももちろん旨いのですが、牡蠣焼きのシンプルな旨さが印象強くて、若干霞んでしまったのが残念。。。
セットの味噌汁もカニのあら汁で思ったよりちゃんとしていました。
二人であっという間に平らげてしまいました。
若干物足りなさも残ったものの、腹八分で丁度良い量でした。
二人が入店したときにはまだ空席が目立っていたので、入るのを若干躊躇していたのですが、二人が食べている間に次から次へと客が入り、店内はほぼ満席。
思った以上に人気のある店だったようです。
— ど根性大根の街 —
さて、程よく満足したところで、再び兵庫は姫路へと向けて出発です。
姫路と書いた時点で鉄道好きならピンとくるかもしれませんが、それです(笑)
250号線を進み赤穂市に入ったところで、国道は内陸側に入っていってしまうので、少しでも海岸沿いを走ろうと、海沿いを走る県道へ。
暫く進むと、「赤穂温泉」の看板が見えました。
今晩は高速のPAで夜を明かす見込みなので、今のうちに入浴しておこうと思ったのと、海を見ながらの露天が風流な感じだったので行ってみることに。
最初、ずっと奥のほう奥のほうへ進んでいったら、だんだん老舗旅館が建ち並ぶエリアになってしまい、日帰り入浴をやっていなさそうな雰囲気になってしまったのですが、カミさんに最寄の旅館に日帰り入浴をやっているか聞きに行ってもらったら、そこは日帰りをやっているけど、入浴料が一人1500円と聞いて断念。
それで、少し戻ったところにかんぽの宿があったので、そこへも行ってみたのですが、料金が800円とここも割りとお高めだったので結局行かずじまいでした。
それから再び走って隣町の相生市に入ると市の中心エリアに道の駅「あいおい白龍城」の看板が見えました。
道の駅の前まで来ると、一瞬ここが道の駅なのかと不安になるような中華風の奇抜な装飾が施された建物でした。
しかも、温泉も営業しているとのことで、面白そうなので、立ち寄ってみることに。
駐車場から見える建物の脇のガレージに胴の長い船が保管されていました。
それを見てすぐにそれがペーロンの船っぽいなと思ったのですが、ペーロンは長崎だし、なんで相生で?と疑問でした。
ま、疑問はさておき、赤穂温泉に入らずに来たことから、ここで入らないと後は道沿いに温泉らしい温泉もなさそうなので、ここで済ませることにしたのですが、値段が750円と思ったよりお高め。
これなら赤穂温泉のかんぽの宿に行っておけばよかったかなと少し後悔しました。
とは言いつつも泉質は悪くなく、案外気持ちよく入浴できたので、それはそれで良しとします。
これまた帰ってきて調べて分かったのですが、上記リンクの通り、「白龍」と書いて 「ペーロン」って読むんですね。
言われてみれば確かに、なんですが。。。
で、なんで相生でペーロンなのかというと、長崎出身の造船所の作業員が広めたのが由来だということです。
ここの道の駅は温泉と併設されているレストラン以外はこれといった施設が無いのですが、街の情報コーナーにやたらとど根性大根押しだったので、何だろう?と思ったら、ど根性大根ってこの街のものが先駆けなんですね。
まぁ、だからって、そこまで猛烈プッシュが出来るほどのものか、っていう気もしますが。。。