伊豆急行の写真を撮りに - 2(2012/01/28)
お腹が空いたなぁと思って時計を見ると、もう13時を回っていました。
昼食にしようと途中で貰ったパンフレットに書かれていた「磯華(いそか)亭」という宝福寺の道向かいの一本裏路地にある店に行ってみることにしました。
幸い席が空いていてすぐに通してもらいました。
メニューを吟味した結果、原付は海の幸丼を、カミさんは金目丼をそれぞれ注文。
これが海の幸丼。
具は多種載っているものの、量は思ったよりも少ない印象です。
青物はそこそこ新鮮なのですが、ウニとかイカはちょっと微妙な感じです。。。
一方カミさんの金目丼は、味付けがやや甘辛いものの、肉厚で食べ応えがありました。
食後にはコーヒーゼリーが付きました。
海の幸丼が1700円、金目丼が1300円。
金目丼はまぁ価格相応ですが、海の幸丼は内容からするとやや高額な気がしなくもありません。。。
さてさて、そろそろリゾートドルフィンが到着する時間なのでもう一度駅に行ってみようと思います。
車をペリーロードの近くに置いてきたので、一旦戻って車を取ってから下田駅に向かいました。
下田駅の向かいには東急ストアがあって、カミさんはそこで時間を潰しているということです。
原付は足早に駅に向かい、少しするとリゾートドルフィンが、さっきの100系と同じ1番線に入線してきました。
向かいの2番線には最新型のアルファリゾート21が入線していました。
ちなみにリゾートドルフィン塗装の車両は全て普通運用で、特急券等を購入しなくても乗車券があれば乗れるそうです。
無事リゾートドルフィンをカメラに収めて、カミさんと合流したところで時計を見ると14時半。
残りの時間は釣りの時間にあてがうことにしました。
— 純朴な珍走団に戸惑う。 —
下田には福浦堤防と犬走り堤防という超有名な堤防釣りスポットが有るらしいのですが、今回は現在地から近い所にある犬走り堤防に行ってみることに。
犬走り堤防はさっき散歩したペリーロードを横目に見ながら進むとすぐにあって、堤防脇の駐車場に車を置いて準備開始。
本来なら鈴なりに釣り人が繰り出す堤防ということなのですが、今回は先客が一組のみ。
確かにここまで掲載した写真を見ても分かるとおり、天気が優れず、冷たい風が吹き付けるかなりのバッドコンディション。。。
まぁ、そうは言っても魚の一匹や二匹どこかで泳いでいるはずなので、準備を整えて堤防に足を踏み入れてみました。
ちなみに潮をかぶるのを嫌ってカメラは持ち出さなかったので、写真はなしです。
上のリンク先の写真と同じような天気だったので見てもらえば雰囲気は分かるかと。。。
今回は来る途中の釣具屋でコマセを購入したので、基本的にはサビキ釣りです。
アジが釣れれば今晩のおかずになるはずです。
カゴにコマセを詰めて、撒き餌の要領で数回投入を繰り返してみましたが、やはりと言うか何と言うか、反応は全く無し。。。
別の竿にはエギをつけたり、ルアーをつけたりしてカミさんに渡したのですが、こっちも無反応です。
先客はもはや釣りを諦めたのか、投げ釣りの練習をしているようでした。
原付も少しヒマだったので竿をカミさんに任せて堤防を散策することに。
犬走り堤防は、堤防の先の小島を突き抜けて反対側に延びているのですが、小島の部分はトンネルになっていて、ちょっとした冒険気分を味わえます。
ルアーをつけた短い竿を持ってところどころで投入しながらぐるっと回ってきたものの結局無反応。
戻ってくるとカミさんは早々に諦めて竿を放置したまま椅子の上で縮こまっていました。
時間的にはぼちぼち夕まずめの時間帯なので、何かしら手ごたえがあってもよさそうなものですが、お魚さんは何処へ行っちゃったのかな。。。
結局コマセ1kgを使い果たして試合終了。
完封負けです。
