お台場ぶらり散歩とライブ鑑賞 - 1(2012/08/05)

数日前にかつて加入していたバンドのギタリストKさんと数年ぶりに再会し、思い出話に花を咲かせたのですが、それらの話題の中で8月5日にお台場でTRIXがライブやるという情報を入手しました。

TRIXと言えば、原付が以前ハマっていたT-SQUAREのベーシストと、同じくハマっていたカシオペアのドラムの二人が中心となって結成したバンドで、卓越した演奏技術もさることながら、なかなかユニークなパフォーマンスで見せるバンドとして知られています。

以前から機会があればライブも見に行きたいと思っていたのですが、最近は音楽活動に本腰を入れていないせいか情報に疎くなってしまい、なかなかそういうチャンスに恵まれない中での情報だけに、まさに渡りに船。

しかも、イベント出演の関係で入場無料ということです。
それなら行かない手はないということで、Kさんと現地集合でライブを見に行くことになったのですが、カミさんに声をかけると、「行ってもいいけど、どうせお台場に行くなら他もみたい!」と言い出しました。

確かに無料ステージなので、演奏時間はせいぜい一時間くらいだし、折角行くのだから他の場所を回ってもいいかなとは思ったのですが、お台場と言えば沢山の人が集まる華やかなスポットが集中するエリアだけに人ごみが苦手な原付はどこへ行ったら良いものかとしばし考え込んでしまいました。。。

ふと、以前テレビでやっているのを見て知った、東京都臨海防災広域公園 (そなエリア東京)のことを思い出しました。
あそこなら災害体験もできるらしく知的好奇心を満たしてくれそうです。

ただそれだけではまだ時間が余りそうなので、もう一ヶ所くらいどこかに行ってみようかと思ったのですが、どうせなら散歩がてらレインボーブリッジを徒歩で渡ってみたらどうかなと思いました。

というか、カミさんを連れて行くのにパレットタウンにもヴィーナスフォートにも行かずに、お台場に何をしに行くんだ、と言われそうなコースになってますが、いかんせん人ごみがどうにも苦手なので、そこら辺はお察しください。。。

およそ女性同伴で行くようなプランじゃないのは重々承知の上で、カミさんに話してみると、原付の人ごみ嫌いを忖度してくれたのか、それ行って見たい!とテンションを上げてくれたのでまずは一安心。
無事、台場散歩を兼ねたライブ観覧へ出かける運びになりました。

— レインボーブリッジ —

ということで、5日。
新橋からゆりかもめに乗り換えて4駅、レインボーブリッジ手前の芝浦ふ頭駅で下車。

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途中、汐留や竹芝ではそこそこの人数の乗り降りがありましたが、芝浦ふ頭で降りたのは原付夫婦のほかに一人だけ。。。
寂しげな改札を抜けると、そこは目の前の通りを沢山のトラックがひっきりなしに通り抜ける本気のエリアです。

時間は11時を回り気温もぐんぐんと上昇。
駅に降り立った途端に汗が噴き出してきます。

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家から持ってきた保冷剤入りの特製タオルで流れる汗を拭いながら、レインボーブリッジのたもとに向けて通りを歩いていくと、途中にレインボーブリッジが見渡せる場所を見つけたので、写真を撮ろうと思い、一枚写したら、

「本体の温度が上昇しています。明るさを制限します。」

のメッセージが携帯の画面に表示されました。

今回は近場のお散歩だから、ごついカメラぶら下げて行くほどでもないな、ということで携帯のカメラを使って写真を撮る事にしていたのですが、熱で文句を言われることは予想外でした。。。

仕方ないのでひとまず件の特製タオルで携帯を冷却する事に。

携帯を冷やしながら歩き出してすぐに、ふと予備バッテリを持ってくるのを忘れてしまったことに気付きました。
今回はどんなところを歩いたのか記録しておきたくて、事前にGPSロギングのアプリを入れ来たのですが、GPSをONにしてなおかつカメラも使っていたらあっという間に電池がなくなってしまいそうなので、予備バッテリで凌ぐつもりでいたのですが気付いた時には時既に遅し。
やむを得ずロギングは中止することに。。。