日も完全に落ちて、体も心から冷え切ったので、温泉に浸かってから下田を後にすることにしたのですが、件の観光マップで見つけた、かけ流しで割と遅くまで営業していながら、割と料金の安い「いづみ荘」という旅館へ行ってみることにしました。
いづみ荘は下田駅裏の住宅街の中にあって、少し迷いましたが無事見つかりました。
ロビーは少し薄暗く、昭和テイストが強烈に漂う空間で、受付で料金(500円)を払うと、受付にいたおばさんから 「風呂は4Fに有るので階段を登っていってください。」と教えてもらいました。
階段を登っていくと、だんだん宿というよりはどこかの公共施設のような無機質な空間に変わって行き、4Fは風呂だけのフロアになっていました。
男湯の入り口の扉を開けたら電気が消えていて、一瞬部屋を間違えたのかと思ったのですが、目を凝らすと奥の方に脱衣かごが有ったのでここで合っているようです。。。
昭和40年代くらいのアパートにあるような形をしたスイッチを入れて明かりを点けるとこれまたシブい空間が広がっていて、なんだか無性にワクワクしてきましたw
どんなに建物が古くたって、仮に浴槽がショボくたって、お湯は源泉かけ流しというし、温まれればそれで以上何も望むことはないさ、と覚悟を決めて服を脱ごうと思ったら、女湯に入っていったカミさんから、
「これどうやって流すの~?」
という声が聞こえてきました。
なんだろうと、思って顔を出すと、トイレの水の流し方が分からない、といいます。
よくよく見ると、それは上にタンクが付いた紐を引っ張って水を流すタイプのトイレでした。
写真は男湯のもの。
いやいや、ハイタンク式のトイレなんて、30年ぶりくらいに見ましたよ。。。
いつから時代が止まったままなんだ、この建物は・・・w
カミさんに紐を引けば水が流れるよ、と教えて原付は浴室へ。
浴室は石タイル張りの広い湯船があって、一面の窓からは下田の市街を眺められ、思ったよりも立派なものでした。
暫く貸切でお湯を楽しんで、折角だからカメラで一枚撮っておこうと思ったその時に、誰かが浴室に入ってきてしまい撮影できず。
先に撮影しておけばよかった。。。
湯船はブーメランのような形になっていて、原付のいる側から入ってきた人の姿が見えなかったのですが、体を洗う段になって鏡越しに見えたその人の肩には立派なモンモンが。。。
原付が温泉に入ると、なぜかその類の人と遭遇することが多くて、自分でもイヤになってしまうのですが、シャワーを跳ね散らかさないよう気を使って体を流して、その人には気づいていないようなフリをしてもうひとしきり温まって、そそくさと風呂を上がりました。
で、服を来て外に出たら、まだ高校生くらいの少年が二人、4Fのちょっとしたスペースに座っていました。
「こんばんは!」
見た目はちょっとアレな感じの少年でしたが挨拶はちゃんとしてて、こちらも気持ちよく挨拶を返すと、
「今誰か入っていますか?」
と聞いてきたので、一人いますよ。と答えました。
さっきの人の関係者かな?と思いつつカミさんが出てくるのを待っていたら、少年たちは携帯の動画?かなんかを見始めました。
ところが音だけが漏れ聞こえてくるその動画は、今風に言うところの「珍走団」 のアレの音で、原付はあっけにとられたのですが、それを見ている少年たちのまなざしは真剣そのもの。
その姿に全くいきがった様子は無く、純粋に感銘を受けている様子でした。
いい子なのか悪い子なのか、はたまた残念な子なのか、そのギャップが何とも言えず、どういう顔をしてやり過ごせば良いのか良く分からないままカミさんを待つことに。
風呂の中にいる兄ちゃんが出てくる前に早くカミさんも出てこないかな。。。と思っていたら、カミさんは予想外に階段を登ってきました。
フロントにドライヤーを借りに行ってたそうです。
まぁ、そんなこんな有って店を後に。
宿の丁度目の前にあったマックスバリュで晩御飯の材料を調達して、下田の道の駅で夕食を済ませました。
そのあと今晩の寝床となる道の駅「伊豆のへそ」 へ移動し、そこで就寝。