更に本体温度の上昇も電池の消耗を速めてしまう気がしたので、液晶の明るさを一番暗く設定して、wifiや使っていない機能を一通りOFFにして延命することに。

写真が撮れなくなるのも問題ですが、何よりKさんと待ち合わせ場所を決めるために16時に電話をかけなければならず、それまで電池を持たせる必要があるので止むを得ません。。。

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それはさておき、芝浦ふ頭駅から歩いて5分ほど、レインボーブリッジの歩道へと繋がるエレベータに到着しました。
建物前には警備員が詰めていて、大変そうだなぁ、と思いながら脇を通過。

入れ違いに建物の中から後輪に奇妙な台車をつけた自転車を押した人とすれ違いました。
警備員がすかさず近寄ってその台車を外しています。

これはレインボーブリッジは自転車に乗っての通行が禁止されているためだそうで、エレベーターに載せる前にその台車で後輪をロックさせているようです。

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ロビーには橋のミニチュアモデルが展示されたり、曲線をあしらった自動ドアや海の波をイメージしたと思われる壁紙でデフォルメしてはいるものの、全体的にそこはかとない殺風景さを感じます。。。

通路は橋の南北両側にあるため、エレベーターも二基設置されています。
今回はお台場の写真を撮りたかったので、南側のエレベーターを使ってみることにしました。
呼び出しボタンを押して暫くするとエレベータが到着、中から作業員風の男性が4人ほど降りてきて、入れ違うように乗り込むとゴンドラ内に強烈な汗臭さが充満していて思わず顔をしかめてしまいました。。。

でもこの環境では仕方ないですね。。。

エレベータの行き先は1Fの次がいきなり7F。
上階をわざわざ7Fとナンバリングしているので途中階が存在するようですが、途中階のボタンはありません。
途中階はどんななのか気になるところではありますが、我々がそこへアクセスする方法を考えるだけムダっぽい感じで、ガラス張りの向こうに見える景色を見つつ7Fに到着。

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エレベータを降りると橋のたもとに出ました。

レインボーブリッジは上段を首都高速が、下段を都道とゆりかもめの線路と歩道がそれぞれ通っています。
橋はつり橋なので、大型車やゆりかもめが通過するとそれなりに揺れます。
慣れるまではその揺れに足をとられるような気がして何とも気持ちの悪いものでした。

橋上からはお台場方面と芝浦・天王洲方面の景色が一望できます。
橋の橋脚にあたる部分だけ、歩道が外にせり出すようになっていて、そこから第六台場が見えます。

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台場というのは、もちろんお台場の名前の由来となっているものですが、江戸末期にペリーの艦隊が江戸に侵入してくるのを防ぐために江戸湾に急ごしらえで築かれた砲台のことで、当初は第一から第八まで八箇所の台場を作る予定だったものの、結局完成したのは第一、第二、第三、第五、第六の5つで、残りは中断または未着手となっています。

そのうち、第三、第六以外の台場は全て埋め立て地の一部になったか、または撤去され、残る台場のうち第三台場はお台場の埋立地から地続きとなり、公園として整備されています。

唯一独立して存在する第六台場は立ち入り禁止になっているとのこと。
上から見ると、手前側(つまり陸側)に桟橋が設けられた台場の形状が良く分かります。

殆ど深い森と化している第六台場は殆ど人の手が加えられておらず、今では野鳥の楽園と化しているそうです。

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そのまま進んでいくと、レインボーブリッジの橋脚に到り、二度目のせり出し箇所を抜けます。
そのすぐ先で歩道が建物の中に一旦入り込んでいたので、反対側のエレベーターに到着したと思ったのですが、エレベーターは貨物専用と書かれて動いている気配がありません。

なんでだろ?と思いながら向こうを見るとそのまま通り抜けられるようになっていて、みんなそちらへ進んでいっていました。
家に戻ってから調べてみたところ、ここはかつてこの歩道が有料だった頃に公開されていた展望台へのエレベーターだったようで現在は閉鎖されているとのこと。

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そのホールを抜けると緩やかなカーブを描く下りに転じ、フェンスが切れて見晴らしがよくなってきます。
第三台場も手に取るような位置に見えてきます。

上の写真に指が映りこんでいますが、前述の通り橋を渡る前に電池節約のため携帯の画面を一番暗い設定に変えていたので、日の当たるところでは画面が殆ど見えず、撮影後のチェックがままならなかったせいです。。。

Posted by gen_charly